第四十七話 テレビを見る?早速実践!?
作者はテストが近いので、そろそろ投稿が厳しくなってくるかもです。
家に帰り、例のテレビ番組が始まるまで皆と時間をつぶした。先ほどの廃屋の一件で疲れていたが、なんとか寝ずにいられた。
寝てしまうと、俊太あたりから顔に落書きされるからだ。一回あったからわかる。
そして、テレビが始まった。俺はこの家に居る全員と夕飯を食いながらテレビを見た。
『はい!始まりました”怪談の夜”!進行は…』
バラエティー番組みたいなノリだったが、話題はちゃんとオカルト系だった。番組はどんどん進行していった。
その中に俺たちがさっき行った廃屋に似たような所があったが、まあ、気のせいだろう。
そしてようやく、お目当ての話題、異世界に行く方法が始まった。
いろいろ出たが、俺たちが実践するのは大きな鏡を使う方法にした。他のは実践のし辛さで没となった。
深夜に学校なんてどうやって行くんだよ…ギーナ達もいるのに…
番組が終わり、俺たちは早速実践を始めた。
「鏡よ鏡、この世界とは別の世界はどこ?」
方法は簡単!深夜に鏡に向かい、念を送りながらさっきのように鏡に問いかけることだ!…はたから見ると恥ずかしいな…
念を送るとはとは魔力を送ることなのではないかという意見が出たため、ギーナが実践している。
この場には先ほど夕飯を食った奴ら、つまり俺の両親含む全員が集まっている。
ギーナが唱え終わると…
ギュワッ!
なんと言えば良いか良く分からない音がし、鏡が真っ黒に染まった。割と怖い。
「ひい!?」
光が短く悲鳴をあげる。まあ驚くわな。ちなみに異世界組と俺は一度見たせいか、驚かなかった。
ん?一瞬鏡の黒が揺らいだような…
「おい!様子がおかしいぞ!」
俊太が叫ぶと同時に、鏡に映った黒が、俺たちに流れ込み、皆を巻き込んだ。
叫び声すら残さずに。
「う~ん…皆…大丈夫…?」
光の声が聞こえてくる。
辺りを見回すと、そこは真っ白な空間で、ジュースを飲んだ時に来たところと同じようなかんじだった。皆もちゃんといる。
「うん…大丈夫だよ…」
「俺もだ…」
「……」
見た限り全員無事のようだ。良かった。
『ようこそ、世界の狭間へ。』
突然声がした。この声は…あ、忘れてた。いろいろと。
「誰!?」
「どこにいるの!?」
「出てこーい!姿を見せろーー!!」
『僕はここにはいないよ。僕は世界の意思だからね。姿なんてないさ。』
やっぱりお前か。
『高壁守。君は他の人に言わなかったのかい?』
「ああ、忘れてたからな。スマン。」
『まあ良い、さっさと本題に移ろう。メンドクサイ。君達…ここにいる全員は、今から異世界に来てもらう。
この前、高壁守を連れて行ったのはあの世界で守にしなければならない事があったからだ。しかし、それには手伝いも必要だ。
そこで、守以外は守の補佐をしてもらいたい。それが君達の役割だ。』
「ちょ、ちょっと待ってください。僕達、話題についていけないんですけど…」
火太郎がそう言ったので、周りを見ると、光以外はキョトンとしている。本当についてきてないらしい。
『…ハァ…高壁守、説明しろ。お前が先に言えばさっさと進んでいたんだ。』
「おいおい、じゃあ、なんであの時わざわざ俺一人になるまで待ってたんだよ?」
『………』
「…まあ、いいや、じゃあ説明すると…」
俺は説明を始めた。




