第九十一話 いざ外へ?能力の検証開始!?
一話目です。
「どこに行くの?」
「付いてっていい?」
「というか暇なので付いて行きます。」
俺が外に出ようとした時、暇な三人に呼び止められた。と言うより、付いていくと言われた。
どうやら強制らしい。どんだけ暇だったんだ?
「キャビちゃんやタカミさんはともかく、リセスは大丈夫なんですか?」
これはどうでもいいが、キャビにさん付けはおかしいように思えたので、ちゃん付けだ。
見た目十歳にさんは似合わない。
「まあ、偽名も考えている事ですし、そっくりさんと言う事で大丈夫でしょう。」
そうポンポンそっくりさんが集まるとは思えないんだが。
「その言い訳は苦しくないですか?」
「…良いんですよ。」
グリーンですよ?
「まあ、行きますよ。」
俺はさっさと外に出き、三人も付いてくる。
暇四天王?暇四人衆?まあ、どっちでもいいか。
「で、何で森の中にきたの?」
目的地に着くと、タカミが訊いてくる。
俺たちは目的地こと、メタフォの森にいる。ダーフォの森は他の奴らが訓練しているため、訓練の邪魔にならないようにダーフォの森は止めておいた。
「それは、この前目覚めた能力を調べるからです。」
「え!?ルーマって、能力持ちだったの!?」
俺の能力持ち発言に、キャビが驚いた。
「そんなに驚く事ですか?俊太さんもフラルさんも守さんもそうでしたが。」
しかも移図離、火太郎、太郎、光も後々能力に目覚める予定だ。能力持ちってそこまで珍しいのか?
「そうですよ!!というかそうだったんですか!?」
はたから見ると、自問自答に見えなくも無い。容姿も口調も同じだからな、俺たち。
そういえば、声も似ているのだろうか?自分で聞く自分の声は他人が聞いているのとは違って聞こえると聞いたことがあるが。
とりあえず、リセスの疑問に答えておこう。
「俊太さんは速度を操る、フラルさんは空を飛ぶ、守さんは障壁という黒い物体を創造する。だったと思います。」
「そ、そうなんですか…じゃあ、ルーマの能力はなんですか?」
「私の能力は…そうですね。機能や性質をつける、ですかね。詳しい事は今から調べますが。」
「ふーん…で、能力って何?」
「「「え?」」」
タカミの質問に、三人(俺含む)の頭にクエッションマークが浮かぶ。
どういうことだ?
「え?なにその知ってて当然な事を何で訊くの?みたいな顔?」
「だってその通りですし。」
「…ああ、そうか…って、危ない危ない。」
理由が解って納得したが、それを口にしかけたところで思いとどまった。
もし理由を言ったら、俺が守だとばれかねない。
なぜなら、理由はタカミが異世界人だからだ。ルーマになってからタカミが異世界人であることを事を他の誰かから聞いた覚えも無いので、知らない振りをしておくのが得策だろう。
「どうしたのルーマ?」
「いや、なんでもない…です。能力に関しては皆さんに解説をお願いしておきます。私は能力を調べているので。」
少し焦っただけでボロを出しかけるのは何とかならんのだろうか。と、自分でも思いつつ、俺は能力を調べ始めた。
今日はあと投稿できるかどうかは微妙です。更に、今日から投稿ペースが落ちるかもしれません。
なぜなら、今日から本格的に勉強を開始するからです。
え?これまでですか?…まあ…少しは…




