敵のタイプ別攻略方法
敵の評価方法とタイプ別攻略方法
市営住宅集会所へ講演会を聞きに行った。
演題は「兵法書を読んで『生き方』を考える」。内容の要点は次の通りだった。
呉起は、今から2400年ほど前に、魯(斉の近隣諸侯国)、魏、楚と転職をくり返し各国で華々しい軍功を挙げながら、素行の悪さで定着できず、最後には、富国強兵策で特権を奪った貴族たちから恨まれて殺された軍略家。
以下は、呉起が説いた兵法の要旨。
〖国を治める〗
〔不和〕
1_国内が不和であれば、軍を発することはできない。
2_軍内が不和であれば、陣を組むことができない。
3_陣営内が不和であれば、進撃することができない。
4_兵士が不和であれば、勝利を収めることはできない。
〔徳目〕
1_道:根本原理に立ち返り、始まりの純粋さを守る
2_義:事業を行い、功績をあげる
3_謀:禍を避け、利益を得る
4_要:国を保持し、君主の座を守る
〔戦の原因〕
1_名誉欲
2_利益
3_憎悪
4_内乱
5_飢饉
〔軍の名目〕
1_義兵:無法を抑え、乱世を救う兵⇐礼をもって和を求める
2_強兵:兵力を頼んで戦を仕掛ける兵⇐謙虚な態度で説得
3_剛兵:私憤から戦を仕掛ける兵⇐外交折衝
4_暴兵:礼節を棄てて略奪をほしいままにする兵⇐策略
5_逆兵:国内が乱れ、民が苦しんでいるのに戦に駆り出される兵⇐臨機応変の処置
〔百人部隊の編制〕
1_肝のすわった勇者の集団
2_好んで戦い全力を挙げて武功を立てようとする者の集団
3_高い障壁を飛び越えたり遠い道を踏破したりできる者の集団
4_位を失って再起を図ろうとしている者の集団
5_城や陣地を棄てて敗走した汚名をそそぎたいと思っている者の集団
[注 伍は五人、両は伍が五つで二十五人。卒は四両で百人。旅は五卒で五百人。師は五旅で二千五百人。軍は五師で一万二千五百人]
〔必勝法〕
日ごろから、優れた者を高い地位につけ、無能な者を低い地位にすえる。
民の生活を安んじ、役人に親しませる。
百官がみな、わが主君を正しいと信じ、隣国を悪いと考えるような政治を行う。
〖他国を評価する〗
斉:人は剛毅で、国も富んでいるが、主君も臣も驕り高ぶって、民をないがしろにしている。その政治は寛大だが、俸禄は公正でなく、軍は統一しておらず、先陣がしっかりしていれば後陣は手薄になる。⇐必ず兵を三分して敵の左右を脅かした上で追撃する。そうすれば敵軍を破ることができる。
秦:人は強靭で、地形は険しく、その政治は厳しくて、信賞必罰で、人も功を競い合い、みな闘争心が旺盛で、勝手に戦おうとする。⇐必ずまず利益を見せびらかせて釣り、兵を引く。そうすれば敵は功をあせって統制を乱す。これに乗じて伏兵を繰り出し、機会を捉えれば、敵の将を虜にすることができる。
楚:人は軟弱で、国土は広く、政治は乱れ、民は疲弊している。そのため規律があっても持久力が乏しい。⇐本陣を襲撃して敵の戦意を削ぎ、機敏に行動して敵を翻弄し、疲れさせる。
燕:人はまじめで、民は慎重であり、勇気や義理を重んじて、策をめぐらすことは少なく、ゆえに守りを固めて逃げ出したりしない。⇐近づいたと見せて急に攻め、攻めるとみせて退き、追うとみせて背後にまわるなど、神出鬼没に行動する。そうすれば必ず敵の指揮官はこちらの意図がわからず、部下は不安になる。兵車や騎兵を伏せ、敵をやり過ごして襲えば、敵将を虜にすることができる。
