第六十八話 皆にばれちまった?これ、何て悪夢だ!?
今日からしばらくは諸事情により、パソコンの使用がしづらくなります。
そのため、投稿ペースに若干の遅れが生じるかもしれません。スマホで書くと、大体感度が悪くなって、ペースが落ちるんですよね…
ちなみに今回はスマホからです。
「さて…では、来てもらうぞ。守被告。」
「俺、何か悪いことしたっけか…?」
どうやら、太郎の中で、俺は犯罪者になっているらしい。何も悪いことはしてないのに…
あ、魔法解かないと。すっかり忘れてた。
俺は魔法を解いて、元に戻った。
「往生際が悪いぞ。守被告。」
何で光まで同じ口調なんだろうか。
あと、だから俺はなにもしてない。
「さあ!吐け!貴様の罪を!そして全てを償うのだ!」
あれ?いつの間にギーナ立ち直ったの?さっきまで呆然としてたよね?
「さあ!償え!」
「さあ!」
「「「「「「「「「「「「『さあ!』」」」」」」」」」」」」
皆同じ声で催促してくる。悪夢でしかない。
「うわあああああ!!!」
その時。俺の頭の中に声が響いた。
『神は言っている…ここでバレる定めではないと…』
その声を聞いて、俺の意識は暗転した。
「うわああああ!!……あ?」
あれ?え?何?今の全部…夢?
……こ、怖かった…今のは怖かったぞーーー!!!
まあ、夢で良かった。カオスだったな…まあ、夢だししゃーない。
「…女になったのは、夢じゃなかったか…」
部屋にあった鏡を見て、思う。
ちょっと期待した俺が馬鹿だった…
ん?そう言えば…夢の中でしたあの魔法の組み合わせは出来るか?
ちょっと試してみよう。
ゴウ!
…普通に出来たよ。というか髪が伸びたせいでとんでもない事になってやがる…ロングヘアーの人の髪が逆立つとこんなことになるのか…
もし次があったら、髪は逆立てないでおこう。次があったら。
俺は魔法を解き、元に戻る。
さて、宿屋を出るか。一刻も早くあの木の実を食わなければ…!
「おいそこのネーチャン!俺達と一緒に遊びにいこうぜ~。」
宿屋を出た辺りで男の集団が寄ってきた。
あれ、正夢なのか?もしそうだとしたら、皆に女になったことがバレるよな…
「お~い、聞こえてんのか?女~?」
俺は男だ。だから関係無い。文句は言わせない。
「無視しやがって…目に入らなかったとでも言うのか…!」
誰に言ってるんだ?ここには俺とあんたら以外は誰もいないぜ?もしかして、痛い人か?
「おらぁ!無視すんなぁ!」
さっきから叫んでる男が俺の腕を掴んできた。
「何ですか?」
さっきの夢の事が頭から離れず、言葉遣いがいつもと違うものとなってしまった。
だが、断じて女性だけの言葉遣いではない。男でもこんな言葉遣いはするはずだ…!例えば…例えば…!
…思い付かない。
「おいおい、人の話は聞けよ!俺達と一緒に遊びにいこうぜ?」
「ごめんなさい。用事があるので、これで。」
これで諦めて…くれたらいいなぁ…
男はまだ腕を離してはくれない。
「まあ、良いじゃねえか。ちょっと遊ぶくらいはよぉ。」
デスヨネー。まあ、分かってた。
しかし、夢の中での方法は、使うとどこからともなく俊太が出てきそうだから、使えない。
…威圧感だけなら何とかなるか?
「おい!さっきから一人の女の子囲んで、なにやってんだ!」
そんなことを考えていたときだった。
俊太が他の皆を連れて、やって来たのは。…やっぱり多いな。こいつら。
というか、さりげなくピンチじゃないか?俺、ここを切り抜けられるかな…?




