第三百話 手紙の内容?信じがたい話の内容!?
一話目。
記念書いてたら遅くなりました。昨日あげられなかったのも同じ理由です。
この話を投稿した直後に活動報告であげるので、もし良ければ見ていってください。
指定された場所は本棚にうまく隠れていて、周りからはよく見えない場所だった。まるでそうなるように配置されていたかのように。
その場所に着くと、一人の少女が佇んでいた。
その少女は、なんとなく俺が知っている誰かに雰囲気が似ているように思えた。自分でも不思議だが。
「来たみたいだね。」
「ああ。あの手紙を書いたのは…」
「僕だよ。」
「で、何の用だ?わざわざあんなことまで付け足して。ホームルームまで時間が無いから早く言ってほしいんだが。」
普通なら告白なのでは?と身構えるだろうが、今の俺はそんな事で身構えているのではない。
原因は手紙の内容だ。
それは俺を今すぐにでもこの場所に来なければならないと言う意識を芽生えさせ、絶対に誰も連れて来てはならないと思わせた。
その内容は…友原についてだ。
昨日、俺は気付いていなかったが、友原は行方不明になっていたらしい。
そして、この手紙にはこう書いてあった。
『誰もついてこずに来たとき、現在行方不明の友原友一の居場所を教える。』
と。
もしかしたら友原は危険な目に遭っているのかもしれない。
そしてもしそうだったら…友原の運命を握っているのは、手紙の送り主だ。
そう思った俺は、手紙の指示に従って一人で来た。という訳だ。
「今からそのことも含めて話をする。でも、この話は信じがたいものなんだ…実際、今も僕は信じられないからね。」
「信じがたい話か…とにかく、その話をしてくれ。」
「分かった。単刀直入に訊くけど…」
ためらっているような様子を見せ、少し間を置いてから決意したように……言った。
「僕が友原友一だって言ったら、それを信じる?」
そこからしばらく、俺は何も考えられなかった。
そこにいる少女(中身は少年)は、友原とは似ても似つかないからだ。
ただ頭に浮かんできたのは、”何故?”と、”どうやって?”という二つの疑問。
そこから俺の意識を引き戻してくれたのはホームルームの時間を知らせるチャイムだった。
「……今言った事、信じてくれるか?」
「………信じるか信じないかで言えば、信じる。」
何故なら俺も同じ体験をしたから、と、心の中で付け足しておく。
「だが、どうしたらそうなったのかが分からない。もし良ければ経緯を教えてくれ。」
訊いてはいけない気がしないでもなかったが、思い切って訊いてみる。
「いいよ。一昨日、お見舞いに行くって言う俊太達についていって守の家に行ったんだけど…」
……あれ?俺の家に来た?まさか…いや、話しは最後まで聞いてみないとわからない。
「守はいつ家に帰ってくるか分からないって、自称居候の人に言われて…」
自称居候?あいつらの誰のことなんだ?
って、今そんなことはどうでも良いか。
「いくらか俊太達が居候の人と話してたら、友一は守の部屋で待ってろって言われたからそうして…」
ほうほう。
「で、暇だから部屋を物色してたらきれいな石があって、触ってみたらこんな事に…」
………
「要するに、自業自得と。」
「どこをどう要したらそうなった!?」
「え?だって、人の部屋を勝手に物色してたらそうなったんだろ?だったら自業自得」
「ちょっと待った!確かにそれは悪かったけど!いくらなんでも突然女になるはおかしくない!?」
まあ、普通はそう思うだろうが…生憎俺は普通じゃないんでね。
さすがに魔法や能力を使えて普通と言い張る気は無いからな。
「それで、本題に戻るけど…僕を元に戻せないか?」
「ほい。」
俺は友原にレアモンドの結晶入りの障壁を手渡し、障壁を消す。
実は昨日以来、レアモンドの結晶をいつもポケットに入れることにしたのだ。またこの前のようなことがあるかもしれないしな。
一応障壁関連の操作は友原の手の上を俺の手で包むようにして隠して見えないようにしておいたので、特に友原は何も言わない。
友原がレアモンドの結晶が触れた瞬間、友原は光り、光が収まると男に戻った友原がいた。
そして障壁で結晶を包んで見えないようにポケットに入れる。これで万事解決だ。
ホームルームは始まってるし、さっさと戻らないとな。
友原の性転換した二日間を短編として投稿するかも…
なんて考えてましたが、実際はどうするか迷っています。
…どうしましょう?




