第五話 ここは異世界?いろいろと面倒臭いな!?
遅れてしまった…あの時保存ボタンを押し忘れなければもっと早かったのに…ごめんなさい
4/30能力に関しての説明を少し変えました
「俺は高壁守だ。」
少し間が空いてしまったが、俺は答えた。
「そうじゃない。それもあるけどそうじゃない。
あんたはさっき誰でも知ってる事をわざわざ訊いてきた。それに、そんな服、見たことが無い。」
補足すると、俺は寝巻きだ。そりゃ寝てたときのままの服だからな。ちなみに彼女は皮の防具だ。
俺からするとその服装の方が見たことが無い。
「デザインの事か?」
「とぼけないで。」
とぼけてみたが、無駄のようだ。
しかし、なんと言えば良いのか、分からない。
「何を言えば良いのか分からないなら、出身地、住んでる場所、身分を言って。」
出身地や住んでる場所はともかく、身分か…
「出身地、住んでる場所は地球の日本だ。身分は…学生かな?」
学生って身分だよな…
「…チキュウ…ニホン…聞いたこと無いわね。」
なんとなくこんな答えが返ってくるのはわかっていた。俺は既にテンプレと憶測により、わかっていたのだ。
ここが”異世界”であることが。
「ねえ、次の質問いい?」
「…え?ああ、良いですよ?」
今思った。そういえば始めは美人ということで緊張して敬語だったが、さっきまでは焦ってタメ口だったような…
「あんた、能力持ち?」
…能力持ち?
「魔法もそうですが、能力持ちとは?聞いた事がありません。」
「…あんた本当に何なの?まあいいわ。まず、魔法っていうのは・・・」
ここから偏見らしきものや余談がかなり多く混ざっていたので、必要だと思う分だけ要約する。
魔法とは、イメージさえあれば誰にでも使える。しかし、イメージがあっても、よほど単純でない限り、イメージ通りに発動する訳ではない。
魔法は、使う人の素質、魔力の量、質、イメージの明確さ、そして発動する状況に左右される。
発動する状況とは、魔法を使う人の心理状態、森や湖などの場所、などがあげられる。
あとは基本的な使い方はこっちの世界で言う、小学校みたいなもので言語や算術と一緒に習うんだとか、魔法の属性云々は、便宜上「~系統」と呼ばれても、正式な呼び方は無いんだとか。ちなみに魔法は使えば使うほど威力や効率が上がる。
能力は魔法とは違い、使える人と使えない人に分かれるらしい。魔法と違うのはそれぞれの能力の個性が強いことだ。効率、効果…全てが全く同じものが無いと言っても過言ではない。ただ、魔法よりも発動しやすいこと、代償が無いこと、使い続ければ効率などが上がること、能力が使えるからと言って魔法が使えなくなる訳ではないことは共通している。
あと、人によっては性能が上位互換に変化したり、能力が使えなかった人が突然使えるようになった例もあるとか。
「…説明は終わったけど、結局どうなの?」
「今聞いたばかりで、実際どうかは分かりません。ですが何故そう思ったんですか?」
「魔法も知らないあんたが、熊に襲われたとき、黒い壁を出したからよ。」
「!」
あれは夢じゃなかったのか…
「その様子じゃ、何も知らないようね。まあ、練習することをおすすめするわ。」
「わかりました。これから練習してみます。」
「それと、話し辛いならさっきみたいにタメ口でもいいわ。」
「わかった。これでいいか?…ん?待てよ…」
「どうしたの?」
「なんで言葉が通じるんだ?」
俺はふと思った疑問を口にした。
なんか謝ってばっかりな気がします。
これからは謝るようなことをしないように頑張ります。