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試験

挑戦してみた。今回のは自分の中では異質な書き方…

 

「ねぇ〜ユー君。ちょっと小耳にはんさんだ事なんだけどね。ユー君はまだ魔法学院受験するつもりでいるの?」


 担任に質問した日の放課後に蓮華が俺に質問してきた。

 情報早いっすね蓮華さん。何処からソノ話が耳に入るんだか・・・まあほぼ確定で担任だろうが、ちょっと権力に屈っしすぎじゃないか?


「まあな。兄貴がどうしてるか確認するのに1番手っ取り早いそうだしな…まあ現状無理だが」

「ふ〜ん。なら私がお父様に頼んでみようか?何とかなるかも知れないよ?」

「…いや遠慮しとく。流石に33億円する物を、泰蔵おじさんに頼むのは違う気がするし。」

「そっかぁ、33億円かぁ〜、たったそれだけなら私だけでも何とでもなるね。ならユー君、私にお願いして、『私と結婚してください』って言ってくれたら、今すぐにでも叶えてあげる。さあ、ほら、早くぅ~」


 33億円は、たったそれだけとは言わねぇ~よ。宝くじ1等前後賞を十一回当てないと届かない代物なんだぞ!そんだけあったら家を豪邸にできるな。

 そして絶対言わないからな。言ったら最後だ、10代で家族が増えるのは勘弁してくれ。

 蓮華のお願いはいつものことだが、金銭感覚もおかしいのは知っていたハズなんだが、ファーストフードやファミレスなどを、普通に使ったりして普段が庶民的な感じだからだろうか、毎回ちょっと驚く。俺もそろそろ学習しろよなって思っているんだが…


「絶、対、言わない。お願いは置いといて、33億円も借金してまで行きたい所じゃないし、33億円なんて返せる気がしねぇ。」

 魔法学院卒はかなりの高待遇になるので、返せる可能性もありえるのだが…蓮華だからこそ断る。受けるとどこからか『チ~ン、南無』って聞こえてきそうだし。

 その後の尋問とかはなく、平和な帰宅となった。


 やっぱり兄貴の状況を知るには茶封筒を開けるべきか。

 自分の部屋へ着き、部屋の片隅においてある封筒を引っ張り出して…その前に掃除、掃除。

 本棚の上、棚の中、ベット、押し入れ、コンセント、天井、扉、机、椅子を調べ…もとい掃除して、大量にでてきた盗ちょ―――じゃなくてゴミはゴミ箱に捨て、ゴミ箱を部屋の外にだして綺麗にしてから、静かに封筒を開ける。もちろん撃退の準備もして。

 茶封筒からは魔物とかは出ず、普通に数枚の紙が出てきた。それは手紙とかではなく、天空島の魔法学院の願書であった。





 33億円!まず最初に頭に浮かんだのは兄貴のことでもなく、魔法のことでもなく、札束で埋まってる風呂が浮かんだ。ウヒょヒョヒょヒョ。

 売れば一生適当に生きれるんじゃないか?1日82万円使っても1年間で3億円。

 高級ステーキを食って、車買って、世界一周旅行いって…

 色々妄想して、自分の老後辺りまで考えた所で現実に戻ってきた。


 ふぅー長旅だった。


 しかしどうするこの願書。本当に売るか?でも兄貴が偽名まで使って送って来た物、売ってはいけない気もする。

 俺が天空島に行ける最後の切符と言っていいだろう。普通なら兄貴はあと数年を過ぎれば帰ってくる予定だが、兄貴と会える可能性が、この機会を逃すと一生なくなる予感がひしひしとする。

 試験に受かるか、どうかもわからん学力なのだが、受けてみないことにはソコはわからない。

 マグレで受かる可能性だってあるだろ!


 しかし受けるのは良いのだが…問題点は蓮華だな。

 俺が魔法学院願書を手に入れたと知ると、確実に何処からか願書を手に入れて、同じく受験してくることが容易に想像ができる。

 そのままあっちまで蓮華が憑いてきそうだし、それだと危険なことには巻き込れそうだ。昨日みたく魔物に襲われることだってあるだろう。アレでも俺の幼馴染だ、蓮華には危険な目にあって欲しくない。

 願書は締め切りギリギリまで出さないことにしよう、両親も蓮華とグルだから、親にも内緒だ。蓮華が間に合わない、と判断できたところで両親には話そう。

 それから数カ月俺は守り通し、密かに願書をだした。





 試験当日。黙って期限ギリギリにわざと出したのに、蓮華と一緒に会場へとむかうこととなった。何故かって?それはバレバレだったわけだよ。蓮華には筒抜けだったらしい。この数ヶ月の無駄な緊張感をかえして欲しい。

 会場はホテルのホール、そこにいる人数は僅かに30人である。


「揃ったようですね、では試験を開始しましょう。席に座って下さい。」


 どうやら試験官が入ってきたようである。

 少な過ぎないか受ける人数?と頭をよぎったが、33億円はホイホイ用意できる奴はそうはいないなと思いなおす。

 蓮華は自分の席にさっさと座ったため、自分も指定された席へと座る。


「解答用紙には席に置いてあるペンでお書き下さい。そうでないと点数にはなりませんので、お気をつけて下さい。試験時間は2時間です、では始めてください。」


 机に置いてあるペンを持って問題に解きにかかる。


 第一問

 容器に入ってるクライグラストにスーベルジンクの尻尾を混ぜるとどうなる?

 1.爆発する。

 2.クライグラストが尻尾を食べて大暴れする。

 3.両方溶けて消える。


 ………はぁ?

 クライグラストって何?尻尾を食べるってことは生物なのか?聞いたこともねぇんだけど、全く分からねぇ。

 一問目は飛ばしてニ問目へいこう。


 第2問

 ハンバーグにテトロドドキシンとクロロホルムを大量に混ぜて食べるとどうなる。

 1.眠るように死ぬ。

 2.悶え苦しんで死ぬ。

 3.発狂して暴れまわって助かる。


 ちょっと待て、いや今回は意味がわかるが、選択肢がおかしくないか?何でこんな問題がでるんだよ。

 まあ多分、2


 第3問

 あなたはこのテストで何点くらいとれますか?

 1.10点

 2.40点

 3.90点


 変わった問題だな〜、ん〜多分1になる予感はしてる…1っと

 この試験のせめて救いはマークシートだってことか…


 第7問

 ⊥∠?∩┤∨∀ー\<¬∇└│┐。

 1.┌├∀∃

 2.┌∩?∧

 3.⑨


 …ごめんなさい、読めません……シクシクシク。

 読むことすらできない問題がくるとは、問題作った奴性格悪いだろ!と心の中で愚痴りながら

 3! 神頼みしかねぇ!


 第18問

 あなたは料理ができますか?

 1.YES

 2.NO

 3.多少できる


 もうコレ…問題じゃなく、アンケートだろ。3


 第20問

 ()の中にはどの言葉が入るでしょう?

 このテストを全問正解した奴は()だと思う

 1.バカ

 2.ばか

 3.馬鹿


 どれも一緒や!どれでもいい。1


 試験はある意味サクサク進んでいった。


最後のが書きたかっただけでして・・・

誤字脱字(問題は誤字ではありません)、アドバイス、感想など

ありましたら、報告を…

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