第七十八話 ヒューマの実を探せ?耳と尻尾は需要があった!?
昨日は満身創痍により、執筆が出来ませんでした。
待ってくださった読者様、申し訳ありません。
こんなことがまた起こるかも知れませんが、こんな作品でも、よろしくお願いします。
俺は今、メタフォの森で、ギーナと手分けしてヒューマの実を探している。
何故こうなったかと言うと、もともと俺は今日、隣町…ラーメンを食った町まで行って就職活動をする予定だった。
その時にメタフォの森を通るので、そこでヒューマの実を探す事にした。それで、ギーナも付いて来たので、手分けしてヒューマの実を探している。
と言うわけだ。
「おっ!もう見つかった!」
探し始めて数分、ヒューマの実はあっさり見つかった。
「そういや、見つかったら二つ持ってきてって言われたっけ…何に使うんだ?」
ウ~ム…分からない…まあ、良いか。
「おい!何をしようとしている!」
俺がヒューマの実に手を伸ばした瞬間に、聞き覚えの無い声が聞こえた。
「誰ですか!?」
こんな時でも、演技演技。
「質問に答えろ!お前は何をしようとしている!」
そういっている奴の姿は見えない。とりあえず答えないと、話は進みそうに無いか。
「ヒューマの実を取ろうとしてるだけです!」
「ヒューマの実を取ってどうする気だ!」
なんか、随分と訊いてくるな。
「食べるに決まってるでしょう!」
「何!?ヒューマの実を食うだと!?ならん!ならんぞ!」
「なんでですか!」
なんでわざわざ止めるんだ?止める理由なんて無いだろうに…
「それはもちろん!君の犬耳と尻尾を取られたくないからさ!」
………はあ?
「……何言ってんすか?」
「君は犬耳と尻尾が良く似合っているというのに、わざわざ取ろうとするから止めるのさ!」
………あ、わかった。メンドクサイ奴か。コレ。
「あ~、私は元々耳も尻尾も無い、ただの人間だったから早く元に戻りたいんですよ。」
「な!?そうなのか!?じゃあなぜ耳と尻尾が…」
「この森の木の実のせいですよ。」
「…ああ…ビードの実のせいか…ナイスだ!」
あの木の実、ビードの実って言うのか…っと、そうじゃない。
「という訳で、ヒューマの実は」
「それはさせんぞおおおおお!!」
俺の言葉を遮り、叫びながら、声の主が現れた。
「フッフッフ…君から耳と尻尾が取れてしまうのは世界の損失。よってそれだけは」
「じゃあ、耳と尻尾が無ければ何も無いつまらない人間のままで良いですから見逃してください。それじゃ。」
俺はなんか現れたこいつを無視して、この場から…
「ちょっと待てい!」
去りたかった。
どうしたらこいつから逃げられるかな…
「どうしても元に戻りたいのなら、俺を倒してからにしろ!でなければ、俺は…」
あ、今だ。なんか語ってる間に退散だ。
「待て!」
「うわ!?」
何か語ってると思っていたら、突然魔法で足止めしてきやがった…本当にめんどくせえ…




