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恋物語の片隅で  作者: 那智
合宿
60/64

やることたくさんです

エイプリルフール特別篇という体で更新した本編だった話です。

内容は別に変ってないです。

いやー海は疲れましたね。俺は釣りしてたからそんなでもないけど海で泳いでた面々はみんなぐったりである。いつも元気が取り柄の紫苑もソファで座ったままだ。

特に島まで泳いだという黄野は帰ってきてからというもの床に転がりピクリとも動かない。黄野に付き合った田辺先輩も机に突っ伏したままだ。無茶しやがって・・・。

しかしみんな動けないこの状況・・・ふむ、密談チャンスというやつだな。ふふふ、この隙にちょっくら・・・


「黒田さんちょっとよろしいかしら?」


おや小鳥遊先輩なに用で?


「お話がありますの。 少しばかり時間を頂けません?」


話・・・いったいなんだろうか?小鳥遊先輩も疲れてるだろうにわざわざこのタイミングでとは・・・なにか重要な話か?

せっかくの密談チャンスだけどしかたない。こっちを優先するとしよう。


「良いですけど、なんの話ですか?」


「ここでは少し・・・」


なら白波先輩に頼んで適当な部屋でも借りて用件を聞くとしよう。

すいませーん、部屋とお茶くださーい。



お茶くださいと言うと無料でお茶が出てくるとかなんという贅沢。お菓子も付いてるしこの家の子になりたい。

そんな贅沢に浸りながらお茶をすする。うーん、いいお茶だ。そんな高いお茶とか飲んだことないけど。あくまで俺は庶民なのだ。


「あら、ほんと。 とても良いお茶ですわね」


上流階級の小鳥遊先輩が言うなら良いお茶なのだろう。そんな感じで一息ついて軽く雑談して・・・うっかりそのままリラックスモードに突入しそうになった。あぶねえ。

すっかり雑談に興じていた小鳥遊先輩もあっ、とした顔になって居ずまいを正した。

さて、小鳥遊先輩の話とはなんなのだろうか。


「黒田さんは美羽さんのことどう思ってますの?」


お茶吹いた。


「ごぼっ、ごふっ・・・いきなりなにを・・・」


「美羽さんの応援をする前に黒田さんの想いを確かめておこうと思いまして」


ひぃ!この人発想が斜め上!というかさらっと及川のこと言ったよね!?ネタバレ上等かよ!そんなんだから物語じゃ緑川先輩と結ばれなかったんですよ!


「それでどうですの?」


「えーと、ノーコメントとかは」


「駄目ですわ! ご心配なさらず! 決して外部には漏らしませんので!」


押し強いな!たぶんこれ言わんと終わらんやつだ!具体的に言うと無限ループ選択肢!

ああもう絶対ですよ?絶対漏洩させないでくださいよ!特に緑川先輩には!


「そ、それは・・・その、気になってるはいますけど」


「それならなぜ美羽さんにもっとアプローチしませんの!?」


痛いところを!でもこちらとら想い自覚したの夏休みの始めだよ!?まだ半月も経ってないんだよ!?もうちょっと猶予ください!大体あなた1年以上片思いしてたじゃないですかー!


「黒田さんは不安ばかりで告白する勇気がなかったわたくしに言ってくれたではありませんか。 『だったらなおさら告白しなきゃ駄目です』と・・・」


ん?あれ?


「それ言ったの紫苑じゃなかったですか?」


俺が言ったのはストーカー云々だったはずだ。


「あ、あら?」


あっ、小鳥遊先輩の顔がみるみるうちに赤く染まっていく・・・良いこと言ってたはずなのに。でもそれでこそ小鳥遊先輩って感じがする。


「と、とにかくっ! 黒田さんはもっと積極的になるべきですわ!」


待って、叫ばないで!この部屋別に防音じゃないから!聞こえちゃうから!





うう、なんか発破みたいなものをかけられてしまった。何よりもそれを小鳥遊先輩言われたというインパクトが強い。

いやほんと予想外ですよ・・・。でも言わんとすることもわからなくない。このまま先送りしっぱなしもあれだからね。

ちなみに小鳥遊先輩はアプローチはよ的なことを叫んだあと脱兎で逃げ出した。

まあ本人良いこと言ったつもりだったのにうっかり勘違いとか恥ずかしいっちゃ恥ずかしい。言いたいこと伝わったからセーフでは・・・いや無理か。


さて、そういうわけで協力者を呼んで密談タイムとしようか。

え、及川のことはいいのかって?

いや、それはうん、言うなればあれだ。これは家庭から目をそらして仕事に逃げるお父さんの心境。つまり現実逃避というやつである。

というか発破かけられたからって即座に突っ込めるような質じゃないんですー!もうちょっと時間ください!


そんなわけで先程は小鳥遊先輩に邪魔されてしまった密談タイムだ。すでに協力者は呼び出してあるので待つだけである。

お、足音。来たか。


「ったく、ほいほい呼び出すんじゃねえよ」


「協力してくれるって言ったじゃないですか、赤海先輩」


そう、協力者とは赤海先輩のことである。知ってた?いやまあ最近頼れるし他に適任いないからね。

実は海に行く前に白波先輩からそれとなく月宮さんのことを聞いてほしいと頼んでおいたのだ。よもやあちらも俺と赤海先輩が裏で繋がっているとは夢にも思うまい。

くくく、なんだかんだで長い付き合いの友人からの何気ない質問ならばきっと俺が直接聞くよりも多くのことをこぼしてくれるだろう、と考えての策である。


「大したことは聞けてねえがいいのか?」


「大丈夫ですよ。 案外こういうのは何気ない雑談から見えてくるものですから」


赤海先輩の報告に耳を傾けた。




ふーむ、やっぱり俺がどうこうするよりも白波先輩と月宮さんが直接話し合ったほうがいいよなぁこれ。というかそれ以外に妙案が思い浮かばん。

現状白波先輩が若干へたれてることを考えると強気なところがある月宮さんを焚き付けるのが正解か。

月宮さんがはっきり不満を言うだけで事態は動くと見た。もう少し時間を置けば月宮さんの答えもはっきりするだろうし明日か明後日あたりに一回婚約者だとかそういうの抜きで話し合うべきだとアドバイスすれば・・・うん、これでいこう。


「ありがとうございます。 なんとか解決策が見つけられそうです」


「それならいいがよ。 ・・・ま、無理すんじゃねえぞ」


はい、デレ入りました。最近は赤海先輩が正統派の乙女ゲー的ツンデレキャラの道を爆走してるようにしか見えない。最初に会った頃の尖ったナイフのようだったというのに。

それが今じゃぶっきらぼうながらお茶に付き合ってくれているのだから人生わからんな。

赤海先輩からの確かな信頼を感じる今日この頃であった。


さて、問題の見通しもついたことですし・・・それじゃあ自分のことも頑張りますかね。

というわけでエイプリルフールにかこつけて久しぶりに更新しました。

朝に思いついてから前書きのネタがやりたいがために衝動的に書いた。そのせいで短めだし違和感あるでしょうが許してください!何でもはしません!


四月七日 タイトルと前書き変更しました。

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