はねバドとはるかなレシーブ
基本的に1作品だけど、今回一緒に取り上げたい。これBDの売上げって点ではまだ予約段階だがまるで受けてない。女子キャラに何をさせるか?が今の最新のキャラ萌えのトレンドになる。その点なろう系は全くここと関係が無くてヒットした。あれをハーレムで括るのはあまり賛成できない。何故なら、そういった流れと全く違うからになる。
ハーレムはごった煮の1要素に過ぎない。古臭いやりかただが王道と言える流れでキャラ萌えど真ん中で作っていたのはリゼロだけだと思う。亜種ではこのすば。このすばはコメディとキャラ萌えというこの手の王道中の王道で上手く言ってるもので、根本的に異世界ファンタジーのハーレム物と全く違う。どちからと言えば古い学園ラブコメのやり方に近い。
基本的にはBDの売上げはキャラクタービジネスの1つに過ぎなくて、ディズニーのグッズ販売とそう変わらない。その中で特に買い手の異性を対象にしてるって点だけが重要なだけで。しかし、売れるのはそれだけじゃない。そういう流れでなろう系はヒットしたもので、ただその流れはキャラ萌えが合体した作品が多い。このすば、リゼロこの2つだけでキャラ萌えど真ん中なので大半そうだといえなくも無い。
ただ基本なろう系の流れはオーバーロードで見るべき。ただし、なろうで典型的な作品って意味じゃない。なろうの中の受ける要素に個性を与えた感じがオーバーロードになる。なろうじゃないだろあれ?との意見があるならネット系でも良い。ただしワンパンマンなどの漫画系は除く。以前調べてみたのだが、どうやら漫画系と小説系は受けるものが全く違う。
この点からネット系は異世界ファンタジーが好きだと言うのは安直だと見ている。単に文字で読むなら敷居が高くなるので、受け手に偏りが出るだけだと見ている。
さて、女子キャラに何をさせるか?が今のトレンドになってる。可愛いキャラがダラダラ個性も無く会話するだけの作品はごちうさで頂点を極めて停滞期に入っている。これは今のなろう系と似ていると思う。次に何をするか?がキーになってきてそこで、ゆるキャンとかラブライブなどの明確なアイドルキャンプなどのテーマの重要性が上がってくる。
ただしモチーフ程度ならけいおんがすでにガールズバンドってものをやってるが、あれはモチーフ程度でテーマになってない。
何故この2作品がアニメ化されたのか?でそういった部分がキーになる。はるかなレシーブはそこまで強くないが、はねバドはかなり濃い典型的なスポーツ物。そういったスポーツものとしてみると当たり前の作品なのだが、BDはかんばしくない。はっきり言えばはるかなもの50歩100歩。
はっきり言えば基本既存のスポーツ物と女子キャラに何をさせるか?はとても相性が悪い。何故か?といわれるととても困る。簡単に言えばシリアスとの相性が悪い。だがこのシリアスって言葉が曲者で、皆なんとなく使いすぎなんだ。このシリアスを掘り下げないと語れない。ここが難しい。シリアスと言う言葉を使ってしまえば、それで終る。
ただその漠然としたものでも必ずしも駄目か?と言うと、これを打ち破ったのがよりもいになる。なんとも難しい。ただしよりもいは前半は5話を除いて、会話で魅せる作品で必ずしもシリアスが売りだったわけじゃない。これはとても難しくて、おおくの過去のヒット作も、最初はふわふわした始まりで、最後にシリアスにもってきてヒットしたものが多い。
これは失敗するか?成功するか?で失敗作も多いので、だからシリアスはキャラ萌えと相性が悪いといわれる。はっきり言えばスタートの流れは上手いが、所詮よりもいは確率的に出来ただけのものになる。セオリーはセオリーで絶対にある。典型的な女子に何をさせるか?でかなり個性的な南極に行こうってのがこれはテーマにはなってないが、人を引きつける個性はあった。その点でもスタートの気遣いはかなりのもの。
シリアスと言う言葉を掘り下げないで片付けてしまえば良いのだが、実際はじゃガルパンってなんだ?となる。一生懸命とりこむのはシリアスじゃないのか?となる。シリアスは真面目なって意味が辞書的にある。そして何より重要なのは、深刻なって言葉が物語におけるシリアスとコメディが対比される基になった言葉だと見ている。