三晋:性格は穏やかで、政治は公平。しかし民は戦に疲れ、兵事に慣れている。そのため指揮官をあなどり、俸禄が少ないと不満をもらし、死ぬまで戦おうとしない。ゆえに統制は取れているが、実戦の役には立たない。⇐対陣して相手を圧倒する。攻めてくれば阻み、退けば追撃するといったようにして、戦に嫌気を起こさせる。
〔敵情:攻撃適機〕
1_風が強く、厳しい寒さで、敵が早朝に起きて移動したり、氷を割って河を渡り、難儀を顧みないでいる
2_夏の真っ盛りの炎天下に、日が高くなっても起きず、起きると間もなく行軍し、飢え渇きながら行動している
3_軍が長い間戦場に止まり、食糧は欠乏し、百官の間に不満の声が高まり、奇怪な事件がしばしば起こっていながら、指揮官がこれをおさえきれていない
4_軍の資材がつき、薪やまぐさも少なくなり、雨が続き、物資を略奪しようにもその場所がない
5_兵数も多くなく、水地の便も悪く、人馬ともに疲れ、どこからも援軍がこない
6_行軍が長く日も暮れ、兵士は疲労と不安におそわれ、うんざりして食事もとらず、鎧を脱いで休息している
7_指揮官の人望が薄く、参謀の権威も弱く、兵士の団結力が弱く、全軍がおびえていて、援軍がない
8_布陣が完成せず、宿舎が定まらず、また険しい坂道を行軍して、到着予定の半分も着ていない
9_敵の進軍がしまりがなく、旗が乱れ、人馬とも振り返ることが多い
10_同盟する諸侯が到着せず、臣君が和せず、陣地も完成しておらず、禁令が施されておらず、全軍が戦戦兢兢として進もうにも進めず、退くこともできない
11_敵が遠くから来て、到着したばかりで、まだ陣地も整わない
12_食事をし終えて、まだ防禦態勢が整っていない
13_あちこちと走り回っている
14_疲れている
15_有利な地形を占領していない
16_時勢を失っている
17_長距離の行軍で、遅れた部隊が休息できていない
18_河を渡ろうとして、軍の半分しか渡り終えていない
19_険しい狭い道を行軍している
20_旗が乱れている
21_陣営が忙しく移動している
22_将と兵士の心が離れている
23_兵士がおじけづいている
―敵の充実したところを避け、手薄なところを攻める―
〔戦を避けるべき相手〕
1_土地が広大で民が豊かで、人口が多い
2_君主が下々の者を愛し、恵みが国中に行き渡っている
3_賞罰が公平であり、発する時期も時を得ている
4_功績のある者に高い地位を与え、賢者や能力のある者を重用している
5_軍団の兵士が多く、装備が整っている
6_隣国や大国の助けがある
〖軍隊の管理〗
〔四軽〕
1_地形をつぶさに見極めたうえで馬を走らせる
2_まぐさを適当に与える
3_車に油を十分注す
4_武器を鋭く、甲冑を堅固に整える
〔二重〕
1_進んだ者には重い賞を与える
2_退いた者には重い罰を加える
〔勝敗の要因〕
1_平生の訓練で、礼節を守り、行動を起こすときには威厳があり、進むときには阻むことができず、退く時には追撃できず、進退に節度があり、左右両翼の軍も指揮に呼応し、分断されても陣容を崩さず、分散しても隊列をつくることができ、安全な時も危険な時も、将兵が一体となって戦い、いくら戦っても疲労すしないような軍隊を作れるかどうか
2_飲食を適切に取り、人馬の力を消耗させていないかどうか
3_将が、穴のあいた舟に乗り、燃えている家で寝ているように、必死の覚悟をしているかどうか
4_優柔不断に陥るかどうか
