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第二百七十八話 重い空気?悪役っぽい!?

一話目。

昨日更新できなかった上に今日は遅れるとは…申し訳ありません!!

一応活動報告にて理由は書いてありますが、疲れすぎたからでした。夜更かしってするもんじゃないですね…

お詫びといってはなんですが、埋め合わせ的な小話を活動報告にて載せるつもりです。今すぐじゃありませんが、もし良ければ是非。

…これ、ただの宣伝じゃね?

 あの後は色々な事があった。

 メイド喫茶に立ち寄ったらお嬢様と呼ばれ、俺をお嬢様と呼んだ人気のメイドが訳ありで女装している男だと知り、その男(名前は宗司と言うらしい)と意気投合して友達になった。

 その翌日、文化祭の二日目は、宗司と校内を回っていたら宗司の彼女が来て、宗司に二股疑惑がかかったり(疑惑が解けるまで俺はずっと項垂れていた)…あ、そう言えば何か良からぬ事を企てていたに違いない俊太+三人を何かする前につまみ出したりもしたな。

 …なんで分かったのか?そりゃ、あの四人がパーカーのフードを深く被って顔を見えないようにして、手に水鉄砲(見た目はまんま銃)を持ってたら止めるだろ。

 四人は、


「面白そうだったからドッキリを仕掛けるつもりだった。後悔?する必要がぎゃああああああああああああああ!!!」


「…残念。」


「私は俊太に騙されただけよ!信じて!」


「止め切れなくてごめん。」


 などと供述しており、俊太は太郎の店での重労働、移図離、光は俊太よりは軽い労働、火太郎は反省しているようなので無罪。となりました。

 以上、文化祭の二日間をダイジェストでお伝えしました。

 …で、二日目の文化祭が終わり、家に帰ったのだが……家の中は重々しい空気に包まれている。

 その空気の正体は恨みや妬みだ。そしてその主な発生源は…


「ねえ、なんで私達に黙ってそんな面白そうなところに行ってたの?」


「……」


 ものすごく良い笑顔のフラルと、むくれた様子のキャビの二人だった。

 もちろん、他の連中も似たようなオーラを出している。だが、この二人はとりわけ強い。


「お前らの正体がばれないようにするためだ。」


「だとしても私達に黙って行くのはどうなの?」


「前科があるからな。」


 前科、と言うのは、図書館に行った時と、始業式の日にこっそりついて来た事である。

 あの二回、俺は途中で気付く事はできなかった。なので、今回もついて来てることに気付かないんだろうな~と考えた俺を誰が責められようか。

 そもそも、文化祭の事がばれたのは俊太達がチクったせいだ。恐らく、俺一人で来ていることでこいつらに隠したことを察し、労働けいばつの腹いせにでもするつもりだったのだろう。実際にそれで本人達の気が晴れているかどうかは知らないが。


「……反省は?」


「何故しなければならない。俺は正しいと思ったことをしただけだ。」


 なんか俺、ここだけ聞くと傲慢なタイプの悪役っぽくなってるな~と思わなくもないが、実際、これが最善の策だっただろう。


「………そう、被告の判決は有罪!!」


「え?キャビ?なんで急にお仕事モード?そして皆?なんで縄なんて持ってるんだ?

 お、おい!じりじりと少しずつ近づいてくるな!止めろ!その無駄に素敵な笑顔と相まって怖いから!!や、止め…うわああああああああああああああああ!!!」


 駆け出してきた皆から必死で逃げようとする。

 だが、多勢に無勢と言う言葉がある。結果は言うまでもなく…


「し…死ぬかと思った…」


 なんて言わずに逃げ切れた。

 多勢に無勢と言う言葉も確かにある。が、連携もせずに一人一人追っかけてきてるなら一対一も同然。少なくとも逃走においては。

 そんな状況で、俺は地元補正で近道、隠れやすい場所を知っていたので何とかなった。

 唯一その補正があったかもしれない令音も、魔法による速さには勝てなかった様子。まあ、令音の場合捕まってもすり抜けるから実質一人では意味無いんだけどな精々他の奴らに居場所を知らせるぐらいか。

 さて、突如始まってしまったこの鬼ごっこ。

 俺は勝てるかな?地元補正なめんなよ!

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