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第三百二十二話 顔が真っ赤?バカだった犯人!?

一話目。

「…う…お…」


 障壁の下敷きとなった犯人は呻いている。大丈夫なようでよかった。

 どうやら抜け出そうとしているようだが、どうにも抜け出せないらしい。

 どの道連れて行くにしろ捕縛するにしろ障壁をどかさなければならないのだが…


「う~ん…なかなか消せない…」


 ギーナがこの通り苦戦しているため、それは叶わない。

 手でどかそうとしても、この大きさでは持ち上げる事すらできないだろう。だからギーナが障壁を消すまで待つしかない。


「…ぐ…ぐぐぐ…」


 その時、障壁がほんの僅かだが持ち上がった。

 犯人がどうにかしたらしい。


「ぬ…おおお…」


 犯人は顔を真っ赤にしながらも、ゆっくりと匍匐前進ほふくぜんしんの要領で手を使って移動している。


「結構やばくないか?そろそろ抜け出されるぞ?」


「う~ん、ここで抜け出されるとお姉さん困っちゃうな~。」


「おい!お前男だろ!!今は!」


「おおっ!?」


 ズシ~ン


 犯人は突然手を滑らせ、支えるものが無くなった障壁が落ちた。

 そしてまた犯人は下敷きになった。恐らくギーナ(今は守の姿。やはり男に見えない…はっ!殺気が…)が男だと知って驚いたのだろう。


「……まさか、今のを狙ってあんなことを?」


「そうだとしたら?」


 恐ろしい。なんて奴だ…


「おおおおおおおおおおおお!!!」


 そんな会話をしている間に犯人は障壁の下から抜け出した。

 やはり顔は真っ赤だが。


「お前等、これでたっぷりと仕返しが出来るぜ。覚悟しなぁ!!」


 顔が赤いままだが、その言葉には迫力があった。


「へえ、この人数を相手にして勝てると?」


 こちらが弱いゴロツキで、あっちが主人公なら完全に負けフラグだが、この状況では正論でしかない。


「人数なんて関係ねえ!この村もろとも吹っ飛ばしてやるよ!!」


 犯人はそう叫んで走った。その先にあったのは煙突。

 上へと行けるようにコの字型の金具が付けられており、犯人はそれに足を掛けて飛び、失速してきたらまた足を掛けて飛び…を繰り返して煙突の上まで上った。


「さて、ここからドでかい魔法を使えばどうなるかな!?」


 犯人は手を空に向け、その上から火の玉が生まれ、徐々に大きくなっていく。


「くらえーーーーー!!」


 犯人の声を合図に、火の玉はゆっくりと地面に向かっていく。


「マズイ!早く迎撃を…」


「駄目よ!村を壊せるほどの範囲があるなら、今迎撃しても…」


「どうすればいいんだ!?」


「知らないよ!!」


「…絶体絶命。」


「…なあ、そう言えばアイツどうやって逃げるんだ?」


「……あ。」


 …バカだろアイツ…逃げる手段も考えてなかったのかよ…


「誰でもいい!それを止めてくれ!俺には無理だ!!」


 ますますアホだ。

 まさか魔法を放った本人がそれを頼むとは…

 しかし、この火の玉を止める手段は…少なくとも俺には無い。


「やれやれ、世話が焼ける奴らだ。」


 その声がすると同時に、何かが火の玉に向かっていった。

 それは黒い直線。ただひたすらに空へと伸びていき、火の玉にぶつかると同時に火の玉は消えた。

 その直後に黒い直線も消える。


「なんなんだありゃあ…」


 犯人の声で我に帰り、声がした方向を見る。

 そこには…


「よう。来てやったぜ。」


「あたしもいるよ~!」


 青い髪の美少女と、耳と尻尾を隠している獣人が居た。






 結局俺の祈りは叶わず、トフィッグは村まで来てしまった。

 その直後、空にでかい火の玉が出現。危険ってコレかと思った俺は火の玉の方向に走りながら迎撃の策を講じた。

 その策は魔法を使うことだ。魔力は無制限なので、使わない手は無い。

 ただ、魔法を使うにしてもどうやって火の玉を迎撃するか。それを考えて真っ先に浮かんだのは日ごろから使い慣れている障壁だった。

 しかし今の俺の能力は障壁を創造する能力ではない。魔法を使う能力だ。

 そこで俺は思いついた。魔法で障壁を作ればいいではないかと。

 だが、ここでギーナの声が聞こえてきた。村を壊せる範囲だから迎撃は出来ない、と。

 その事言葉を聞いて浮かんできたのはどこぞの不幸な主人公。アイツのように魔法が打ち消せれば…

 で、魔法を打ち消すで思い出したのがストーカー、続いて機能と性質を付ける能力。

 その能力を参考に魔法で”魔法を打ち消せる障壁”を創りだし、火の玉を迎撃したのだ。

 で、今に至る。と言う事を皆に話した。もちろんここに来た過程も。


「なるほどな。それでわざわざ戻ってきたのか。」


 太郎は火の玉を放ったと言う犯人を俺が魔法で出した障壁の縄で縛っている。


「じゃあ、次はこっちだな。あの後は…」


 太郎の説明が始まった。

※ここからは昨日の活動報告の続きみたいなものです。


結局昨日は睡魔に負け、ぐっすりと眠ってしまった作者。

学校で更にする事が増えたと聞かされてやけになった作者は、今日は遊ぶぞー!と血迷い、執筆する。

作者は、土日の地獄をどう乗り切る気なのか。

次回…題名考えてなかった!どうしよう!?お楽しみに~。

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