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第二百五十三話 散々愚痴?大げさすぎる推理!?

二話目。

初予約投稿。

「……」


 四人から散々説教を食らいました。逃げられないように縛られた上で。

 その四人はというと、約一時間ほど説教して、その後まるで憑き物が取れたかのような良い表情で帰っていった。

 同時はないだろ…俺はどっかの偉人じゃないんだぞ!複数人の言葉なんか聞き分けられるか!!

 しかもちょくちょく四人同時に「聞いてんのか!?」みたいな台詞が飛んでくるしな!聞けねえよ!

 後移図理!お前の説教恐すぎだろ!ぶつぶつぶつぶつと念仏みたいに!!

 最後のほうになってきたら誰が何て言ってんのか分かってきちゃったしさあ!君達はアレですか!?俺をそんなに聞き取りの達人にしたいんですか!?

 太鼓じゃないんだからそう簡単にうまくなるわけが無いだろうが!太鼓でもそう簡単にはうまくならないけどさ!

 そして一番気に食わないのがコレ!何で縛ったままなんですか!!しかも猿轡までそのままって徹底しすぎだろ!!

 俺は自力で縄を解けるとでも思ったのか!無理に決まってんだろ!!というか簡単に解けたら縄の意味無いだろ!!

 しかも”異世界ドタバタ騒動記”は全部持ってかれるし最悪だ!!持ち主を縛って持ってくってお前らは強盗か!!

 …あー、もう何も考えん。俺は考えるのを止めるぞー。

 どの道今の俺に出来る事は無い。どうせ何か考えても四人への愚痴にしかならんだろうしなー。

 あーあ、暇だなー…


 ガチャ


「うっ!?」


 突如開いたドアが俺を直撃する。まさかあいつらがこんな罠を仕掛けて…


「守!?」


 部屋に入ってきたのはギーナだった。災難だったねとでも言いに来たのだろうか…

 …心に余裕が無いからか、卑屈になってきてるような気がする。


「………」


「……?」


 ギーナは突然黙り込んだ。何があったんだ?


「……皆ー!面白い事になってるわよー!」


「ううううう!」


 おい止めろ!と言いたかったのだが、猿轡のせいで喋れない。あいつらに後でどんな仕打ちをしてくれようか…

 だが、ギーナは皆を呼ぶため、部屋から顔を出している。今なら俺の様子を見る者は居ない。誰かが来る前に俺は転がって移動し、机の下に隠れる。


「なになに~?何があったの~?」


 何で皆来るんだよ!暇すぎるだろお前等!!


「いや~、ちょっとこの部屋を見てみたら守が…あれ?居ない…」


 よし。とりあえず今は見つからなかったな。このまま後は隠れて…


「ま、まさか…誘拐!?」


 …ハッ?ギーナサン、ナニトンチンカンナコトヲイッテルンデスカ?


「え!?何でそう言えるの!?」


 キャビが俺の代わりに…という訳でもないが訊く。


「だって、私がさっき見たのは縛られて身動きが取れない守…」


「なんて物を見せようとしてたの!?」


 令音が俺の代わりに…という訳でもないがツッコむ。


「なのに、私が目を離したほんの数秒で消えた…物音もせずに。」


 本当に誘拐なら猿轡してても声を出して知らせてるんだが…喋れないだけで声を出す事は出来るし。


「なら、窓を音も無く開けてそこから…!」


「で、でも、何が目的で!?」


「……さあ?」


 そこで詰まるんかい!何か考えとけよ!って、そもそもそんな大げさな推理をするな!!


「と、とにかく探しに行こう!もしそうならやばい!」


「分かってる!」


「必ず見つける!」


「行くぞ皆!」


「「「「「「「「「「『『おーーー!!』』」」」」」」」」」」


 皆は俺の部屋を後にし、俺を探しに行った。

 ……どうしてこうなった?

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