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隣の席の君は。  作者: 平 五月
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本のタイトル

 小田さんに初めて挨拶をしてから数日が経った。


 あの日から僕は毎日、小田さんへの挨拶を続けていた。そして小田さんの方も、挨拶のあとは僕に話しかけてくれるようになった。


「そういえば相川くん、明日から中間テストが始まるけど、少しは勉強しているの?」


 今日はテストの話か。確か今日の夢の中ではまた小田さんが読んでいる本の話をしたはずだ。


「まぁそれなりには勉強してるよ。といっても、結局昨日も勉強してた時間より本を読んでた時間の方が長かったけどね。小田さんは勉強してるの?」


「私も昨日はずっと本を読んでしまっていたわ。昨日読んだ本はとても面白かったから、つい時間を忘れて読みふけってしまったの。」


「へぇ、どんな本を読んでいたの?」


「ある少年の生涯にわたる恋の話。今まで読んだ恋のお話の中でも、かなり面白かったわ。」


 それを聞いて僕は驚いた。なぜなら、その本についての話には聞き覚えがあったからだ。

今朝の夢の中で。


「・・・どうしたの、相川くん?」


 予想外のできごとに、僕は少しの間放心してしまっていた。


「あぁ、いや、小田さんがそんなに面白かったって言うなら、その本僕も読んで見たいなぁって。なんていう本なの?」


小田さんの口にした本のタイトルは、やっぱり夢の中で聞いたタイトルと同じものだった。


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