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特1 4 『金さんと特急旅行電車』

 金「次は何処に行くんだ?」

車掌「ディナーです。」

金「食堂車か。」

車掌「えぇ。そして、今回の終点は喫茶、『発明所』です。」

金「おぉ、やっと帰れるのか。」

車掌「一時的かもしれませんよ?」

金「う~ん。」

役所の横に、トラノサモン号は止まっていた。運転士が俺様たちに気づいたのか、食堂車が下から伸び出てきた。俺様たちは食堂車に入った。順湖は、上に消えていった。

車掌「え~この電車は~終点~喫茶『発明所』行きです。所要時間は~三時間分です。」

そう言って、彼女はすぐに現われた。ここで、周囲の確認を行う。白いテーブルクロスの机以外、ぱっとした物が無い。

金「おい、ディナーだろ?料理は何処なんだよ。」

車掌「何が欲しいですか?」

金「なっ・・・そうだな~」

作「チャーハンで。」

車掌「はい。」

彼女が応答すると、作の前に茶色い粒が集まってきた。それらが離れると、白い皿の上に薄茶色の米、グリーンピースに卵のポンポンが乗っていた。さらに白蓮華と七味、なども横に出てきた。

作「あ、ありがとうございます。」

車掌「いえ、これも仕事なので。」

金「じゃあ、俺様はカルボナーラと七面鳥。」

車掌「はい。」

同じ色の粒が離れ・・・望みのものが出てきた。白く横長いパスタに黄色いチーズ、ハム、ほうれん草の細切れの一品。焦げ茶の固まりに骨が二本、両サイドから飛び出ている一品。

冷菓「私はご飯と秋刀魚、あと味噌汁を。」

車掌「分かりました。」

彼女にも茶色の粒たちが来た。青い茶碗に白麦米、青い長皿に首なしの秋刀魚。

車掌「何しているんです?食べていいんですよ?」

金「あぁ、頂きます。」

俺様は銀のフォークを取った。カルボナーラを半分食べたのだ。さて、チキンを頂こうと、骨に手を掛けた。モモと腹を分けたかったのだ。

金「は?」

しかし、その繋ぎの骨が無かったのだ。

金「おい、この骨が無いんだが?」

車掌「え?そうですが、欲しいんですか?」

金「う、う~ん。」

車掌「骨がない分、肉で詰まってますよ。」

金「じゃあ、良いのか。」

冷菓ちゃんの秋刀魚も、背骨が存在しなかった。

結果として俺様は、ナイフとホークでチキンを食らったのだ。


 自由時間に入った。俺様は未来を見るために、新聞を手に取った。

『無賃喫茶の明け方』


 福岡県に、発明を仕魅事とする者達が集う喫茶店がある。と言っても、まだ三人しか居ない。そんな中、無賃社会の初年。これからお客に悩まされることになるとも知らずに・・・

店員「しあわせ~」

一人の男性が入店した。

店員「お好きな席へどうぞ~」

しかし、店長は分かっていた。

店員「すみませんが、仕事の提示をお願いします。」

男性「はぁ!?何で教えなければならないんだ!?」

店員「き、規則ですので・・・」

男性「店長を呼べ!」

店長は近くに居た。

男性「なぁ、何で俺の仕事を示さなきゃいけないんだ?」

店長「・・・『生きるだけでは罪』という言葉を聞いたことはありませんか?」

男性「だったらなんだよ。今は無賃社会だろ?」

店長「はい、金は取りません。しかし、うちは非営利業者ではないんですよ。お客様が活きていますから、私たちはサービスを提供するんです。」


ジョブによるフリーをジョフリーカード・・・一回三ヶ月、店前で即チャージ、今すぐ!


 さて、仕魅事?に戻るか。

俺様はパソコンを起動した。この娘は兵士とそのテントを一組召喚できるようにする。まだ時間はありそうだ・・・


 拠点の上空に帰ってきた。もう日は落ちている。俺様たちは双方の客車に乗ったまま、発明所を挟んで降り立った。冷菓ちゃんは電車本体から降りてきた。その本体は作の機関車を、あろうことか店の裏の畑に置いた。ライムやオレンジの木、干し柿は無事だった。しかし、茶やブルーベリーが潰れてしまった。明日、仕入れる量が増えたな・・・今夜は仕魅事に集中しよう。


順湖「まぁ、ここいらで休憩といきましょう。続きはありますよ。忘れないでくだしゃい。」

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