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第二百四十一話 さてどう返す?それは俺が聞きたい!?

一話目。

今回はやたらと時間が掛かりました。すいません。

 さて、令音はどう出る?

 口止めしてなかったとはいえ、今の俺の様子が少しおかしいと思われるような口調で対応したから少し困らせようと思ったんだが…

 なんか令音の様子がおかしい。まるでいたずらでも企んでいるかのような気持ちになっている。こういう時は絶対にろくな事にならないんだよなぁ…


「男に戻るのは諦めようと思ったの。条件が辛すぎるから。それで、まずは喋り方から変えてみようと思ったの。」


 確かに、条件はかな~り辛いものだ。あの羞恥地獄に耐えるのは相当辛い。

 しかも、本を読む、と言うのは意外に時間が掛かる。一冊はこの世界のラノベほどの量は無いが、本の数が多すぎる。

 しかもまだ二巻にすら手をつけていない。これはまずいかもしれないな。早く宿題を終わらせなければ…

 って!今はそっちじゃない!何言ってんだ令音!!


「…そうか。とうとう守はその道を選んだんだな。俺はなんとも言わないぞ。お前の好きにしろ。」


 俊太あああああああ!少しは説得しろおおおおおおおおおお!!そしてとうとうってどういう意味だああああああああ!!!


(うるさい!)


 あ、スマン…じゃないだろ!元はと言えばお前が原因だ!!


(私を困らせようとしたのはどこの誰だった?)


 ぐっ!痛いところを突いてくるな…


(とはいえ、守に迷惑をかけたのは私だし、ちょっとからかおうと思っただけだからすぐに訂正するよ。)


 ならいい。あと、俺が悪かった。ゴメン。


(私にも落ち度はあったし、そのくらいは許容範囲内なの。)


「っていうのは冗談で、実は…」


「いや、何も言うな。分かっている。」


 ……は?


「本気なんだろ?恥ずかしかったから冗談なんて言ったが。なら、俺達はそれを応援するだけだ。」


 俊太ああああああああ!何でこんな時に限って物分りが良くなるんだよ!!


「えっと、本当にちが」

「僕も分かったよ、守。」


「…ガンバレー。」


「「……」」


 火太郎と移図離までか!!あと太郎と光は黙っちゃってるし!!


(……どうすればいいの?)


 俺が聞きたいわ!!

 ……誤解は後で解こう。今は無理そうだ。そう言えば、こいつらは宿題どうしたんだ?


「それはともかく、宿題はどうしたの?」


「宿題?ああ、終わっちまったよ。俊太以外はな。」


「で、俊太の家に行って宿題をさせに行こうとしてたところに守が来たのよ。守も来る?」


 …俺も宿題終わってないんだよな…でも令音には頼るなって言われたからこの状態じゃ出来ないし、このままこの五人と一緒にいたら誤解が深まる気しかしないし、う~む…


(今回は用事があるということにして断っておく?)


 それがいいな。ただ、それだと俺の家には戻れなくなるから、テキトーにその辺を歩いていこう。


(了解したの。)


 …令音の喋り方って良く分からんな。語尾に”~の”を付けると思ったら付けない時もあるし。


(普通以上口癖未満っていうところなの。)


 なんだその友達以上恋人未満みたいな言い方は。

 とにかく、用事があるって断ってくれ。


「これから用事があるから、そっちに行かなきゃならないの。だから今日はここで。」


 と言って令音は道を引き返す。


「あれ?そっちは守が歩いて来た方向…」


「い、今思い出したの!じゃあね!」


 少し危なかったが、何とか五人と別れられた。

 その後、寺まで戻った後に引き返した。

 特に帰り道に何かあったわけでもなく、普通に帰った。後が大変そうだな…

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