第九十六話 最初からそれか?ルーマの旅立ち!?
二話目です。
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!??????????」
「うわあああああああああ!!!!!!!!!!!!う、うるせえええええええええ!!!!!!!!????????」
ギーナの大声が、それに驚いたルーマの大声が、村中に響き渡った。
余談だが、この時は二人とも無意識のうちに、音系統の魔法でただでさえでかい声を、更にでかくするという、訳の分からない無駄なことをしていた。
「おいお前らぁ…うるさすぎるぞ~…」
突然の大声にへろへろになりながらも俊太が文句を言いに来る。
「…ああ…ゴメン…」
「ごめん…な…さい…」
でかい声の主の二人もへろへろだ。もっとも、お互い他の誰よりも一番近くからでかい声を聞いたのだから当たり前だ。
「あ…ルーマ…帰ってきてたのか…まあ、早く上がれよ…」
「ああ…その事で少し話が…」
「そうよ…それどころじゃ…ない…のよ…」
三人はへろへろになりながらも、なんとか話し合い、少し休んでから話をする事となった。
「なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
「「「「「「「「「「「「「『もうええわ!!!!!』」」」」」」」」」」」」」
大声事件発生からしばらくして、皆をリビングに集め、俺がここを出て行くと言うと、俊太が叫んだ。
そして、皆の心が一つとなり、打ち合わせ無しでの十四人ハモリツッコミという奇跡っぽい事が起きた。
また叫び声か!もうしばらく聞きたくも無いわ!!
「で、本当に出て行くのか?何が悪かったんだ?ナンパ共に嫌気がさしたのか?」
ギファードが矢継ぎ早に訊いて来る。そういうのって、返す側は結構困るよな。
「いえ、そうではなくて、私はこれでも旅人ですからね。いつまでもこの村に居座るわけにはいかないんですよ。迷惑も掛けちゃいますし。」
実際、永住を決めない限りは、一つの場所に長居する旅人は少ないだろう。聞いたことも無いし。
「…そうか。ついにこの日が来てしまったんだな…」
お、重い…父さん、重すぎるんだが…
「まあ、たまには遊びに来ますよ。ですから、そこまで落ち込まないで下さい。永遠の別れとかではないので。」
「そして、その後ルーマの姿を見たものはいなかった…」
「変なナレーション付けんな!!」
俺のフォローの後に、俊太のシリアスブレイカーが発動し、太郎がツッコむ。何だこの無駄なコンビネーションは。
「じゃあ、少し予定がずれていたので、少し急いで行きます。では!」
俺は手を振りながら、あわただしくリビングを出て行き、玄関を出て行った。
…だって早く戻りたいんだもん!!って、何だこの口調は……ないわー。
俺はわざわざ村を出て、メタフォの森まで来て、元の姿に戻ろうとしていた。
「…ふう、ここまで来ればいいだろう。で、何を使うかな…」
元に戻るのはいいが、何に対して能力を使うかが問題だ。
そこらへんの木とかだと、誰かがうっかり触れて性転換!…なんてこともありうる。ゆえに、下手なものは選べない。
ならば持ち運びが出来るものがいいが…風に飛ばされればアウトなので、草とかはダメ。
となると、あとは石くらいか?まあ、その辺のでも…あ、こんなところにきれいな石が。
この石すげえな。ダイヤみたいな形で、透明に透き通ってるし、拳くらいの大きさがある。
しかも表面がまるで磨かれたみたいになっている。これに決めた。
そう決めた俺は能力を使い、発動条件は触れた時、効果は性別が変わる、ただし体への負担は無しという設定にして、能力を使った。
何かもう疲れた…
そういえば、この小説とクロスオーバーがしてみたいって方はいるんですかね?
ここの作者は結構クロスオーバーみたいなものが好きでして。
もっとも、このサイトではあまり見てませんでしたが…
時系列?んなもん、言ってくれれば無理やりでもこじ開けてくれますよ。
…どうせこの小説はプロット無しで、勢いとノリがとりえみたいなもんですから。
長々と、すいませんでした。




