<赤髪姫>
新作小説「侍さわぎ」のパロ的なものです。でもその辺は気にせずお読み下さい。
姫は赤い髪を持っていました
姫は赤い瞳を持っていました
姫には 大切な仲間がいました
姫には 強大な力がありました
姫は 皆の幸せを願い
姫は 皆の平和を願いました
姫を 愛した者がいました
姫を どうしても自分のものにしたい者がいました
姫に 幸せになって欲しいものがいました
姫は みんなが仲良しなのが好きでした
しかしある日
姫を殺してしまった者がいました
姫を愛した者は怒りに狂い
姫の幸せを願った者は絶望し
しかし
姫を自分のものにしたかった者は
姫を愛した者に
「赤髪姫を殺したのは 姫の幸せを願った者だ
ああ まるで狂っている
そいつが言うには
姫の幸せは 叶わないから
殺したそうだ」
とささやきました
姫を自分のものにしたかった者は
姫の幸せを願った者に
「赤髪姫を殺したのは 姫を愛した者だ
ああ まるで狂っている
そいつが言うには
姫を愛していたから
殺したそうだ」
とささやきました
姫を愛した者と 姫の幸せを願った者は
互いを憎み
殺し合いました
その殺し合いは 長く 長く続きました
ある日
姫を自分のものにしたかった者
姫の亡骸を
そのふたりに 見せてあげました
しかし 姫の 亡骸は
首から下は ついていませんでした
二人に 真実を語ります
「お前達の愛する赤髪姫は
俺が
殺してしまった」
姫を自分のものにしたかった者は
二人を
殺しました
二人は 互いに殺しあっていたので
へとへとに 疲れていました
姫を自分のものにしたかった者は
いとも簡単に
二人を殺したのです
赤髪姫と 姫を愛した者と 姫の幸せを願った者は
殺されてしまいました
しかし
赤髪姫は
殺されていませんでした
二人が見た亡骸は偽物で
本当は
監禁させられていただけでした
二人の死を知った 赤髪姫は
ひどく悲しみました
姫を 自分だけのものに出来た者は
狂喜しました
赤髪姫は ひどく悲しみました
その悲しみのあまり
自分の 心臓を
剣で 突き刺しました
残された者は
その後を追って
死にました
赤髪姫は 誰も愛さぬよう
その心を 捨てました
赤髪姫は 誰にも愛されぬよう
その身を 鬼へと変えました
ちょっと意味不明なかんじになってしまいました。