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第二百七十七話 やってきました文化祭?謎(笑)のフード四人衆!?

一話目。

 次の日。俺は土曜日だと言うのに、わざわざ早起きをして太郎の学校へと向かっていた。

 理由は文化祭。行くのは俺一人だ。あの四人は来ない。ぶっちゃけ怪しい。

 なお、家に居る面子には文化祭の事はごまかして来ている。

 別に一人が良いなんて格好つけたことを言う気は無い。

 だが、主にフラル、キャビあたりがボロを出してまずい事にになりそうな気がしたので止めておいた。

 あいつらは好奇心が旺盛で、何か見つけると飛びついていき、これは何かと聞いてくる。それが何度も続けばその辺の奴らに怪しまれて…想像しただけでめんどくさそうだ。

 と考えている内に太郎の学校に着いた。すでに校門は開いていて、多くの人が入場している。

 俺は受付でパンフレットを貰い、校内の店の位置を調べる。太郎のクラスの店以外にも色々回るつもりだからな。だが、まずは太郎の店を冷やかしてからにしよう。ふむ、太郎のところは三階の教室で綿菓子か。


「いらっしゃいませー!」


 太郎のクラスメイトと思われる店員の声が響く。その店は喫茶店のように机が並べられている。綿菓子なのに席とかいるのか?

 まだ始まったばかりと言うのもあるのか、客は少ない…なんだあのフードを被った四人は。まあ、気にしてもしょうがないか。

 俺は店の状況を確認しつつ、注文する。


「綿菓子を一つ。」


「かしこまりました。綿菓子一つー!」


 さて、待ちながら太郎でも捜しますかね…


「よう、良く来たな。」


 と思ったら向こうから来た。接客も仕事のうちと言う事だろうか。


「ああ、宣言どおり来たぞ。他の奴らは来なかったが…」


「ああ、その辺は気にしてない。むしろ、厄介ごとを持ち込まないっていう点ではありがたいくらいだ。」


 強がってるのか、本気なのか、判別しづらい事を言うなお前は。

 寂しいかもしれんが、太郎の言った事もまた事実なんだよな…俊太特に辺りがなんかしそうだ。


「それはあるな。まあ、騒ぎ大好きなあいつら(特に俊太)の事だから今もこうしてなんか企んでそうでもあるが。」


 ビクッ


 …ん?なんかあのフード四人衆が一瞬…気のせいか。


「それは困るよな…」


「おい太郎、出来たぞ。」


「おっと、悪い。」


 他の店員が綿菓子を持ってくる。ご丁寧に皿に乗っけて。ひょっとしてツッコミ待ちか?


「お待たせしました。綿菓子でございます。では、ごゆっくり。」


 喫茶店やレストランのような見事な接客だが、持っているのが綿菓子だとシュールだ。


「で、太郎。あの四人はなんなんだ?」


「ああ、綿菓子を一人一つ頼んだと思ったら、やたらじっくりと食ってるんだ。守が来る前から。」


「…さっきの話の途中でビクッとしてたぞ?」


「………まさかな…」


「もしそうだったら絶対に余計なことをしでかす。その前にとっちめとけ。」


「オーケー、腹くくるか。」


 太郎はフード四人衆に向かって歩き出す。そして太郎が四人の目前に来ると、フードの四人は素早く立ち上がり、カウンターを通り過ぎて店から出て行った。そのカウンターには、四人分の代金と思われる金が置いてあった。


「……早い。」


「今の反応からすると…あの四人だろうな。」


「だろうな…全く、来るなら来ると言ってくれれば良いのに。」


「あの四人のことだし、多分サプライズで来ておどかしたかったんだろうな。結果は失敗に終わったが。」


「さて、この後あいつらがどう出るかな…サプライズが失敗したからと言って引き下がるあいつらじゃない。」


「ま、そんときゃ頑張れよ。俺はこれ食ってから校内を見て回る。」


「ああ、来てくれてありがとな。じゃ、次の客が来るかもしれんから行く。」


「おう、頑張れよ。」


 太郎は厨房の方に戻っていく。そこから、


「今の美人さんはお前の何なんだ!?かなりいい感じだったじゃないか!!」


「もしかして彼女かこのリア充め!!」


「おい!アイツは男だ!変な勘違いすんな!!」


「「嘘言うな!!!」」


 とか聞こえてきた気がしたが、全部気のせいだろう。絶対そうだ。間違いない……今の俺ってそんなに女に見えるか?グスッ。

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