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第五十一話 壁の外からする音?こいつらは!?

二日間勉強地獄に堕ちてました。作者です。

テストがようやく終わったので、また投稿できます。やったぜ!

お待たせして、申し訳ありませんでした。

 ドンドン!

 

 俺は外からする音で目を覚ました。

 

「ふぁ~…あ!?」

 

 俺が訳の分からないことを言ったのには理由がある。なぜなら…

 

「何で真っ暗なんだ?」

 

 俺はちゃんと目を覚ましたはず。ここは夢ではない。なのになんで真っ暗なんだ?

 なんて事を考えていると、明るくなった。なのに壁も天井も布団も真っ黒だ。どうなっているんだ?

 

『起きたか。さっきから見回しているが、なんなんだ?寝ぼけているのか?』

 

 今のはフォルフだ。光系統の魔法でこの部屋を照らしてくれている。あれ?皆は?

 

「なあ、皆はどこにいるんだ?」

 

『は?…ああ、こいつは本気で寝ぼけてるらしい。忘れたのか?また異世界に戻ってきたことを。』

 

 あ、そういやそうだった。飛ばされた後、俺とフォルフは障壁で小屋を造って寝てたんだ。

 しかし、まさか障壁が布団みたいな柔らかさになるとはな…もう壁じゃねえよこれ…あ、俺が勝手に呼んでただけか。

 

「悪い悪い、今全部思い出した。」

 

『全く、しっかりしてくれ。それより、外の連中、どうする?ここに用があるらしいが。』

 

 ああ、そういえばその音で起きたんだった。もちろんドアには鍵が掛けてある。

 まあ、四角いフックみたいなやつに棒を引っ掛けて物理的に開かなくするタイプのやつだが。

 

「全部消して出迎える。」

 

『は?』

 

 フォルフが言う(テレパシーだけど)のが早いか、俺は小屋、布団を全て消した。どうせ後で消すつもりだったし、今消しても一緒だろう。

 

「うおっ!?」

 

「消えた!?」

 

「ええ!?」

 

 ドアがあった場所に、鎧を着た人が数人いるのが見えた。

 だが、そこにいたのはただの人ではなかった。奴らには…

 

「尻尾がある!?」

 

『な!?獣人じゅうじんだと!?』

 

 獣人と呼ばれた奴らはファンタジー小説そのままみたいな格好をしている。

 

「貴様らはここへ何をしにやってきた?答えろ!」

 

 何しにきたといわれても…自分で進んで来た訳じゃないのに何て答えれば良いんだ…

 

「おい!答えろ!」

 

 ウ~ム…あ、これならどうだ?

 

「すいません。俺たち、転移の魔法の実験に失敗してしまって…」

 

「言い訳無用!者ども捕らえろーーー!!」

 

「言い訳無用なら聞くなーーーー!!」

 

 俺は能力を使い、この前のエルフのときのように上に参りますしようとする。が、

 

「動くな。」

 

 突如現れた十歳くらいの少女に首筋に剣を突きつけられ、動けなくなってしまった。

 その動きはこちらが反応する暇も与えず、例え今逃げても追いつかれるだろう。ということを俺に悟らせるには充分だった。

 

「大人しく付いて来い。」

 

 俺もフォルフも、その言葉に逆らうことは出来なかった。

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