5_訓練が良くできているかどうか(近くにいて遠くの敵を待ち、余裕を持って敵の疲れるのを待ち、満腹の状態で敵が飢えるのを待つ。円陣を組んだかと思えば方陣を組み、座ったかと思えば立ち、前進したかと思えば止まり、左に行ったかと思えば右に行き、前進したかと思えば後退し、分散したかと思えば集中する。様々な変化に対応できるよう習熟させる。)
6_戦の訓練で、背の低い者には長い矛を持たせ、背の高い者には弓や弩を持たせる。力の強い者には旗を持たせ、勇敢な者には鐘や太鼓を持たせる。力の弱い者は雑用に使い、思慮深い者は参謀とする。同郷の者で伍を編成し連帯責任を持負わせる。
7_一度目の太鼓で武器を整え、二度目の太鼓で陣立てを整え、三度目の太鼓で食事をとり、四度目の太鼓で武器を点検し、五度目の太鼓で進軍の状態にさせ、そして太鼓の音が揃ってはじめて、旗をかかげる。
〔行軍の定石〕
1_深い谷間の入口や大きな山のふもとを避ける。
2_青竜の旗を左に、白虎の旗を右に、朱雀の旗を前に、玄武の旗を後ろに立て、招搖の旗を中央にかかげて、その下で将が指揮を執る。
3_順風のときは敵を攻め、逆風のときは陣を固めて待機する
〔軍馬の飼育〕
1_環境を良くし、水や草を適度に与え、腹具合を調整し、冬は厩舎を温め、夏にはひさしをつけて涼しくし、毛やたてがみを切りそろえ、注意深く蹄を切り、耳や目をおおって物に驚かないようにし、走り方を学ばせ、留まりかたを教育し、人と馬がなれ親しむようにする。
2_鞍、おもがい、くつわ、手綱などはしっかりとつける。
3_馬は、仕事の終わりや腹が減ったときよりも、仕事の始まりや食べ過ぎたときに駄目になる。
4_日が暮れてもまだ道が遠い時には、時には降りて休ませる。人はくたびれても馬を疲れてさせてはならない。いつも馬に余力をもたせ、敵の奇襲攻撃に備える。
〖将軍のあるべき姿〗
〔心得〕
1_管理:大部隊をあたかも小部隊を治めるように掌握して統率する
2_準備:門を出れば、いつ敵に襲われてもいいように備える
3_決意:敵を眼の前にして決死の覚悟を持つ
4_自戒:勝っても戦を軽々しく考えないように自らを警戒する
5_法令簡略化:
6_形式的な煩雑さを避けて分かりやすくする
7_命令を受ければ家人に別れを告げることもなく、敵を撃ち破るまで家人のことを言わない
〔好機〕
1_精神:全軍兵士の動きを充実させる将軍の気
2_土地:道が狭く険しい高山の要塞では、十人の兵卒でも千人の敵を防ぐことができる
3_状況:間諜を放ち、軽装備の兵を発して敵の兵力を分散させ、君主と臣下の心を切り離し、将と兵がお互いに非難しあうようにしむける
4_力:車の楔を堅固にし、舟の櫓や櫂を潤滑にし、兵士をよく訓練させ、馬は良く走るように調教しておく
5_将の威徳や仁勇:部下を統率し、民を安心させ、敵をおののかせ、疑問が生じても迷うことなく判断する。
〔軍の威信を兵卒に伝える戦具〕
1_太鼓・鐘:耳から
2_軍旗・采配:目から
3_禁令・刑罰:心から
〔敵将のタイプ別対応策〕
1_愚直で軽々しく人を信用する⇐だまして誘い出す
2_貪欲で恥知らず⇐賄賂で買収する
3_状況の変化を軽く考える無思慮⇐策をつかって疲れ苦しめる
4_敵将が富んで驕り高ぶり、部下が貧しくて不満をもっている⇐これを助長し、離間させる
5_優柔不断⇐驚かせて敗走させる
6_兵が敵将を軽んじて帰郷の心がある⇐逃げ易い道を塞いで険しい道を開いておき、迎え撃って殲滅する
