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第三百六十一話 不思議がる皆?雰囲気が変わった!?

一話目。

書いてたらこんな時間に…

最近執筆に時間が掛かるようになってきたような気がします。

…勉強に集中したいということもあるので、そろそろ更新を止めるかもしれません。

「…え…?最後…?」


「ああ。そもそも、俺はお前の記憶に過ぎないからな。

 夢の中とはいえ、こうしてお前と話してるだけで奇跡みたいなもんだ…俺の後ろを見ろ。」


 彼女の後ろには、幾つもの鎖で閉じられている扉があった。


「あれは…なんですか?」


「あの扉の向こうに、記憶を無くす前の俺…またはお前が居る。」


「な…!なら、今すぐこの扉を開けて」

「開けられねえよ。俺ですら開けられなかったんだ。」


 その一言に、私は落胆する。


「鎖を良く見ろ。南京錠がちらほらあるだろ?

 あの南京錠は、戻ってきた記憶に応じて開錠する。

 でも、ある程度取り戻したはずの俺でもこれだ。

 しかし…いつの日か、お前がこの扉を開けてくれ。記憶を取り戻してな。」


『守ー!飯だー!!』


 彼女の言葉が終わる瞬間、真っ暗な空間の中から声が聞こえてきた。

 私はもう、すぐにでも起こされるだろう。


「…俺が持ってる記憶はお前に渡す。まあ、俺自身が記憶だから少し語弊があるけどな…じゃあな。」


「はい…さようなら。」


 真っ暗だった空間が白くなり、私の意識は浮上していった。







「起きたか?飯だ。」


 目を覚ますと、部屋にルーが居た。

 わざわざ呼びに来てくれたらしい。


「うん、分かった。」


「…大丈夫か?さっきはやたら暗かったぞ?」


「もう大丈夫。心配しなくて良いよ。」


「……どうしたんだ?突然口調が変わったが…」


 そう言えば、いつの間にか口調が変わっている。

 …記憶が少し戻ってる。口調が変わったのはそのせいかな?あの私も記憶が戻っていった結果変わったみたいだし。

 でも、前の私の口調とは違うのが気になる。記憶の取り戻し方に問題があるのか、それともまた別の原因があるのか…

 ん~…………考えても分からないし、考えなくても良いかな。


「まあ、なんでもないから気にしなくても良いよ。さ、夕食夕食。」


「あ、ああ…本当にどうしたんだ?」


 私は不思議がっているルーを若干スルーしつつ、台所に向かった。






 夕食の時、雰囲気が変わったと何度も言われた。

 自覚は無いけど、雰囲気とかの場合は自分よりも他人からの意見の方が当てになる。

 隠すことでもないので、記憶が戻ったことを話した。

 夢の具体的な内容まで話すのは面倒だったので、


「寝たら戻った。」


 とだけ言ったら、皆ポカンとした。その反応に私がびっくりした。

 まあ、アレだけ色々してなかなか戻らなかった記憶が一眠りしただけで少し戻ったと言ったらそんな反応もするか。

 と言う事に後で気付いた。なんでその場で気付かなかったんだろう。

 その後なんとか記憶が戻ったことを伝え、それから何も無かったので翌朝。


「おはよう皆。」


「え?お、おはよう…」


「なあ、なんか守の雰囲気が変わってねえか?」


「僕もそう思う。昨日までの暗さはどこに行ったんだろう…そりゃ明るい方が良いけどさ。」


「…しかも敬語じゃない…一体何が?」


 四人はぎこちない挨拶を返した後に集まった。会話の内容は聞こえない。

 会って早々置いてけぼりって…そりゃないよ。


「……置いてけば良いのかな?」


 いつまで待ってても退屈だし、時間も限られてる。

 置いてけぼりにされたのは私だし、先に学校に行ってるかな…

 そう思った私は、仕方なく一人で学校に急いだ。

 その後四人は遅刻したけど、それはまた別の話…

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