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異世界転生難民  作者: 夏色
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第1章 幼少期 3話

今日は俺の1歳の誕生日だ。


何やら人が大勢来ている。

凄く煌びやかな衣装に身を包んだ人達でごった返していた。


一階にある大広間で立食パーチーらしい。

美味そうな料理がずらずると並んでいる。

勿論俺に食べる事は叶わない。


生殺しだ。




始めに俺の父親がみんなの前で長々と挨拶をする。

色々言っていたが興味は無い。


それからミリルに手を引かれ、父親の隣に連れてこられた俺を紹介する。


みんな拍手をくれる。

悪くない気分だ。


ちょっとニタニタしてしまった。



そこからは皆が代わる代わる挨拶に来る。

これは俺に。は建前で、父親に、という事だろう。


基本俺に触れてくる人は居なかった。

これは安にうちの位を表しているのだろうか?


その中で1組、俺を抱き上げたり頭を撫でたりしてくれた人達がいた。


父親の両親だ。

つまり俺の祖父母になる。


祖父母は見た目的には30代前半と言った所だ。

しかし父親で20そこそことすると、それは可能性としては無いだろう。

良くても30代後半。もしくは40代だ。


つまりは中年なのだが、中年なんて言葉が似合わない程のスタイルと容姿であった。


祖父は父親に負けない程のイケメン。


髪は父親と一緒の赤い髪。父親よりは少し長めの髪型だ。

無精髭も少し生えている。

なんと言うか、剣の達人!!