〔敵将タイプ判別法〕
1_身分は低いが勇気のあるものを選び、敏捷で気鋭の兵士を率いて試みる。彼らにはもっぱら逃げさせ、勝利を収めさせない。敵が追ってくるのを観察し、兵卒の一挙一動を見て軍規がゆきわたっているかを見る。追撃するときもわざと追いつけないようにみせたり、有利とみてもわざと気づかないふりをして誘いに乗らないようであれば、智将。戦を避ける。
2_部隊がさわがしく、旗は乱れ、兵卒はばらばらに動き、隊列が縦になったり横になったりして整わず、逃げる者を追おうとしてあせり、利益があると思えばやたらそれを得ようとするのは愚将。捕虜にできる。
〔場所別対応〕
1_進みやすく退却が難しい場所では、敵が行き過ぎてきたところを討つ
2_進みにくく退きやすい場所では、こちらから討って出る
3_敵軍が低湿地に駐屯していて、水はけが悪く長雨が続いているようであれば、水攻めで溺れさせる
4_敵が荒れた沢地に駐屯していて、雑草や潅木が繁茂しておりつむじ風が吹いているようであれば、火攻めで焼き滅ぼす
5_敵が駐屯して動こうとせず、将兵ともにだらけ、軍備も十分でない場合は、深く侵入して奇襲する
〖ケースごとの対応〗
1_敵の急襲を受け、混乱して隊伍が乱れた場合
↑←自軍に威光が行きわたり士卒が命令どおりに動くのであれば、慌てず対処する。
2_敵が大軍で、自軍が少ない場合
↑←平坦な土地での戦闘を避け、狭く険しい地形にさそいこむ。
[一の兵力で十の敵に当たるときは狭い場所で。十の兵力で百の敵に当たるときは険しい場所で。千の兵力で万の敵に当たるときは障害の多い場所で。]
3_敵の兵力が非常に多く、武勇に優れており、大きな山を背にして要害の地に拠り、右手に山、左手に川、堀を深くして砦を高くし、強弩をもって守っており、退くときは山のように堂々としており、進むときは雨風のようにはげしく、兵糧も十分で、長期戦になってもこちらが不利になる場合
↑←千輌の戦車、一万の騎馬兵を備え、さらに歩兵を加え、全軍を五つに分け、それぞれの道に布陣させる。五つの軍が五つの道に布陣していれば、敵は必ず迷って、どこを攻めればよいか分からないでしょう。敵が固く守るようであれば、急いで間者を送り込み、敵の意図を探る。敵がこちらの言い分を聞けば、囲みを解いて去る。聞き入れずに使者を斬って、文書を焼き捨てるようであれば、戦闘開始。勝てなければすばやく退却する。勝っても追い討ちをかけない。余力残してわざと逃げ、整然と行動して、すばやく戦い、ひとつの軍は前方の敵をくぎづけにし、ひとつの軍は後方を分断し、別のふたつの軍は、馬に枚をふくませてひそかに左右に動かして急襲し、五軍が次々に攻め立てる。
4_敵が近づいて自軍に迫り、退却しようとしても道がなく、兵卒が不安におちいった場合
↑←もし敵が少数で自軍が多数であれば、部隊を分散して代わる代わる敵を討つ。もし敵が多数で自軍が少数であれば、策をめぐらせて相手の隙を狙い、継続的に敵を攻める。
5_敵に渓谷でぶつかり、周囲は険しい地形が多く、しかも敵が多数で自軍が少数の場合
↑←丘陵や森林、深い谷や険しい山、大きな沼沢地にあえば、すばやく通過する。万一、深山幽谷でいきなり敵と遭遇したら、必ず先手を取って太鼓をたたいて敵を驚かせて、弓や弩を射掛けながら攻め立て、敵を捕え、敵軍の混乱を見極めたうえで、ためらうことなく追撃する。