真剣である。これがやっぱシリアスの軸だと思う。ガルパンはじゃ真剣じゃないのか?対比となるのが、ゆるいって言葉で括られるけいおん、ゆるキャンになる。ただし、ゆるキャンはテーマになってるってのは、けいおんのように意図的にガチバンドものしないってのとは違う。ゆるキャンのゆるいは雰囲気とかそういう部分で、十分真剣なと言う言葉を使えると思う。
私なりに考えているのは、複数ある。まず戦車道と言う特異性にある。かつ、現実的モチーフの戦車でありながら非現実的な戦車道と言うテーマで括ってる点。これが滅茶苦茶上手い。この点はラブライブも見事。スクールアイドルと言うアイドルとはシンプルには括れない何か?得体の知れないものがテーマになっていて、見事にコレがアニメ的な非現実感の面白さが生きてる。
結構シリアスに対してリアルってのがかなり重要なキーになってると私は見てる。
他には、ミリタリーがまだ受ける世代が生きてるってのがある。アニメの鉄板のミリタリーだが今はこれ衰退期にある。何故ロボット物が受けないか?の根本に私はアニメにおいて当たり前だったメカ世界観が受けてないからだと見ている。これが今の異世界ファンタジーの大流行と繋がっている。
本来SFとファンタンジーは2大潮流でやってきたが、このうちSFが衰退したのはこのメカ世界への無条件の好みが世代の違いで消えたからだと見ている。メカへの好みが無い、SFがそれをベースにしてるので避けられる。そしてそれらの集大成であるロボット物は無視されるという3段論法のようになっていると見ている。
だからガルパンを単純にミリタリーで見てはいけない。まず誰に受けてるか?がキーで、私はあれは中年そうだと見ている。次にあれは戦車が重要じゃなくて、戦車道だと見ている。戦車をそのままリアルな舞台で戦争で使ってしまえばしらけたものにしかならないと見ている。
ガルパンのヒットは世代間のズレと言う大きな問題を含む怪しいものだが、一応戦車道によるリアルな戦車ものが受けたわけじゃないって点の重要性だけは使えると思う。この戦車道が、シリアスって言葉を緩和させているといえる。後はべらぼうにアニメ向き。やすっぽい代名詞の3DCGが逆に武器になってる点で、これは漫画では出来ない表現。その点ラブライブも同じ漫画との差別化って点で上手さがある。
それらの複数の要因はあるが、私はこのリアルって言葉をそのままシリアスに使えないか?とは見ている。ガルパンにおける戦車自体はリアルな魅力から来ている。だがその戦車をリアルな兵器として用いない。そこにシリアス避けの秘密があるのじゃないか?と見ている。
ここまでくれば察しの良い人は気がつくだろう。スポーツ物をそのままやったらまずリアルなスポーツの描写を使用する事になる。リアルな戦車の魅力とそれを上手く非リアルにする戦車道という設定。これによってガルパンは問題をすり抜け居ると見ている。
だが、ここまで来て最後に問題が出る。ユーフォは?となる。ユーフォも実は当初は無視されていた平凡な程度の京アニの美麗映像好きが予約していただけになる。それに関しては、女性向けのエヴァガなどがそれなりには売れてるので判ると思う。男性があれを買うとしたら中身ではなく多分映像コミのマニアだと見ている。
ユーフォを差別化させたのは百合にある。百合成分が足りないのか?と言うとそれはない。特にはるかなは百合どまんなかで創ってある。ここからは、シンプルに運が絡む。何がヒットするか?なんて分からない。特にユーフォだけが優れた百合だったのか?と言うとそうでもないし、時代も違う。先行者が創作は基本すべて持っていく。
後の時代の作品と比較してもそこに差別化の意味は見出せない。百合というキーがあっても当たるか?当たらないか?は後は運任せになる。私は運とは言えない部分を取り上げてるだけなので、最後はやっぱ言葉で語れない運を持ち出すことにしている。