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人生の目的  作者: 月路です
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何のために生きてるのだろう

 迷っても悩むのは止めてください。

 愛に飢えてるなら、鏡に映ってる人物をあなたが愛してあげてください、水仙のように…

挿絵(By みてみん)

 「何のために生きてるのだろう」と思ったことある?

 「何のために生きてるのだろう」とどれほど考えても、答えは出てこないだろうし、

(なや)んだり(まよ)ったりすれば、迷路(めいろ)から出られなくなって余計に苦しくなるだけ」という人の言葉を聞いて、

「その通りだな」と思ったときから、悩まなくなった。

受験に失敗したときも、失恋したときも、けがや病気で入院したときも、

過去をふりかえらず、これから生きていく(みち)(さが)すことだけ考えるようにした。

 大震災(だいしんさい)で何もかも失ったときも、そうだった。

 (はげ)しい()れを感じて目覚(めざ)めたとき、戸棚(とだな)(たお)れ、バラバラと色んな物が落ちてきた。ゆがんだ柱と(こわ)れた(かべ)の間から()い出ると、()えている家が見えた。そこから(ほのお)がこちらに広がってこようとしていた。

挿絵(By みてみん)

 夢中で逃げた。公園に着くと、大勢が逃げてきてた。服を着る間もなく持ち出した毛布に(くる)まり(うつ)ろな表情で立っている人もいた。

 (のち)のニュースで、自衛隊(じえいたい)毛嫌(けぎら)いする社会党(しゃかいとう)党首(とうしゅ)首相(しゅしょう)だったので、自衛隊(じえいたい)への救援要請(きゅうえんようせい)(おく)れて犠牲者(ぎせいしゃ)()えたように報道(ほうどう)されていた。

 家主が跡地(あとち)をコイン・パーキングにしたので、住む家が無くなった。会社が倒産(とうさん)して無職になった。

 (まち)廃墟(はいきょ)()し、この()()わりかと絶望的(ぜつぼうてき)気持(きも)ちになったが、意外(いがい)復興(ふっこう)(はや)く、道路(どうろ)鉄道(てつどう)次々(つぎつぎ)修復(しゅうふく)して半年後(はんとしご)には(ほとん)どが開通(かいつう)した。

 私も、仮設住宅(かせつじゅうたく)に入居できたし宅配作業員(たくはいさぎょういん)として就職(しゅうしょく)もできた。何とかなるもんだ。


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