みたいな感じだ。


祖母もまた赤い髪。

長い髪を後頭部辺りで綺麗に纏めている。

目はパッチリ二重ながらキリッとしていて、どちらかと言うと綺麗系だ。

おばさんと言うよりはお姉さんに近い感じだ。


これで祖父母か。

凄いなこれは。


祖父母どちらもしっかりしていて、少しキツめな印象を受けた。

凄くしっかりしている感じだ。




まぁ俺にはデレデレだったが。

ギャップが堪りませんよ祖母殿。



ミリルの両親は来ていないと思う。

そんな感じの人達に合わなかったから。




俺の誕生日パーチーもそろそろ終わる。

俺がお眠だからだ。






翌日目を覚ました。


いつもの様に書斎に行こうとしたら、祖父母に遭遇した。

昨日はあのまま泊まったらしい。


祖父母には色々な事を話して貰った。


父親の小さい頃の話等本当に色々。


ただ、興味は無いので全く覚えていない。


早く書斎に行きたいなぁー。

それが感想だ。


知識を詰め込めるだけ詰め込む期間。


それから更に2年が経った――――








俺は今年で3歳になる。


最近知ったのだが、俺の属性適性は風と水の2種類だった。

2種類なので平凡より気持ち水準が高いだけだ。

魔力総量はと言うと、至って平凡だった。


それを知った日は何も喉が通らないぐらいに落ち込んだ。



属性適性を知った理由は、書斎にある本から得た知識。

その本には時空魔法以外の全ての初級魔法の詠唱が載っていたのである。


属性適性がなんなのか。

それを調べる方法を知っているが行えなかった。

なので初級魔法を片っ端らから試したのだ。


最初は水魔法も風魔法も、勿論他の属性の魔法も、何も出なかった。

それでも諦めず、何度も何度も試した結果。

1ヶ月という時間を費やしてしまったが成功した。


最初に成功した魔法は、風魔法。

ウィンドカッターなるものだった。

前方にカマイタチの様な鋭利な風を飛ばす魔法。

出来た時は歓喜した。

それからは早かった。

直ぐに次の魔法を使えた。


次に出来たのは水魔法の初級。

ウォーターショット。

水の塊を前方に放つ魔法だ。


ショボいけど嬉しかった。

因みに他のは出来なかった。

そこで初めて自分の属性適性が水と風である事を悟った。




因みに本来は、10歳になると近くの教会でお布施を払い、そこで属性適性を教えてくれるらしい。


もう必要無いけど。




魔力総量が平凡だと気付いたのは本当に最近。


この前、1日に限界何発まで打てるのかを試してみた。

因みにウォーターショット3回で魔力切れによる気絶を経験した。


一応熟練度が増すと、魔力総量は変わらないが消費MPみたいのが減るらしい。


なので将来初級魔法3回で魔力切れになるって事は無いと思うけど。

それでも本から得た知識と照らし合わせても、平凡だ。




ここ数日あまり飯が喉を通らない。


皆心配しているようだ。


最近では1人で本を熟読出来るので、昔使っていた(魔法)は使っていない。


寧ろ誰にもバレない様に本を読み、魔法の練習をしている。


読み書きをまともに習ってもいない3歳児が、大人の本を読み、ましてや魔法を放ったら大事になってしまうからだ。


そんなのは、ただただうざったい。




自分の潜在能力に少しのショックを受けたが、それはそれ。


今日も今日とて、魔法の練習だ。



「さて、やりますか」


先ずはウォーターショットを庭の木に向けて放つ。


木の表面が少し飛び散った。


続けてもう1発。


次がラスト3発目。


気絶してしまうのであまりやりたくは無いのだが、2発打って終わりにするには、この3年というワクワク感を埋める程には至らなかった。



「はぁー。次で終わりか。」


最後の1発。

ウォーターショットの詠唱を開始する。


「+〆×*○°#$€〆+♪×………」


この世界の(言葉)とも、元世の(言葉)とも全く違う。

形容し辛い精霊の(言葉)で唱える。


これを口に出して言える様になるまでが凄く大変だった。


「ウォーターショット!」


本日最後の1発を放った。

そして俺はまた気絶した。








………いや。

気絶していない!

少し気怠さを感じるが意識ははっきりとしている。


ん?なんだこれ?

もしかしてこれが熟練度が増すと消費魔力を抑えられるってやつなのか?


…いやいや!

熟練度って程の数打ち込んでいない!


謎だ。

俺が本から得た知識と照らし合わせてもこんな事はあり得なかった。


「まぁ何にせよ試してみよう。

もう1度だ。」


そして俺は前方に手を向けて唱える。


「+〆×*○°#$€〆+♪×………

ウォーターショット!」



そして、気絶した。









目を覚ました。ベットにいた。

今の俺の寝室は、昔からある子供部屋になっている。


目を開けると心配そうな顔でイリアがこちらを見ていた。

俺が目を開けると直ぐにいつもの顔に戻ったが。


「はぁ…レイ様。これで2度目です。庭先で倒れているのを発見するのも。」


そう。前に倒れた時もイリアに見つかり、ベットまで運んで貰っていたのだ。


「ごめんなさい……さいきん夜おそくまでえほんを読んでいて、ねむくなってつい。」

等と、子供のするような言い訳をする。

まぁ3歳なので明らかに子供なのだか。

この言い訳も今回で2度目だ。


そんなあからさまな言い訳を聞いてイリアは。

「レイ様…最近はお食事もあまりすすんではいないご様子。 本当に心配です。  この間も大丈夫だから御両親には内緒にしておいて。と言われ、ですが今回で2度目になります。 分かりますよね?」


と。

これは参った。

こんな事がミリルとクランにバレれば軟禁状態にされかね無い。


あっ。因みにクランと言うのは俺のこの世界での父親の名前だ。

やっと覚えました。


「ほんとうにごめんなさい……でも、もうこんな事はないようにするから、その………こんかいも父様、母様にはその…ないしょにしてくれないかな……ほんとうに大丈夫だから、その、よけいにしんぱいをかけたくないし…」


と、悲しい声で飾り付け訴えてみた。


イリアは怪訝そうな顔で少し考え。

「………分かりました。 その代わり今回で最後ですよ?  次は有りません。そんなに頻繁に倒れ、お昼寝を何処かれ構わずしてしまうとなると、心配で仕方が有りません。   何かがあってからでは遅いのですよ?  本当に今回が最後ですからね。」


「ごめんなさい…」


うん。

チョロいね!







さて、一頻りイリアに説教を食らってしまったが、1つ分かった事がある。


昨日までは3回しか打てなかった魔法が、今日は4回打てた。

本当に熟練度による消費魔力減の効果なのか、それとも他に理由があるのかどうか。


試したい。でも今日はもう無理だ。

そして明日も恐らく無理だ


今度こそバラされる。


そうなったら本当に軟禁されかねないので、はやる気持ちを抑えたつけ、また時間を開けて試す事にしよう。


そう。少しの間なりを潜めておくのだ。




次の日。


俺はまた庭に居た。

魔法を試すべく。


リスクを考え、はやる気持ちを抑えたつもりだったのだが、この3年間の魔法への憧れという気持ちの前には無意味だった。



とは言え今度気絶なんてしたら本当にヤバいのは分かってはいる。


なので今日は3回放った後の疲労度を昨日のと比べる。


そこまでにするつもりだ。



「ふぅー…さてとやりますか。」


先ずは1発目…そして2発目…そしてこれが3発目。

「ウォーターショット!」

(バシュッ)


目の前の木の表面をまた更に少しだけ削った。


さてさて。俺の疲労度はと言うと。


ん?そんなに感じ無いぞ?

あれれ?本当に変だ。


流石に熟練度どうこうのレベルの話では無い気がする。


4、5発打ちました。熟練されました。

そんなのは有り得ない。


考えられるのはただ一つ。

魔力総量が上がっている?いや!

でもそれは有り得無い。


本来魔力総量とは生まれた時にその総量は固定されるのだから。


でも、それぐらいしか理由は思い付かない。


試そう。

これは試す他無い。


そして俺は本日5度目のウォーターショットと共に、人生3度目の気絶をした。






オワタ


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