6_左右に山がそびえ立ち、地形は狭く、身動きできないようなところで、急に敵に遭遇し、あえて攻撃もできず、退却もできない場合
↑←味方の兵のうちから武術に優れた者を選んで敵に当たらせる。そして身の軽い兵を先頭に立たせて、戦車や騎兵を分散させて四方に潜ませる。敵との距離を数里に保ち、相手に見つからないようにする。陣を固く守り進退できない敵に対して、山かげから旗を押し立てて陣立てを現す。驚く敵に向かって、戦車と騎馬を出動させ、休む間もなく攻めかかる。
7_敵と大きな沢沼地で遭遇し、車輪はぬかるみに落ち、轅は水につかり、水は車にせまり、舟の用意もなく、進退に窮した場合
↑←戦車や騎兵を用いることなく、しばらく待機させ、高いところに登って四方を観察し、幅の狭いところ広いところ、浅いところ深いところ、水の状況を調べたうえで策を巡らす。もし敵が水を渡って攻めてきたら、およそ半数が渡るまで待って、攻める。
8_長雨続きで、馬はぬかるみに落ち、戦車も動かないようなときに、四方から敵の攻撃を受け、全軍が驚き慌てふためいた場合
↑←戦車は、晴れて湿気がないときに動かすもの。雨天や湿気のあるときには用いない。頑丈な戦車を走らせ、進むにしても止まるにしても、必ずその道理に従うようにする。雨天や湿気のあるときには低い土地を避け、高いところをめざす。
9_凶悪な敵がいきなり侵入してきて、わが国土を侵し、牛や馬を略奪していくような場合
↑←昼間は守りを固めて敵に応じず、日暮れになって敵が退却するときに追撃する。敵は、帰りを急ぐが、戦利品で動きが鈍くなっているので、焦りで部隊が乱れる。
10_城邑をすでに攻略し、それぞれの宮殿に入った場合
↑←宮殿の財貨を奪い、収用する。軍が駐屯した土地では、住民を害しない意図を示して不安をとりのぞく。自軍を厳しく取り締まり、材木を切ったり、建物を荒らしたり、食糧を盗ったり、家畜を屠ったり、財産を焼き払ったりさせないようにする。安心して投降できるよう、寛容さを示す。
〖信賞必罰〗
〔供応エピソード〕
呉王は、廟前で宴会を開き、家臣たちを3列に並べて供応した。最高の功績をあげた者は前行に座らせ上等の器に上等の料理を盛ってもてなした。それに次ぐ功績をあげた者は次の列に座らせ皿数をやや少なくした。功績のなかった者は後の列に座らせて、料理の数をわずかにした。
饗宴が終わると、功績ある者の父母妻子には、廟の門外でみやげ物を贈った。そのときも功績ある者とない者で差をつけた。
戦死した者の家族には、毎年、使者を送ってその父母をねぎらい、贈物をして、功績を忘れないでいることを知らせた。
これを行うこと3年。秦が軍を興して西河に進軍してきた。魏の臣はそれを聞くと、命令を待たずに装備を整えて奮って敵を討とうとする者が数万におよぶほどであった。
呉起は、「人には短所と長所があり、意欲には盛んになるときと衰えるときがありる。功績のなかった者を試しに五万人ほど徴集してください。五万の兵を死にもの狂いにして、戦ってみせます。」と言って、五万の兵を託された。戦いの前日、呉起は全軍に、「各吏士たちよ、戦車、騎兵、歩兵それぞれに対応して戦え。戦車隊が敵の戦車隊を打ち破れず、騎馬隊が敵の騎馬隊を打ち破れず、歩兵隊が敵の歩兵隊を打ち破ることができなければ、敵を破ったとしても、功績があったといえない。」と訓示した。そして、戦車五百乗、騎馬兵千人を含む五万の兵で、秦軍五十万を破った。