第六十一話 村に着いた?やっと飯か!?
明日から作者は忙しくなりそうです。
投稿休んだらごめんなさい。
無論、出来るだけがんばります!
オバサンに付いて行くと、小さな村に着いた。
「あんたらは荷物が無いようだけど、着替えとかはあるのかい?」
「いえ、無いです。」
「そうかい。あんた達、金はあるかい?あるならちょうど良い服を売ってる店に案内するよ。」
「ありがとうございます。あと、飲食店も出来れば紹介してください。」
「ああ、ちょうど隣り合わせに服屋と飯屋があるから、そこにしな。」
俺たちはオバサンに案内してもらい、案内が終わると、オバサンは帰っていった。
「よし、服は買って、着替えたな。では皆さんお待ちかねの…」
「ご飯だー!」
「ちょ!早いよキャビちゃん!」
『俺が入っても大丈夫な店なんだろうか…』
「…フォルフも大変だな…」
らしくもない心配だと思ってしまったのは内緒だ。
「いらっしゃい!」
店内に入ると、店員の威勢の良い声が響いた。
俺たちはカウンターのようになっている座席に着き、壁にある、木の板に書かれたメニューを見た。まるでラーメン屋だな…
「あたし、チャーハン!」
「私はラーメンで~。」
『俺はチャーシュー単品だ。』
まじでラーメン屋だった!というかフォルフの注文がまさにペットだ。
「俺もラーメンだな。」
「はいよ!…ところでニイチャン達は、旅人か何かかい?」
調理をしながらザ・ラーメン屋の親父、という感じのオッサンが訊いて来る。
「まあ、そんなところです。」
まあ、間違ってはいない…よな?
「ほー、じゃあ、今はどこに向かってんだ?明らかにここに向かってたって訳でも無さそうだがな。」
「スタッド村です。」
嘘をつく必要が無いし、正直に答えても良いだろ。
「へえ!スタッド村かい!懐かしいな~、昔のダチがそこで暮らしてるって話だったしな~…
っと、そうだ!お客さん!一つこのしがないラーメン屋の店長に頼まれてくれるかい!?そのダチに贈り物を運んで欲しいんだ!!」
店長だったのか…まあ、他に店員がいないし、そんなことだろうとは思っていたが。
頼まれ事か…う~ん…
「まあ、ここのラーメンの味次第ですね。」
「お?言ったな?家のラーメンはうまいぞ~?」
「楽しみにしてます。」
「ヘイ!お待ち!」
店長は次々と注文した順に一気に料理を配った。
当然、俺にもだ。さて、どんな味か…
俺はラーメンの麺を、ズルズルと音を立ててすする。
「おっ!うまい!」
「だろう?」
店長はドヤッ!という効果音をつけたいくらい見事なドヤ顔を決めてくる。だが、ラーメンのせいか、うざったくなるような気はしない。
横を見ると、皆も一心不乱に飯に食らいついていた。
「で、頼まれてくれるか?」
俺が二つ返事で返したのは言うまでもなかった。




