第三百五十二話 代名詞とは?何しちゃってんの!?
一話目。
や、やっと書けた…
長かっ…Zzz…
あ、昨日上げられなかった理由は活動報告へ…Zzz…
遅れた理由は…Zzz……Zzz…
前言撤回。全く頼りにならなかった。
”守の記憶を取り戻す方法を考えよう”この言葉を何回聞いただろうか。
その言葉で話題が一度は戻るものの、数秒と持たずに別の話題へ。
それを繰り返し、なんとか出した結論が旅をしているうちに記憶が戻るだろう。駄目だこいつら。
それにしても…俺は旅の途中だったのか。何人同行してるんだよ。20人くらい居るぞ。
…話を戻そう。俺が一行に戻ったので、旅を続行するらしい。
ルクアはというと、仕事の関係上村を離れるわけにも行かないとかでついて来ないとか。仕事なら仕方ない。
夜も遅くなったので一度宿に泊まり、翌朝俺たちは村を出て行ったのだが…
「ねえ守、何か思い出し…来たことも無い道を進んで行って思い出す訳無いよね。」
そりゃそうだ。
だが、こうして森の中を歩き回るのは初めてではないことは分かる気がする。
「そうだな。でも、記憶はそうそう戻るもんじゃないぞ?」
短時間で結構戻ってるが、それでも完全に戻るまでには遠すぎる。
一気にば~っと戻ってきてくれないかな~…
「なんか無いかな~…俺の代名詞的な奴は。」
「代名詞ねぇ…やっぱり障壁かしら?」
「障壁?」
「あ、今は出来ないんだった…」
「出来ない?」
「気にしないで置いて…気にしても意味が無いから。」
そう言われると気になるじゃないか。
と言いたいところだが、無意味なら止めよう。出来ないとか言ってたしな。
「なら、他には無いか?」
「他…他か~…」
皆悩むって…俺はそんなに特徴の無い人間だったのか?
「戦う時の二刀流とかはどうだ?」
「ああ、そんな変わった戦い方をしてる奴は居ないからな。」
二刀流というと、デュアとルソードを使ってのものだろうな。
そう思った俺は、背中の剣を二本抜いて皆から距離をとる。
そして振り回す。
「なかなか様になってるな。記憶が無いって言うから素人並みの剣技になると思ったんだが…」
体は自然に動いている。
右振り下ろし、左逆袈裟と平行に右逆袈裟…まるで長年使ってきたかのように馴染む。
長年か…
「いつから剣を扱ってきたんだろうな…」
『…二ヶ月も無かったと思うが。』
「…え?」
『俺にいたってはもっと短かったぜぇ~?』
「……え?いやいや、そんなに短い期間で自然に動くまでには」
「なってるんだなこれが。」
…マジで?その短期間の間に一体何があったんだ…?
……考えないでおこう。思い出してはいけない気がする。
その後しばらく剣を振り回し続けたものの、体が自然に動くだけで記憶が戻る事は無かった。
「なあ守。今思ったんだが、ショック療法って知ってるか?」
「ショック療法?」
剣を振り回すのを止めてしばらく歩いていたら、突然俊太がそんなことを言ってきた。
なんだろう。嫌な予感しかしない。
「ショック療法ってのはな…患者にショックを与えて治療する方法だっ!!」
俊太の手が消え、頭に衝撃を受けたことを認識する前に俺は気絶した。
「………!」
……?
誰かが…何かを言っている。よく聞こえない。
真っ暗で何も見えな…目を閉じてるからか。
ゆっくりと目を開ける。大勢の人が話しているのが分かった。
「守!気が付いたか!!」
「まったく…俊太は何をしてるのよ…」
………
「えっと…守って誰ですか?」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「『『『…………』』』」」」」」」」」」」」」」」」」」」
沈黙が流れた。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「『『俊太ああああああああああああああああ!!!』』」」」」」」」」」」」」」」」」」」
辺りに大きな声が響き、鳥が一気に飛び立つ音がした。




