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第三百十五話 なぞなぞが始まった?謎過ぎる挨拶!?

一話目。

明日でテストが終わる…!

「さて、どうやって合流したものかね…」


 数多姿族の助太刀はすぐに済み、残るは合流するのみとなった。

 だが、肝心のその手段が無い。歩き回って捜すにも、この森は広すぎて迷ってしまうだけだろう。


「そんなの簡単じゃない。」


「この森を延々歩くとか言わないだろうな?」


「言わないわよ。さて、ここで問題です。私はどうやって合流しようとしているでしょうか?

 ヒントは…私以外に同じ事が出来る人は一行の中で一人しかいないわ。」


 俺たちの中でタカミとあと一人しか出来ないこと…


「ちなみに、その一人はこの四人の中にいる?」


「いない、と言いたいところだけど…」


 光はなかなか良い質問をしたが、タカミはどうも歯切れが悪い。


「良く考えたらそれすら出来そうなチートが二人いるわね。というわけで訂正。一行で出来そうなのは私を含めて四人。

 それで、この中では一人ね。」


 チートって…ギーナが含まれてることは分かるが、それ以外に誰がいるんだ?


『貴方ですよ貴方…』


 え?ああ、そりゃ今の俺はギーナの体だからな。


『そういうことじゃなくて…もう良いです。』


 え?なんなんだ?そう言うの止めろよ~!気になるだろ~!


『そのノリうざいです。』


 ………とにかく、なぞなぞの答えだな。

 チート…は除外するとしても、俺たちの中で出来るのがタカミと誰かの二人。

 材料が少ないな。せめてチートを除いたタカミ以外の一人ってのが分かれば…


「タカミとチート二人を除いて残る一人は誰なんだ?」


「それに答えると答えを言うも同然だから答えられないわ。」


 う~む、それが分からないとなると厳しいな…


「あ、分かった!答えは」

「お~い!」


「ん?フラル?どこだ?」


 光が正解を導き出した直後にフラルの声がしたが、周りを見回してもいない。


「ありゃりゃ、正解のお出ましね。」


「みたいね。」


 光とタカミはそう言って上を見上げる。

 そうか、答えは…


「こっちだわさ!」


 ……空を飛ぶだったのか。また口調変えたなコイツ。

 そう言えば、タカミが空を飛ぶところ一回も見てなかったような…だから分からないんだよ。

 その後、駆けつけたフラルの活躍によって全員合流できた。

 空を飛べるって、すばらしいね!(飛んでない)







「…準備は良い?」


「「もちろん。」」


 移図離もギーナもいるので、早速お互い元の体に戻るべく移図離の転移で元に戻ることとなった。

 移図離も少なからず責任を感じているようなので、話はすんなりと通った。普段なら渋ったりなんだりするんだがな。

 と考えている内に、景色が少しだけ変わった。俺は一歩も動いていないので、移図離の転移だろう。


「…終わった。」


 やっともとの体に戻…あれ?


「なんか変わってないような…」


「気のせい…よね?」


 その声の方向を向くと…俺が居た。俺も俺を見ている。


「…おはよ俺?」


「…こんにち私?」


 謎の挨拶を交わした俺たちは…


「戻ってねええええええええええええええええええ!!??」


「移図離!どういうこと!?」


 こうなった。


「…多分、さっき守とギーナを転移させた時に能力が育った。それで安定して私以外の生き物が送れるようになったんだと思う。」


「「……」」


 /(^o^)\ナンテコッタイ


「じゃあ私達は…戻れない…?」


「…少なくともこの方法では。」


「「……」」


 目の前が真っ暗になった。







 そりゃそうだ。目を閉じたのだから。

 しかし…俺はずっとギーナの体で、ギーナは俺の体のままなのか?

 元に戻る手段は無いのか?


「元に戻る手段はあるわ。」


 その声は光のものだった。


「忘れてない?ここにチートが居ることを。」


 チート?ギーナのことか?


「…なるほど。それならいけるわね。」


 いつの間に光とタカミは以心伝心の仲になったのだろうか。

 とにかく、なんだか分からないが方法はあるらしい。さて、どんな方法なのやら。

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