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プロローグ

まだまだ文章を書くのは下手くそですが、構わず出します。主人公は強い予定ですが最強じゃないかも…

 青い海の上空に浮かぶ島。

 直径およそ5キロに及ぶ都市築かれ、外周部には作物を作る農場や人工湖などが存在する。

 都市の道路は石畳であり、建物もビルなどではなく西洋の建物を真似て作られ、そして環境整えるため様々な機械が10層まで作られた地下に設置されている。

 地球側で唯一の魔法学院があり、科学と魔法の融合でできた次元演算システム結晶『MOTHER』が管理している情報局がある島でもある。

 島の名は《天空島》

 そこは世界中の人が知っている、この世界と異世界を繋ぐ唯一の場所。

 《異世界の門》が存在する場所でもある。




 天空島、地下第6層。


「なあ、シャル。この状況何時まで続くと思う?」


 今のこの状況に飽き飽きしてきた俺は、俺の前方にいる金髪の女性に話しを振る。


「そんなの知らないわよ!そんなことは気にする時間があるなら、あんたも目の前のガーディアンを潰しなさい!あーもう、次から次へと出てくんじゃないわよ!」


 シャルこと、あるグループに選ばれた数少ないメンバーの一人である。俺も一応そのメンバーの一人である。

 俺たちは地下6層にある天井、壁、床が黒い結晶で出来た一本の通路上で戦っている。一体たりとも後ろへは通さないようにするために・・・

 俺たちの目の前には無数の二足歩行マシン、奥にある重要な物を守るための侵入者迎撃機械、通称『ガーディアン』が俺達の通路の先から続々と出てきている。

 ガーディアンは人間をモデルに作られた機械であり、体長は小さいが頭、胴、足等々作られている。しかし手だけが筒のようになっており、そこから魔力弾―――属性などない魔力の塊―――を発射して敵を排除する。


 俺達には魔法障壁をつくり出せるから、一発一発はたいした威力ではないが…なんせ数が多い。俺達の魔力も無限じゃないので持久戦になると危険である。


「やばいんじゃないの?コレ」

「それさっきも聞いた!リリー達が解析して何とかしてるから、それまでよ。あんたは、つべこべ言わず私を手伝えばいいのよ!」

「……へいへい」


 彼女はそう喋りながらも、長い髪を揺らし氷作った巨大な槍を振り回してガーディアンを撃破し続けている。

 彼女の補佐をしている水の精霊獣ワルジョビも無数の氷の玉を空中に出現させ、マシンガンのごとく撃ち出してシャルが砕き損ねたガーディアンを粉々にしている。


 ちなみにワルジョビはシャルのパートナー、見た目は水で出来た大型の狼の精霊。


 俺もやりますか・・・俺は弓を構え、そこに3本の小さな火の矢を出現させ、その先を鋭く尖らせる。狙うはガーディアンの胸。

 ガーディアンを動力源は胸のところににある魔法核、ココさえ打ち抜けばガーディアンは動かなくなる。だが魔法核は手のひらより小さく狙うのは難しい、なのでシャルのように近接で壊すほうが無難である。

 だが相手は機械である、多少壊しても動く。

 倒したと思っていたガーディアンがまだ動き、変な方向からの攻撃を受ける可能性がある。まあソレをさせないためにワルジョビは粉々にして壊しているんだと思うが・・・


 俺は小さなころから射撃だけは得意、この距離ならならガーディアンの小さな核を狙うことはできる。だが俺ができるのはそのくらいなわけで・・・


「飛炎、ちょっと力貸してくれ。」


 俺はそう言って3体に向けて同時に炎の矢を放つ。その矢はみるみる巨大になり、まるで吸い込まれるかのごとく3体のガーディアンの胸にあった魔法核を撃ち砕き、そのまま勢いを止めず方向を変え、他のガーディアンの核まで貫いていく。3本の矢で約10体のガーディアンを停止させた。


