第四十九話 見事に分かれた?高壁守の障壁建築!?
あれ…?なんで十一時前に寝たのに四時前に起きたんだ…?
作者も、もう年か…学生なのに…
光が収まって、辺りの様子が分かるようになった。
私達がいたのは、私の家の前、ちょうど守が帰っていった穴のあたりだ。皆はいる。
ただし、守とフォルフを除いて。
「守~?何処にいるの~!?」
「おい!守!どこにいった!?いるなら出て来い!」
光達がさっきから呼んでいるけど、当の守は何処にもいない。おそらく…
「…無駄よ。恐らく守は…」
「うるせえ!守は死んじゃいねえ!だからここにいるはずだ!」
…え?なんか勘違いしてない?
「いや、そりゃ生きてるだろうけど…」
「そうか!なら良かった!で、どこにいるんだ?」
何なのこのノリ…
「生きてはいるでしょうけど、ここにはいないわ。全部世界の意思が言ってた通り、私達とは別のところに飛ばされたのよ。」
この訳の分からないノリを終わらせるべく、終止符を打った。
「…まあ、生きてることは分かってたけどよ、なんと言うか…一回やってみたかったんだよ。
…なんかすまん。」
「…私に謝られても…」
なんで移図離に謝ってるの?
「やっぱりここには居ないのね…アイツ、大丈夫かな?」
光が言った。まあ、確かに心配だけど…
「まあ、アイツのことだから、どうせすぐに来るわよ…あ、守が何処に飛んだのか聞いてない。」
「探したくても探せないってことみたいだね…まあ、とりあえず、今日はもうどっかで寝よう?」
フラルの口調がまた変わったような気がする。
「まあ、火太郎の言う通りね。幸い私の家の前だし、皆は私の家に泊まって。もう夜だし。」
「そうだな。じゃ、今日はもう寝るか…」
私達は私の家に入っていった。
…また森か。
光が収まると、そこは森の中だった。なんかデジャヴだ。
そこには、世界の意思の宣言どおり、フォルフもいる。辺りは真っ暗、今は夜。
『見事に俺達だけなんだが…どうする?』
「決まってる。疲れてたし、寝る!」
今することなんてそれしかないだろ。というかいい加減寝たい。
俺たちは元々廃屋での戦闘、探検で疲れているんだ。もう眠いよパ…なんだっけ?
『それについては同意しよう。が、お前は野宿は大丈夫なのか?』
ああ、それか。
「それは大丈夫だ。俺の能力を忘れたのか?」
『何?…まさかお前…』
簡単な話だ。障壁で仮の家を造ってしまえばいい。
「ほい。」
『…時代は変わったな。まさかほいと言うだけで家が建つとは…』
俺が能力を使い、黒い家があっさり出来た。家は簡易的なもので、工事現場でよく見るような小屋だ。
…実は俺もあっさりしすぎていて、拍子抜けだったりする。
「まあ、早く寝ようぜ、もう疲れた。」
『俺もだ。』
俺たちは即席の家に入っていった。
そばで見ていた者に気づかずに…




