第八話 ギーナの家族?疲れてるのに眠れない!?
よし!連投だ!
ようやくフォルフの殺気が完全に消える。長かったなぁ…鍛錬のたの字も鍛錬してないのになんで殺気が感じ取れるんだよ…どんだけ嫌だったんだ…
ドタドタドタ!
「ん?なんだ?」
「ああ、心配しなくても大丈夫。これは…」
バン!
「ギーナ!大丈夫か!?かなり強い殺気が…ん?君は起きていたのか。まあ、皆何とも無いようで良かった。」
殺気なら結構前から出てたはずなんだが…
「ああ、ちょっと家から離れててね。すぐには駆けつけられなかったんだよ。」
ああ…ってなぜわかった!?
「顔に出てるよ。さっきから。」
おっと。気を抜くとすぐこれだ。そういえばあんた誰だ?まあ大体予想はつくが・・・と、今度はわざと顔に出す。
「ああ、ご察しの通り。俺はギーナの父親をやってる。」
まあだろうな。
「おまえらは?」
「俺は高壁守。」
『俺はフォルフだ。』
「そうか。」
「母上は?」
母上って呼ぶんだ…
「ああ。殺気に当てられて部屋の隅で震えてた気がするが、気のせいだろう。」
ギーナの母上ーーーーーーーーー!?
「ちょっと!なにしてんのフォルフ!」
止めろーーーーーー!!フォルフがまた殺気出してるからーーーーーーー!!
「うお!?なんて殺気だ!!」
「落ち着けフォルフ!気持ちは分かるけどここは抑えろーーーー!!」
『許さん…許さん…』
「落ち着けーーーーー!!」
五分後…
『すまない。取り乱してしまった。』
「まあ、あれはしょうがない。おまえは悪くない」
「ごめんね…」
「すごい殺気だった…さすがは魔物といったところか…」
ようやく収拾がついた。本当にフォルフは怒らせないようにしよう…
あ、俺が気を付けてもギーナがなんとかしないと駄目か…
「で、俺がいない間、いろいろ話し合ったか?話し合ったなら言ってくれ。」
俺たちは今後の方針を話した。まあ、異世界人であることはうまくごまかしたが。
「うむ…君は怪我がある程度治ったらすぐに帰るのか。それまではこの家に居ると…」
「はい、そうです。」
今更な気がしなくもないが、一応敬語を使う。当然説明中もそうだった。
「まあ、それは良いんだが…」
「?」
「君に娘はやらん!!」
もらうもなにも会ったばかりなんだが。
「愉快な親父さんですねぇ。」
『親馬鹿とも言う。』
「フォルフにまで馬鹿にされた…」
部屋の隅でひざを抱え始めた親馬鹿は放って置こう。
「もう疲れたし寝たいんだが…」
「その前に母上に説明しないと。」
え?えぇ~…寝れないの?
「寝かせてくれーーーーーー!!!」
「はいはい、説明が終わったらね~」
その後、ギーナの母親になんとか説明し、部屋の使用許可を貰い、ベッドで横になった頃には、空が少し明るくなっていた…
もう疲れてきたよパトなんとか…