表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/630

第五十七話 移動手段はどうする?長、マジでか!?

 世界の意志からの贈り物を受け取った後、俺たちは長の家に行き、俺たちがこれからどうするかを伝えた。

 

「ふむ、そうなのか。で、移動手段はどうするんじゃ?」

 

「それについて相談したいんだが、どうすりゃいいんだ?」

 

 わざわざ長の家に来たのはこのためである。俺たちは海を渡る手段なんて持っていない。

 でなきゃここから出ていくとだけ言って、後は出て行っている。

 

『なあ、というか、俺達はもう行っていいのか?』

 

 フォルフが聞いた。そういえば俺たちは不審だからと捕まったんだった。

 

「ああ、それに関しては問題ない。今回の一件…ジルムの事でお前たちは信用できると判断した。」

 

『ならいいが…』

 

 よ、良かった~またなんかあるのは面倒だからな。

 

「で、移動手段なんじゃが…わしの所有している船を貸そう。お前達は一度あらぬ疑いで捕まえてしまったからのう。」

 

「ありがとう。では…」

 

 俺たちは出ていこうとした。

 

「ああ、待て。」

 

 が、呼び止められた。

 

「キャビ、実は守達に付いていきたいんじゃないのか?」

 

「…ばれた?」

 

「まあ、お前は前々から村の外に行きたいと聞いていたからのう。いい機会じゃ。行って来い。」

 

「…ありがとう。」

 

 キャビが仲間になった!

 

「よし、では行くぞ。」

 

 そういって長は出かける準備をしていた。

 

「長も来るのか?」

 

「ああ、わしが今回船長を務めるからのう。こう見えても一時期、船長を務めていたんじゃ。」

 

「マジで!?」

 

 こうして、長も仲間になった。

 

 

 

 

 

「すげえ今更なんだが、ジルムはどうしたんだ?」

 

 俺たちは船に移動し、出航していた。

 出航からしばらくして、ふと思ったので聞いてみた。マジでどこに行ったんだ?

 

「ああ、お前達が来る前に、鳥になって帰って行ったよ。」

 

「と、鳥になってですか…」

 

 鳥になったって…

 

「お、おい!なんだあれは!?」

 

 そんな雑談をしていると、突然船の乗組員が騒ぎ始めた。船は結構大きく、同時に二十人くらいは乗れそうな気がする。

 

「うわあああああ!!で、でかい鮫だああああああああ!!!」

 

 海から巨大な鮫が出てくる。体長は…二十メートルあるんじゃないか?こええよ…

 

「い、いやだああああ!!死にたくなああああああ…あ?」

 

 乗組員の叫びが突然止まったことには理由がある。なぜなら…

 

「…なんでアイツ、串刺しになってるんだ?」

 

 なぜなら俺が障壁で串刺しにし、今からでも塩焼きに出来るようにしたからだ。まあ、木製の船の上だから焼けないが。

 仮に船で火をつければ船が全焼するだろう。

 

「ま、まあ、助かったし、良かったんじゃないか?」

 

「そ、そうだな!」

 

 乗組員はこの事について、深く考えるのは止めたらしい。

 世の中には知らなくて良い事もあるんだよ…

 

「ありがとうな。」

 

 だが、隣にいる船長は分かったらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