第二十九話 接戦の結果?まさかの結末!?
気がついたらまたお気に入り登録者が増えていた…やったぜ!
これからはお気に入り登録者が増えても、きりのいい数字になるまで、前書き、後書き、活動報告では書きません。
もっとも、うれしいのは変わりませんが。
「これか!」
「チイッ!」
あれから数回死闘を繰り返し、残るは俺と光だけになっていた。
最終決戦で俺たちは互角の戦いをし、そして俺が二枚、光が一枚となった。
「絶体絶命って奴になっちゃったわね、守。」
「ああ、でも、そっからの逆転があるかもしれないぜ?」
お互いに挑発しあう。そして今は光の番。本当に絶体絶命だ。
「これで終わりよっ!」
光が俺のカードを一枚引く。そのカードは…
「なんですって!?」
ババだ。そして…
「貰った!」
光がシャッフルするのを待ってから引く。
「なに!?」
だが、引いたのはババだった。
「今度こそ!…ってまた!?」
「よし、これで…ってあれえ!?」
こんなやりとりが、十分くらい続き、結果は…
「よっしゃあああああ!!!あがったああああああ!!!!」
「負け…た…」
俺が勝った。ついに…ついに終わったのだ…
「あれ?」
光がなにかに気づいた。
「なんだ?」
「余ってる…」
…え?
「も、もう一回言ってくれ、なんだって?」
「ジュースが余ったの。わたしは注いだのに。」
……え?こんな危険物、どうしろと?
「ふふふ…どうやらあなたもわたし達と同じ道を進むようね…」
「恐くは…無いさ。」
「え?」
「恐くなんてないさ。この道の先には、皆がいる。もちろん、お前もな。」
「そうね…じゃあ、わたしは先に行くわ。なるべく…ゆっくり着いて来てね。」
そう言って、光はジュースを一気飲みした。
「ああ、分かった。」
バタッ
光が倒れ、俺だけになる。ジュースも、一杯分だけあった。
俺はジュースを自分の分のコップに注ぐ。
「…皆…今行くぞ!!」
俺はジュースを一気飲みし、意識を手放した。
「おお、お前も来たか。」
目を覚ますと、真っ白な空間にいて、そこに皆も居た。
「ああ。ジュースが余るなんて、思いもしなかったよ。」
「あれ余ったのか…なんでわざわざ飲んだんだ?お前が最後って事はお前は生き残ったって事だろ?飲む必要は無かったはずだ。
あれは敗者の罰。勝者のお前が飲む理由なんて無かったんだよ。」
俊太が不思議そうに言う。
「あのな、俺以外誰も居ないのに、誰があれを処理するんだ?お前らはあれを飲んだ後、気絶して飲めなかっただろうが。それに…」
「それに?」
ギーナが尋ねる。
「それに、ジュースを飲めば、お前らに会えると思ったんだよ。俺一人じゃ、寂しいしな。」
俺は照れくさそうに答えた。
『そうか…お前も大概バカなんだな…』
「お前に言われたか無いやい。」
フォルフ、俺たちが出会った時のことを思い出してから言いやがれ。
「じゃあ、俺はそろそろ戻るわ。どうやら時間みたいだしな。」
そう言う俊太は体が薄くなっている。
「そうだね。僕もみたいだ。」
『俺もだ。』
火太郎、フォルフ、フラル、ギーナ、移図離の順に体が薄くなっていく。ちなみにこの順番は脱落した順だ。
「なんか俺たち帰れないんだけど…」
「まあ、最後に脱落したからな。時間が経てば戻れるだろうよ。じゃあ、向こうで待ってるぜ。守、光。」
俊太がしゃべり終えると同時に、俺と光以外は消えた。
……なんだこの茶番は…




