第二百五十六話 守の様子が?心当たりしかない!?
一話目。
「よう!皆揃ってるみたいだな!」
「ま、守!?」
「ゲッ!?こんな時に!?」
「……」
火太郎の部屋に入ると、顔を真っ赤にした光、歓迎してくれない俊太、無表情の移図離がいた。
その三人は例外無く”異世界ドタバタ騒動記”を持っている。
やっぱ太郎は居なかったか…昨日の一件では全く顔を出さなかったしな。
「やっぱソレ読んでたか~。読まなきゃ良かったものを。忠告もさせてくれなかったから自業自得みたいなもんだがな!」
「……もしかしなくても怒ってるか?」
「まっさか~!さっきナンパをブッ飛ばした時にストレスも一緒にぶっ飛んで行ったさ!!」
「怒ってるよね!?やたら爽やかな顔してるけど、やっぱり怒ってるよね!?」
「しつこいな~、怒ってないって!」
「絶対演技だ…しかもとてつもない怒りを内包してやがる…」
「なんとなくだけど、守の様子がおかしいような…」
「そりゃ誰だって分かるだろ!アレだけされておいて全く怒ってないってのは」
「そうじゃなくて、もっと別なところでおかしいのよ。確かに、俊太の言う事もあるけど、まるでいつもの守じゃないような…」
「別なところか…」
ドタドタドタ…
「おい!何で俺を呼び忘れた!?俊太の家に行ってみたら火太郎の家に居るって聞いたから来たんだが!?しかもなんか火太郎の母さん固まってたし!」
足音が聞こえたかと思うと、皆から忘れられていた太郎が来た。
「…変わらないステルス性能…」
「何だその二つ名!?この場合においては全く名誉の欠片すらないぞ!?」
「アッハハハハ!!ハハ、ハッハハハハ!!」
「笑うなぁー!って、守がこんな笑い方を!?どうした守!?そんな笑い方、お前らしくないぞ!!」
「さすが幼馴染。片やなんとなく気付き、片や笑い方で気付くとは…」
「…細かい変化に敏感。」
「笑い方の方は僕達でも分かる気が…いや、確信は出来ないか。」
「おかしいって、心外だね~、俺はいたっていつもどーり!」
「それがいつも通りじゃないんだよ!まったく、また幽霊にでも取り憑かれたのか?」
「だ~か~ら~、いつも通りって言ってんでしょーう!」
「…確かにおかしい。」
「確定だな。」
「異論は無いよ。」
「熱でもあるのかってあっつ!?マジで熱があった!」
「やっぱり…!急いで帰らせないと!!」
「おいおい、何でおんぶなんてすんだよ!俺は一人でも歩けるんだぜぇ~?」
「駄目だコイツ…」
その後、俺達は守を医者に行き、守は風邪の診断を受けた。
五人で守を家に送り届け、そのまま見舞いと言う事で守の家に居させてもらう事になった。
俺は昨日五人とは会ってないが、昨日何かあったのだろうか?
そう言えば、風邪って聞いたときの親友四人と守の家のメンバーの様子がおかしかったような…心当たりでもあるのか?
「…Zzz…」
俺たちの前には眠っている守がいる。守はベッドで横になるなり眠った。
「もしかして、私達のせい?」
「ああ…いくら説教から逃げたとはいえ、縛ったまま帰ったのはやりすぎだったのかもな…って、何で俺をそんなに意外そうな目で見るんだ!」
皆が思っていることは一つだろう。俊太が反省した…だと…?
あと、説教から逃げたとか、縛ったまま帰ったとか、まるで意味が分からんのだが。俺昨日居なかったし。
「いえ…私のせいよ。だって…町中捜させておいて部屋で眠ってた守を寒い小屋に毛布一枚も掛けずに一晩中居させたんだもん…いくらムカついたとはいえ、ソレはやりすぎだった…」
そりゃ風邪も引くわ!いくら残暑があるとはいえ毛布一枚も掛けずにって!!
しかもデリケートな女子にソレは…男ですら風邪引いてもおかしくないのに!!
大体の事情は分かった。だが、主に俊太の自白辺りが良く分からない。
「俺、昨日は居なかったから何がなんだかよく分からなくて置いてけぼりを食らってるんだが…誰か俺に説明してくれ。」
「「「「「「「「「「「「「「『『……』』」」」」」」」」」」」」」」」
「無視すんなあああああああ!!お通夜みたいな雰囲気出しやがって!別に守は死んでねえからな!?」
「「「「「「「「「「「「「「『『あ、そうだった。』』」」」」」」」」」」」」」」
「いいから俺に昨日の事を説明しろ!!」
「じゃあ私が。」
ギーナの説明が始まる。
本当に昨日は何があったんだよ…今からそれを聞くんだが。
一晩布団も掛けずに寝ていたのに全く体調を崩さないのは不自然だと思ったので書きました。
…え?この小説にはそれ以上の不自然がいくつも転がっている?
カ、カモシレマセンネー、これも実力不足…あ、実力なんざ顕微鏡で探しても見当たらないくらいでしたorz




