表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/630

第七十九話 また戦闘?コイツ必死過ぎるだろ!?

「取らせはせんぞおお!!!」

 

「くっ!」

 

 最初の一撃を放ってからバンバン魔法を撃ってくる、さっきからでしゃばってくる男。勘弁してくれ。

 

「逃げれば勝ち…」

 

「そうはいかんぞ!俺のさっきまでのストーカーが分かったのかな!?君には!?」

 

 何!?ストーカーだと!?全く気がつかなかった…別行動を取ったあたり、多分ギーナも気づいてないんだろうな…

 こんな才能があるならストーカーとかじゃなく、国のスパイにでもなっちまえよ…どこのかは知らんが。

 

「それなら、撃退するしかないって事か!」

 

 俺はそう叫びながら、魔法で炎を発生させる。しかし、

 

「な!?き、消えた!?」

 

 発生して数秒で、炎が消えた。

 

「フッフッフ!コレが俺の能力!俺が認識した魔法と能力を、自分のもの以外消すのさ!!」

 

 なんて厄介な能力だ…今の俺は魔法にあっての戦闘法しか使えない。

 身体強化なんて使って、消されたら、突然力が入らなくなった事でバランスを崩してしまい、隙を与えるという結果になってしまいそうだ。

 とはいえ、魔法での直接の攻撃は、普通に消されるだろう…

 あれ?そういや、”認識した魔法と能力”って言ったよな?じゃあ…

 

「ほらほらどうした?諦めてくれたのかい?」

 

「……」

 

「かかってこないのなら…あっつい!?」

 

 …フツーに通じちゃったよ。気づかれないように後ろから火の玉で攻撃してみたら、あっさりくらった。

 

「ムウ…後ろからとは卑怯な!もう怒った!謝っても許さないよ!」

 

 謝る気も許してもらう気も持ってないので、ノープログレム。問題無い。

 

「そらそらそら!!」

 

 微妙な掛け声だが、なかなかの密度の魔法だ…避ける事はできないだろう。

 …なんか、俺、冷静だな。焦り過ぎた結果かな?こんなのくらったら、ただじゃ済まない。それほどまでの威力なんだしな…

 ああ、早く元に戻りたかったな…

 

 

 そのときだった。

 俺は、何かに閃いたような、何かを思い出そうとしていて、ようやく思い出せたような。

 そんな感覚がした。

 そして…

 

 

「…この木に”機能”を付与。機能は反射。」

 

 木の陰に隠れ、ほぼ無意識のうちに、そう呟いていた。

 

「フン!何をしたって無駄さ!この量の魔法なら……は?」

 

 男は突然、言葉を止め、硬直していた。

 なぜなら、自分で撃った魔法が、全て跳ね返ってきているからだ。

 

「あ…あぁ…あああああああああ!!!」

 

 男は自分で撃った魔法に飲まれ、魔法の光の中に消えていった。

 

 

 

 

 

 

「……すげえな、これ。」

 

 俺は目の前の光景に驚き、呟いた。

 俺の目の前は、ストーカーの魔法で浅くへこんでいる地面と、その中心にいる、黒焦げだけど一応生きている、しぶといストーカーだ。

 奴の魔法のせいで、辺りの木は、ほとんど無くなっている。俺を殺す気だったのかコイツは…

 

「ルーマ~!何かあったの~!?」

 

 おっと、ギーナが来たみたいだ。さて、このストーカーはどうするか…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