プロローグ
この作品は作者の処女(童貞と言ったほうが正しいかも)です。
色々と至らないところもありますが、(主に更新履歴とか…)どうかよろしくお願いします。
この世界には「神」、「仏」、「妖怪」、などと言った空想の存在が物語で語り継がれ、私達の記憶の中に存在している。
神や仏は宗教によって救いの存在。妖怪は百物語などの怪談によって恐怖の対象。これが私達の共通の認識だ。
だが、もしこれが本当は違っているとしたら?
妖怪もまた、神や仏と同じ救いの存在なのだとしたら?
現に河童や山童などは、子供をなるべく危険な場所に近づけさせないように親が作った架空の存在とも言われている。見方によっては、河童や山童は子供が勝手に危険な場所に行かせない為の、親にとっての救いの存在だ。
他にも座敷わらしや小豆洗いなど、人に幸福をもたらす妖怪も多数存在している。
ならなぜ、妖怪は恐怖の対象として語り継がれているのであろうか?
やはり怪談などの人間に危害を加えるイメージが根強くあるのだろう。鬼といった存在は、特にそのイメージが強い。
しかし、人間を真に傷つける存在は人間、いや、人間が産み出す負の感情……
その負の感情の爆発が特異な存在となり、人間を傷つける……
妖怪が危害を加えるのは、もしかしたら、人間の産み出した負の感情なのかもしれない……
これから始まる物語は、人知れず妖怪と共に人間を守る、共生者 《ライバー》と呼ばれる者達の物語である。
本編は次話から始まります。