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第五百四十五話 不思議パワーじゃない?それ賄賂か!?

て、手が勝手に二話書き上げただと!?

というわけで二話目を予約投稿。これを読者様が読む頃、私はもう布団の中でしょう。

 え?なんだなんだ?俺実は発狂してて幻覚でも見てたのか?

 それとも何かの前触れか?隕石でも落ちてきてそれをタカミが受け止めるのか?

 明確なイメージが湧き出る。まるで平行世界の記憶が流れ込んでくるようだ…

 と錯乱していたのは数分前の事。

 無事だったらしいギファードとガーニャ(ギーナの両親ですってテロップが流れたような気がする)、フラル話を聞いてみると、皆がおかしくなったと同時にタカミの様子もおかしくなったという。

 いつもより格段に気が弱くなり、普段の強さは影も形も見られない。

 …弱くなったのは不思議パワーじゃなくてメンタルの方な?


 ※現在ご覧の小説はバトル漫画じゃありません


「この状況を把握してる全知全能の神である女神様は、何者かが皆を精神操作で攻撃的にして、なおかつ精神年齢を二年若返らせたって言う話だけど…」


『しれっと持ち上げないで下さい。流行っているのですか?』


 噂をすれば、いや、噂が呼んだ。というより俺が呼んだ。ほんの一工夫で。


『嫌な工夫ですね…

 その話ですが、実はタカミさんも精神操作をかけられています。』


「ちょっと待て。

 ならなんで攻撃的かつ有害な中二病にならない。」


『良い質問です。

 と、言いたいところですが話を良く聞いてくださいと言っておきましょうか。

 私は“精神操作で攻撃的かつ有害な中二病にした”、なんて言っておりません。』


「え?でも結果的にはそうだろ?」


『そうとも言えます。しかし、この場合はそうとは言えません。』


「どっちよ。」


『私はこう言いました。

 “精神年齢を二歳若返らせた”と。』


「だからそれが」

「分からないの?」


 横からギーナが口を挟む。


「今の年齢が16歳だったら、二年前に戻って14歳になる。守達が言う中二病真っ盛りな年代ね。

 でも、もしそれがずれていたら?12歳とか、10歳だったら?」


「そう言うことだったのか…」


「は?」


『まだ分からない方のために説明しましょう。

 タカミさんは現在、肉体的な年齢で言えば14歳です。』


「「「「えっ!?」」」」


 14歳だったのか。今始めて知った。

 俺たちよりも年下と言う事は知っていたが、中二病真っ盛りだったとは…


『14歳だから皆中二病とは限りませんがね。

 しかし、そこで精神操作によって精神年齢が2つ下げられました。

 では、現在の精神年齢は?』


「12歳だろ?

 それくらいなら分かるっての。」


『そうです。』


 2年前のタカミはこれほどまでにか弱い子供だったのか…

 精神的に安定し始めている年代と言えど、目の前で炎やらなんやらが飛び交う地獄絵図を見れば泣いてしまうのも仕方ないことなのだろう。


『ちなみに、同じ術にはそこのお三方にもかかっています。』


「え?でもな…」


「私達はなんとも…」


「なっていない…

 何故オレ達だけ…」


『それは、二歳若返っても変わらな』

「神殺しの準備はいい?フラル。」


「ああ…いいだろう。」


『申し訳ありません、配慮が足りなかったようです。』


 焦りが妙に薄いのは自分も同じ立場だから


『それ以上の思考は禁則事項ですよ?』


 神宣くらった。


「なんでフラルまでなんだ?」


「エルフの寿命は人間の三倍程と言われてるわ。

 それに合わせて、成長も人間の三分の一の速さなの。」


「へぇ?」


「…三年で一歳。」


「あ、なるほど。」



 後ろでヒソヒソと会議が行われて、終わった。

 なるほど、つまりフラルはさんじゅ


「それ以上は…

 聞き逃せないな…」


 今度は賄賂か。

 ただし、貰えたのはお金でもお菓子でもなく殴らないでもらえる権利。

 …それ賄賂か?

賄賂じゃなくてギャクタンの方が良かったか…

…こんなネタ理解されるか!分かり辛えよ!

俺、もしこのネタを理解できる人が現れたら…カード持って大はしゃぎするんだ。

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