何のために生きてるのだろう
迷っても悩むのは止めてください。
愛に飢えてるなら、鏡に映ってる人物をあなたが愛してあげてください、水仙のように…
「何のために生きてるのだろう」と思ったことある?
「何のために生きてるのだろう」とどれほど考えても、答えは出てこないだろうし、
「悩んだり迷ったりすれば、迷路から出られなくなって余計に苦しくなるだけ」という人の言葉を聞いて、
「その通りだな」と思ったときから、悩まなくなった。
受験に失敗したときも、失恋したときも、けがや病気で入院したときも、
過去をふりかえらず、これから生きていく途を探すことだけ考えるようにした。
大震災で何もかも失ったときも、そうだった。
激しい揺れを感じて目覚めたとき、戸棚が倒れ、バラバラと色んな物が落ちてきた。ゆがんだ柱と壊れた壁の間から這い出ると、燃えている家が見えた。そこから炎がこちらに広がってこようとしていた。
夢中で逃げた。公園に着くと、大勢が逃げてきてた。服を着る間もなく持ち出した毛布に包まり虚ろな表情で立っている人もいた。
後のニュースで、自衛隊を毛嫌いする社会党の党首が首相だったので、自衛隊への救援要請が遅れて犠牲者が増えたように報道されていた。
家主が跡地をコイン・パーキングにしたので、住む家が無くなった。会社が倒産して無職になった。
街は廃墟と化し、この世の終わりかと絶望的な気持ちになったが、意外と復興は早く、道路も鉄道も次々と修復して半年後には殆どが開通した。
私も、仮設住宅に入居できたし宅配作業員として就職もできた。何とかなるもんだ。