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第6話 射撃訓練と大騒動

ジュリアンにSR-25を渡した後は早速射撃訓練に入る。とは言っても銃の扱いには慣れている様なので操作方法を覚えて貰い、簡易的に作ったターゲットへ当てるというものだ。サプレッサーには今回は取り外しておく。


この船で訓練したいと進言したところドレイクに「船に弾痕作ったら殺す」と脅迫されたので仕方なく近くの小島へ上陸することになった。


見たところ普通の砂浜。その先には森が広がっている。空は雲一つ無い。まさに絶好の訓練日和だ。


ドレイク達は好奇心と独断と偏見で船長を筆頭として森の中に探検に出かける。


「んじゃ、ちょっとこの森の中を探検してくる。何かあったら皆で逃げ帰ってくるんでよろしく伝えておくよ」


何処まで呑気なんだこの船長。僕の心配を知った事かと言わんばかりにドレイクはずんずん森の中へ進撃を開始する。船長御一行の姿が見えなくなった所で僕と

ジュリアンはため息をついた。


「全く……」


呆れてこっちは声も出ません。だが始めないわけにもいかないので500m先に人型標的をセットした後にSR-25の操作方法の説明に取りかかる。


「ジュリアン。僕が渡したこの銃はマスケット銃よりも取り扱いは大きく異なります。まずこの部分」


僕は初めにグリップの上付近にあるセレクターレバーを指差す。


「ここがSAFEだと発砲は出来ない。SEMIで射撃が可能になる。ここはOK?」


「ああ、分かった」


「射撃方法についてはマスケット銃を使っていた君ならあんまり大差は無いと思う。ならリロードの動作についてだね。ロアレシーバー右側のボタンでマガジンを抜く事が出来る」


僕の言葉通りにジュリアンはマグキャッチを押してマガジンを引き抜く。そして再装填。一度慣れてしまえば誰だって扱える。


マグチャッチを押し、銃本体に装填されたマガジンを滑り落としズボンから予備のマガジンを取り出す、そしてマガジンを叩き入れ射撃体勢に入った。


僕よりも基本動作は遥かに上手い。それもほんの僅かに僕が指示しただけでここまで鮮やかに決められる。だが、腕前はどうだろうか?


「ジュリアン!実力を見せてくれ!」


「ああ、やってやるさ……」


ジュリアンはスコープを覗き、その先にある一点を見つめてトリガーを引き絞った。

重厚な腹に響く破裂音と共に7.62mm×51の薬莢が宙を舞い、弾丸は音速で500m先の人型標的の頭部、それも中心部を寸分の狂いも無く穿って見せた。


「んっ……悪くない」


ただそれだけの感想を述べるとセーフティをかけて構えを解く。


「で、どうだった?私の射撃は」


「えっとですね。僕の指導が必要無いレベルです……」


彼女が鳥をも撃ち抜くと豪語していたがまさしくそれに見合うだけの腕前を持った狙撃手だという事がこの一撃で証明された。


続いて伏射。足を肩幅に開き、先ほどの通り銃床を肩にしっかりと着け、二脚を展開しスコープを覗いて連続射撃。これもまた相手の頭部へ命中させた。


驚いた事に撃った後標的の元へと向かい弾痕を確認すると一つだけしか無い。だが穴は複数回命中した事を示している。


余程の腕前で無ければここまで正確な射撃を行う事は不可能に近い。

米陸軍スナイパースクールがどうぞお入りくださいと両手を挙げて泣いて歓迎するレベルだと言えば……自分でも中々つまらないジョークだ。しかも余裕で脱落した苦い思い出がある。


「こんなもんか、扱いは慣れたよウェルナー君」


一通りの射撃を終えた彼女はSR-25を砂浜へ降ろし近くの岩へ腰掛けた。


「あんな射撃を何処で習ったんです?」


こちらからつい疑問が飛び出てしまう。銃を扱った経験はあるのは分かっている。だがあんな常識外れな射撃術をこうも見せつけられては誰だってそう言う。落ちこぼれは特に。


「マスケット銃より取り扱いが楽だったからあんな事が出来たの。もしマスケット銃だったら多分あの的にカスリもしないで終わっていた」


彼女が感じた事実がただ淡々と語られる。マスケットよりも扱いが楽だった。

ただそれだけで常識外れな狙撃術を可能としてしまうジュリアンという存在が何処か恐ろしげに感じられた。


「背中は任せな。相棒」


彼女はいつの間にか持って来ていたタバコをくわえ、何故か赤面している。


「あの時はごめん。つい調子に乗っちゃった」


彼女はそっと僕の背中に手を回し胸へと抱きよせた。

ああ、なるほどダブルサンドイッチの一件で処刑しちゃったから今回はゆっくりおっぱいを楽しませてくれるらしい。


今回はあの色情魔ことキャプテン・ドレイクが居ないおかげで胸枕が僕の頭にジャストフィットする。相棒の胸の鼓動を感じてうとうとと睡魔が襲ってきた。





「うわぁぁぁぁぁっ!!お前ら速くしろ追いつかれるぞ!」


そんな心地良い就寝を邪魔するかのごとく現れるのが独断と偏見と性欲に満ち触れた我らが船長ことヴィクトリア・ドレイク。だが今回は様子がおかしいらしい。悲鳴を上げながら森を疾走している。ドレイクの後を、槍を持った半裸の男たちが半狂乱で追い掛け回している。


「船長!乱交パーティですか!?」


逃げ回るドレイクへジュリアンが追い打ちの爆弾発言を喰らわせた。


「違ぇよアホ!先住民と揉めたらこうなったんだ!何とかしろお前ら!」


自分の責任を何の躊躇も無く部下へ押しつけるこの船長。ゲスの極みである。

僕らは仕方なくドレイクの援護へ回る事になった。


後で思いっきりあの胸を揉みしだいてやるという大概な妄想を胸に抱いて先住民への攻撃を開始する。


一応持って来ていたMP7A1を構えて先住民の足へ発砲。


さすがにドレイク船長がやらかしたことで先住民も死にたくは無いだろうからというせめてもの情けである。

足に銃弾を受けた先住民族は激痛で転げまわる。続いて攻撃意思を持っている先住民の手ジュリアンが発砲。所持していた槍を落とし森へと一目散に逃げ帰った。


「とっとと失せろカス共が!」


ジュリアンの気迫に呑まれて原住民たちは続々と逃げ帰っていく。


「ふぅ……」


どうやらキャプテン・ドレイクの持ち込んだ騒動は一応の終わりを見せる。

どうせなら、あのままヤってればよかったと若干性欲が鎌首をもたげ始める僕であった。

うん、書いてて思った。これでいいのか……

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