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第二百六十六話 ノリノリ過ぎる?う、動いたああああああ!?

一話目。

やっと…やっとLANとの格闘が終わったああああああああ!!

活動報告にも書きましたが、昨日は新しくやってきたLANの設定に奮闘し、撃沈して意気消沈した挙句、八時間たっぷりと睡眠時間を取っていたため書けませんでした。申し訳ありません。

 

「あなた達、来てたのね。」


 四人して固まっていると、ギーナが守の部屋から出てきた。


「あ、ああ…」


「四人とも全く意味が分かってないって顔ね。説明するからこっちに来て。」


 僕達が何か言う前に、ギーナはリビングへと移動して行った。

 …何がどうなってるだろう?







「揃ったわね。じゃあ説明するけど、あれは俗に言うドッキリなの。太郎に対してのね。」


「…ドッキリ?」


「ええ。守が死んだって言う設定で、皆には演技をしてもらってるわ。」


 ああ、だからあんな空気になってたのか。太郎以外はちらほら笑いを堪えていた人が居たにも説明が付く。


「で、俺達にもそのドッキリに協力しろと?喜んで!!」


 俊太が喰らい付くように承諾する。僕達まだ何も言ってないのに…


「…面白そう。」


 移図離も乗り気だ。


「……さすがに止めといた方がいいと思うけど…」


 光は乗り気じゃないらしい。僕もだけど。


「まあまあ、幼馴染が気になるってのは分かるけどよ、面白そうじゃねえか。」


「……分かったわよ。どうなっても知らないからね。」


 渋々だけど、光も了承した。この流れだと僕の意見は通らないよね…


「よし!俺達も参加だ!」


「決定ね。じゃあ行きましょう。」


 俊太を先頭に、僕達は守の部屋に向かった。

 何も起きなきゃいいけど…







「守!なんで俺がいない間にそんな事になっちまったんだよ!」


 俺は必死に泣き叫んでいた。

 幼馴染が死んでるって聞いて泣かないものか。

 俺の親だけでなくこいつまで…せめて男に戻ってからにしろよ!葬式とか親族にどう説明するんだよチクショー!!

 …あれ?俺って今、意外と冷静?

 いや、冷静になろうとしてるんだ。多分だが、じいちゃんやばあちゃんが死んで、更に目の前で成仏した事も無関係ではないと思う。


「「「守!!」」」


 扉が開いて親友四人が来た。こいつらも守が死んだことを今聞いたのか?


「…本当に死んでる。」


 いつもは表情を出さない移図離にも、無表情以外の表情が出ている。さすがに身近な人間の死は応えたのだろう。


「おい!起きろよ!実は寝てましたって言っても許さねえからな!!」


「「……」」


 珍しく光と火太郎が無言だ。こんな時は叫びもしそうな二人なのに。


「……ん…?」


 ……………は?


「………うるせーぞ…皆……何…そんなに…騒いでん…だよ…」


 え?


「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!???」


 う、動いたああああああああ!!??守の死体が動いた!?


「え、お、お前…死んでたんじゃないのか…?」


「……はぁ?…なんで、勝手に…人を…殺してんだよ……生きてるよ…俺は…」


 かなり喋りづらそうだが、ちゃんと喋っている。


「………ど、ドッキリ大成功~。」


 ……ドッキリ?は?え?ドユコト?


「じ、実は守は生きてたんだよ。でも、何とな~くイタズラ心が働いちゃってこんな事に…ゴメンね?」


 ……ギーナが言った事は理解するために数秒の時間が掛かったが、何とか理解できた。

 つまりアレだ。守は死んでたのに動いたんじゃなく、最初から死んでいなくて、ギーナたちが嘘をついていたということか。


「……なるほどな。ようやく理解できた。お前らが俺に嘘をついてたって事がな。」


「た、太郎?」


「ふざけんなああああああああああああああああああああああ!!!」


「「「「「「「「「「「「『『!?』』」」」」」」」」」」」」


「俺はなぁ!!本当に守が死んだと思って、本気で悲しんだんだぞ!!!それが嘘でした何て言われて怒らないとでも思ったのかぁ!!!

 他人の純粋な心を弄ぶ最低な奴らなんかと一緒にいられるか!!俺は帰る!!」


 こんなに怒ったのはいつ以来だろうか。いや、そんな事はなかった気がする。

 人生史上初の激しい怒り。この時の俺に、冷静さなんて欠片も無かった。


「……太…郎……」


「お前もお前だ!そんな演技をまだ続けやがって!!どうせ内心ほくそ笑んでたんだろうが!!」


「……俺…は…」


「もういい!全く…!なにが魔力の過剰使用だよ…!!」


 俺は足音をわざと大きくたてながら守の家を出た。

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