 俺の相棒の精霊獣が飛炎。

 飛炎は炎のできた鷹くらいの鳥と言っていいだろう。現在俺の頭にとまっているが熱くはないし髪も燃えない。

 飛炎は尻尾が超長い、俺の頭にとまっているにもかかわらず尻尾の先は地面についてしまっているほどである。

 コイツは一人でも?いや違ったな…1羽でも魔法使ったり、炎を吐いたり、その辺りを燃やして倒すことなど造作もないはずなんだが、誰に似たんだか大抵やらない。俺が言う事もしたり、しなかったり。


 そんでもって、して欲しくない時に限って炎を吐いたりする。特に周りに油とかよく燃えそうな物があるときに限って、狙ってやってないか?ってくらい、炎をまき散らす。そして炎上したら自分は関係ありませ~ん、とどこかに飛んでいってしまう。どんだけ俺が怒られたことやら・・・

 普段は俺の肩やら頭の上に止まり居座り続ける。まるで置物になったかのごとくピクリとも動かないときだってあるのに。


 まあそんなことはどうでもいい、飛炎でも流石に戦闘中だったら手伝うことぐらいはしてくれる。もちろん自分は定位置から動かない。鳥の姿をしているだけあって目が物凄く良く、射撃の能力が高いみたいである。


 おっと少しの時間思考していたら、シャルが討伐し損ねた3体のガーディアンが俺に向かってきている。


「んじゃもう1回頼むぜ、飛炎」


 先の同じように1本炎の矢を作り放つ。しかし矢は今度は巨大にならず1体の核を貫いただけで止まる。


「おい!飛炎!」


 俺の頭に視線を向けると、飛炎は横を向いて完全にやる気なし。

 そんなことしている合間にも2体のガーディアンは俺に近づいてきている。

 こういう時くらいは言うこと聞いてくれよ!いくら障壁で防げるっていっても、2体から連発で撃たれたらかなり痛いんだぞ!と相棒を心の中で愚痴りながらも前方に障壁を張り、ガーディアンの魔力弾に備える。


 ガーディアンの銃口に魔力が溜まり、今まさに放たれる。

 ―――と思った瞬間、突然ガーディアンの頭上から巨大な氷の柱が降り注いで2体のガーディアンが潰されていた。


「バッカじゃないの?あんた!なんでも感でも精霊に任せすぎよ!たまには自分でやりなさいよね!」

 いつの間にかシャルが俺の近くまでやってきてきいた。


「別に良いじゃねぇかよ!そんなお前だって、少しは制御しろよな!完全にオーバーキルだろ。てかさっきから手を抜いてるだろ!ガーディアンの撃ち漏らし数が増えたぞ。もしかしてその程度しかできないのか?威力の強い魔法しか撃てないくせに、その程度だったのか・・・使えないやつ」


 シャルは顔をうつむきながら体をプルプルと震わしている。

 よし!この感じならあともう一押しか?こいつは『使えないやつ』とか『出来損ない』というような言葉には超沸点が低い。あとはこのイライラをあのガーディアンに向けてくれれば良し。珍しく今は飛炎が前に出てガーディアンの上から炎の雨を降らせて食い止めてくれている。


「できないなら仕方ないな〜俺も手伝って倒してやるぜ〜」

 俺がそう言うとシャルは震えをピタッと止め


「貴方の手伝いなんていらないわ!一人でやってやろうじゃないの!そこで見てなさい。この私がこの程度じゃないことを見せてあげるわ!!!」


 そう叫ぶと、シャルはガーディアンを抑えていたワルジョビのとこまで行き、一言二言しゃべると少し後ろにさがった。主人を守っているワルジョビに、俺は一瞬睨まれた感じがしたが、まあ気にしない。


 彼女がこの程度じゃないことはよく知ってる。彼女の巨大な魔法はもう何度も見てるし、この程度なら一瞬で屠れる力があることは分かっている。

 ここはシャルに任せて俺は休憩でもしてますかね。通路の壁に寄りかかり座ると飛炎がもどってきた。

 こいつも俺の近くで休憩するみたいだ。

 壁に背を預けながら、一度シャルのほうを見ると、手には2対の青い刀身の剣を握っていた。

 ・・・シャルの奴、マジモードじゃねぇか。まあこれで本当に俺は何もしなくいいな。シャルが全部片付けてくれるだろう。

 俺は目をつぶり何でこんなことになったのか思い出してみることにした。


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