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恋物語の片隅で  作者: 那智
5月
22/64

反省会です

今回の話はテスト期間中ということもあり前回の話で入れられなかった部分の話。

つまり補足です。なので短いです。

「親睦会は特に問題もなく行うことができました。 皆さんご苦労様です」


親睦会のあと、反省会をするということで生徒会室に集まった俺達に白波先輩は労いの言葉をかけてきた。

完璧主義の気がある白波先輩が言うのなら本当に問題らしい問題は起こらなかったのだろう。

つまり評価はパーフェクト。やったね。


「欲を言えばもっと行動を迅速にしてほしかったのですが今回が初仕事だったあなた方にそこまで求めるのは酷ですからね」


喜びに水を差さないでくださいよこのやろう。


「まあ、何も問題なく仕事を終わらせられたのは喜ぶべきことだな」


「そうだね! といってもほとんど雑用みたいなものだったけど」


「いいんですよそれで。 生徒会メンバーとはいえあなた方は一年生で歓迎される側なのですから」


今回一年生がやるべきことはこの親睦会を楽しむことだからな。

わざわざ俺達一年に生徒会の仕事をやらせたのは簡単な仕事で慣れさせるためっぽいし。

そういう意味じゃ十分に役割を果たせたはずだ。


「そうすれば白波先輩はどの種目に出たんですか? バレーボールじゃなかったですよね?」


「サッカーにもいなかったよな、黒田」


そういえば結局白波先輩と赤海先輩がどの種目に出たのか聞いてない。

そこはかとなく気になるなその辺。


「私はバスケットボールに出ましたよ。 久々でしたので少々鈍っていましたが」


あら、なんか意外。

でもそれでも十分絵になりそうなのは流石乙女ゲームの主要キャラと言うべきか。

俺だったらボールが荒ぶるせいでそれどころじゃないだろうし。


「バスケか・・・なんか意外っすね。 えーと、そんで青葉先輩は野球で・・・」


「緑川先輩は?」


「それならバスケだって聞いた」


小鳥遊先輩からな。

ちなみにそういう小鳥遊先輩はというとバスケに出たらしい。

ぶっちゃけ白波先輩よりこっちのほうがイメージ違いすぎて驚いた。


「じゃあ赤海先輩はどうしたのかな?」


言及されるの一番最後とか赤海先輩不憫。

それはともかくなんか落ち込んでいたみたいなのでどうしたのかが心配。

ネガティブオーラ出しっぱなしで参加してないよね?

もしそうだったら迷惑すぎる。隔離も視野に入れるレベル。


「それが・・・参加してないんですよ、彼」


「参加してない?」


え?サボりですか?

まったく、綺麗になったと思ったらこれだよ。

サッカーやってる間にすっかり忘れてたけどあの先日のネガティブさが関係してるのかね?


「しかも単純にサボったというわけではなく参加するはずだった種目の集合時間の間だけ姿を消していたようで生徒会の仕事はきちんとこなしてるんですよ」


うん、意味わからん。

赤海先輩、あんた何がしたいんですか。そこまでやってるなら全部きちんと参加しろや。


「なにやってんだ生徒会長は?」


「どうしちゃったんだろう・・・」


黄野も紫苑も赤海先輩の奇行に困惑している。

というかギャップがすごすぎて誰だって困惑してしまうだろう。俺も不覚にも呆然としてしまったし。

あ、でも話聞く限りじゃネガティブオーラ出してたわけじゃないっぽいな。

白波先輩は赤海先輩がネガディブってたのは知ってるのかな?

気になったので話が一通り終わり紫苑と黄野が生徒会室から出て行ったあと白波先輩に尋ねてみた。


「白波先輩、そういえば先日赤海先輩が落ち込んでいるところを見かけたのですがなにか知りませんか?」


「ああ、それなら彼が「自分の駄目なところを教えてほしい」というのでひとつずつ教えてあげたんですが・・・少し言い過ぎまして」


ああ、うん。それが原因ですね。

どうりでやけに凹んでると思った。『物語』でもあんなに意気消沈するシーンなんて無いから変だと思ったんだ。


「しかし事実しか言ってませんから問題は無いでしょう」


白波先輩、「言葉の暴力」っていう言葉知ってますか?


「太陽はプライドが無駄に高いですからね。 大方調子に乗っていた頃の自分が恥ずかしくてたまらないのでしょう」


ああ、黒歴史という奴ですね。わかります。

長引いていた厨二病が治った代償と考えれば妥当か?

しかし自信消失か・・・やっぱりこれって赤海先輩のルートで起こるはずのイベントだよなあ。

ある程度覚悟は決めてたけどほんとに赤海先輩のシナリオ破綻してるんだな。

たぶん俺がどうこうするのは無理だろうし紫苑の赤海先輩に対する好感度低いみたいだしどうすりゃいいんかな?

このままほっとくのもアレだしちょっかいだしていこうとは思うけど・・・うーん、やっぱりめんどくさいなあ。まあ、機会があればでいいか。


そのあともいろいろ聞いてみたのだがこれ以上の話を聞くことはできなかったので白波先輩にお礼を言ってから生徒会室を後にした。

とりあえずのんびりいこうのんびり。他人のために胃に穴を開けるなんてまっぴらごめんなのだ。



風呂から上がったあとは自分の部屋に戻りベッドに寝転がり目を閉じた。

思いっきり寝る体制だがこういうときに限っていろいろ考えが浮かんでしまい結局なかなか眠れないのよくあることだ。

しかしこれで入学から二ヶ月か・・・5月もいろいろなことがあったな。

小鳥遊先輩との遭遇から始まって赤海先輩に殴られたり、生徒会にはいるはめになったり、他人の恋路を応援(?)したり、赤海先輩がしょぼくれたり・・・あれ?主な騒動の原因二人だけじゃね?

ごほん・・・とにかくいろいろあったけど一番びびったのは『物語』がズレたことだな。

ま、その辺はどうでもいいか。

どうせどうすることもできないのだから深く考えずになるようになるでいけばいいだろ。

何度も言うように最優先は自分のこと。最近はそれがちょっと揺らいでたから意識を新たにしないとな。

それと生徒会の仕事のストライキを検討しておこう。最近俺働きすぎだ。学生の身でこれじゃ過労死する。


とにかく『物語』は置いといて『自分だけの人生』を楽しむ。これが当面の目標である。

ふむ、せっかくだし6月はもっとみんなと交流してみるか。

そんなことを考えているうちに意識は薄れ、俺は眠りにつくのだった。

次からは6月のお話。

次の更新はテスト終わってからです。

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