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第三十話 長すぎじゃね?何か来た!?

疲れすぎて昨日と同じ方法をとろうと思ったら二時半までぐっすり。

そのままでは更に寝ることはできず、そのまま起きるにも、ある程度経ってから寝るにも微妙すぎる時間。どうすればいいんだ…

「ねえ、守。」

 

「何だ?」

 

 光が俺に話しかけてきた。

 

「こうしてると、昔の事を思い出すね。」

 

「そうだな。」

 

 昔、俺たちが幼稚園にいたころ、俺たち親友5人組は、俺と光だけで、他のやつらは小学校以降で出会った。

 要するに、俺と光は幼馴染みと言うわけだ。

 もっとも、幼馴染みといっても、恋愛感情があるわけではないが。

 

「思い出すな~昔守がオニヤンマに噛まれて泣いたこと。」

 

「うるせえ。雀に髪の毛ついばまれて泣いたお前に言われたくねえ。」

 

「フフッ」

 

「プッ」

 

「アハハハハハ!!」

 

 俺たちは笑いあった。昔のように。

 

 

 

 

 

「しかし、長いな…」

 

「まあ、わたし達の勝負だけで二十分以上かかってたし。その後でやっと皆帰ったしね。」

 

 帰れるようになるまでの時間が長い。いつまでこんな何も無いところに居れば良いのか…

 

『やっぱ守一人になるまで待てないか…』

 

「「!?」」

 

 突如辺りに大きな声がした。テレパシー、というよりかはスピーカーから聞こえるようなかんじだ。

 

「誰だ!」

「誰!?」

 

 俺と光がほぼ同時に叫ぶ。二人して辺りを見回すが、俺と光以外は誰も居ない。

 

『誰、か…そうだね、僕には名前は無いけど、守が行った世界の意思が具現化したもの、と言えば良いかな?』

 

 世界の意思?具現化?どういうことだ?

 

「…世界に意思があるというの?」

 

 光はわかったらしい。あいつは頭が良いからな。

 

『ああ、君たちの世界にもあるよ。どの世界にも意思はあるからね。それが生物が居なくとも、できたばかりであっても。』

 

 全く分からん。後で光に教えてもらおう。どうも俺が関係するらしいし。

 

「で、その世界の意思とやらが俺になんのようだ?」

 

 俺は単刀直入に訊く。

 

『おっと、本題に移るとするか。高壁守。君には僕の…異世界に戻ってきて欲しい。』

 

「なに!?」

 

「せっかく帰ってきたのに!?」

 

 なんで帰ってきたばかりなのにまたあの世界に行かなきゃならんのだ!?

 

『ああ、そうだ。付け加えておくと、君をあの世界に呼んだのは他でもない。この僕だ。』

 

「な!?」

 

「なんですって!?」

 

 こいつが俺を呼んだ?

 

「…なぜだ?」

 

『それは、あの世界で君がしなきゃならないことがあるから。だから呼んだんだ。でも…』

 

「それをする前に俺は元の世界へ帰ってしまったってことか。」

 

『察しが良くて助かるよ。』

 

 そんくらいわかる。

 

「で、俺はどうやってあの世界に戻るんだ?」

 

「守!?」

 

『了承してくれるのかい?』

 

「了承…とはちょっと違うな。どうせ今断っても、また後で来て、最終的には強制されそうだからさ。まあ、要するにどうせしなきゃいけないことだから今終わらせようってことだ。幸い今は夏休みだ。こういうことは長期休業を利用しない手は無い。」

 

『賢明な判断だ。』

 

「…」

 

 光が黙る。

 

『では、異世界に渡る方法は…そうだな。君が思った方法で良い。君が異世界に行きたいと思いながらなにかしてくれれば、僕は君を…いや、君達を異世界へ送る。』

 

「達?…ああ、ギーナ達の事か。それだったら頼む。」

 

『いや、少し違う。もちろん僕達の世界から君達の世界に渡った者も送るが…』

 

「なに?」

 

 異世界組だけじゃない?じゃあ誰が…?

 

「…まさか!」

 

『そう。そのまさかだ。君や彼女ら以外に連れて行くのは…』

 

 少し間を置いて、

 

『日野火太郎、早木俊太、渡移図離、そして…吉野光だ。』

 

 奴はそう言った。

どっかでキャラ紹介を入れようと思うけど、

いつ入れれば良いか分からない今日この頃。

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