序章
平和
・・・・第二次世界大戦から平和の道を歩んだ、日本
人は過ちを犯す、人は繰り返す
・・真珠湾攻撃
・・・ミッドウェー海戦
・・・・沖縄戦
・・・・・終戦
しかし、今の日本は忘れてはいけない事実を忘れようとしている
戦争を、あの醜い戦争を・・
何もかもゼロになる戦争を・・
でも、平和なだけいいのだ
命を失わなくて済む
苦しみに耐えることなく済む
いつもの平和が崩れる時間・・・・
それはいきなり訪れる・・
「ふぁ~疲れた~」
何もない普通の日常
俺、城西条は仕事をしている
一応、大学まで出させてもらい、大手工業会社に勤めている
そこでは毎日、ディスクワーク
ぶっちゃけ言って、楽しくない
面白い先輩、可愛い後輩はいるのだが、自分からあまり声をかけない・・
やめたい・・
でも、仕事していないとお金はもらえないいし、社会の人間として働く
「・・・・よし!」
今日の仕事はここまで
残業して終わらせた、なのでとっても疲れた・・
・・・自分の効率の悪さは自覚している
早く家に帰りビール飲みたい・・
今日テレビ何やっているかな~、などこれからの至福の時間に思いをはせる
「♪~♪~」
口笛を吹きながら電気を消す
もちろん消しちゃいけないものは消さない
早く家に帰りたいな・・
「♪~♪~」
一応車は持っているが、会社の近くに家があるので徒歩
お金節約のためだ
真夜中の道は誰もいない
とても涼しいな・・
「♪~・・・ん?」
前の車が急いで走らせていた
・・・あぶないなぁ~
と思っていた瞬間・・・
グサッ!!
「・・・っ・・」
何が起きたのか、一瞬ではわからなかった
少し背中から痛みがするが・・
倒されて、頭を押さえつけられた
「へへ、こいつは帰り道のサラリーマンってとこかな、金っと・・」
だが、こいつが俺の金を奪い取ろうとしているのは分かる
強盗かな?
奪われてたまるかと思い、立ち上がろうとすると
・・・立ち上がれない
あれ?
なんで立ち上がれない?
と思い、足を触ろうとすると・・
温かい液体がただれ落ちていた・・・
そう、俺の背中から・・
さっきのグサッという音はナイフか何かで、刺された音だったのだ
通り魔?とでもいうのか?
「へへ、大量大量!」
そういって俺を刺した奴は逃げていった
そういえばここら辺、犯罪とか多かったよな・・
俺も馬鹿だな・・気づかないとはな・・
しかし、まだ助かる道はあると思い、警察に電話を掛けようとする・・
が・・・
手が動かない・・・
いや、体全体が動かないのだ・・
刺された傷から、大量出血でもしたのだろう
・・・体全体が温かい
死ぬ前の現象・・
この暖かさ、眠れるのでは?と思うほど温かい・・
しかし、次に襲ってきたのは寒気だった・・
寒い・・こんな寒気は初めてだ・・
全身から血が抜ける感じ・・
俺は、城西条の人生はここで終わるのか・・
静かに目をつぶる・・
(・・・・・・・生きたい)
おれが死ぬ前に思った言葉
20歳も過ぎ、まだまだこれからの人生なのに・・
通り魔に刺され、殺され・・・
俺の努力はどうなるのか?
人の積み上げたものはどうして、いともたやすく終わるのか?
・・・・・・・
嫌だ・・・・生きたい
どんな苦しいことがあっても生きたい・・
貧しい国、戦争をしている国・・・
どんな世界だって生きてやる!
と、心に誓った・・
ここで、城西条の物語は終わる・・
・
・・
・・・
・・・・
・・・・・
しかし、そこで俺の、城西条の人生は終わりではなかった
文字数少ないですかね?