第二百三十四話 ひたすら読む?眠い!?
一話目。
今回はやたらと長くなりました。眠い…
きりのいいところで切ろうとしたら少なくなってしまったため、二千字を超えてないしいいかと思いました。眠い…
今日は疲れた…眠い…
あれから読書感想文用の本を選び、皆を連れて帰ってのたが…
「守さん!貴方はそんな本に浮気をするの!?この私が居るのに!!」
「守、そんなに女のままで居たいの?」
タカミが”異世界ドタバタ騒動記②”を顔の前に持ってきて、ドロドロの昼ドラみたいな事を言う。
こんな感じでタカミやらギーナやらがふざけてくるため、読書が進まない。というかまだ読めない。
「…後で読むさ。だが、優先順位が違う。宿題が終わらないと父さんに殺される……」
もし宿題が終わらなかったらどんな目に遭うのか、想像しなくても震えが止まらない。
「ちょ!?守!?震えてるけど大丈夫…じゃないよね!?」
「そんな状態で読んでも頭に入らないでしょ!?本逆さになってるわよ!?」
「アアアアアアタマニハハイッテルゾ?エ、エ~ト、アレ?コレナンテヨムンダ?」
「守ーーーーーー!!」
「しっかりしなさい!傷は浅いわよ!!」
「傷は負ってないよ!?」
「オレハ、イタッテ、ナントモ、ナイ。」
「どこがよ!」
その後、晩飯直前に母さんの精神分析を受ける事によって、俺は元に戻った。
「………」
俺の部屋は静寂に包まれている。
晩飯後、すっかり元通りになった俺は読書感想文用の本を読んでいた。
邪魔が無いって良いな~…なんて思いながらただひたすらに読む。
読む、読む、読む。そして読む。
「お~い!守~!」
読む、読む、読む。
「守!朝飯は出来てるよ!さっさと食べな!かたずかないから!!」
読む、読む、読む…なんか眠いな。
「もう朝よ!せめて電気は消しなさい!!」
読む、読む、よ…なんだって?
「今何て言った?」
「もう朝よ!せめて電気は消しなさい!!」
朝…?まじで!?
俺はとっさにカーテンを見る。すると、カーテンの隙間からすっかり明るくなった外の様子が見られた。
「本当だ!通りで眠いわけだ!!」
「気付いてなかったのか!?」
…ん?母さんだけじゃなくてルーもいたのか。
「まさか気付かずに徹夜したのか?隈ができてるが…」
父さんもいる。まだ会社には行ってないらしい。
「……そうみたいだな。さて、そうと決まれば寝て」
「朝飯を食ってからにしな!」
眠かったので寝ようとしたが、普通に止められた。
朝飯は食うと目が覚めちゃうんだぞ?今俺は寝たいのに目を覚ましてどうするんだよ!!
というツッコミは心の中だけにしておいた。本当に言うとどうなるか分かったもんじゃないから。主に父さんのせいで。
ああ…眠い…
朝食の後、寝ようとしても誰か彼かに邪魔され、寝ることを諦めた。
追い出しても追い出しても別の奴が邪魔しに来る。それが九人(タムとルドとルーは来ていない)、しかも一回追い出した奴がまた来るとなるともう無理だ。
という訳で仕方なく眠いまま読書を再開しようとしたのだが…
「お前らは邪魔が趣味なのか?」
「暇なんだからしょうがない。」
暇だからと言って人の宿題を邪魔しに来るのは止めてくれ。それも数人がかりで。
「母さんにでもこの世界の物を説明してもらえよ…」
「頼んだら断られたのよ。それに、私はもうほとんど知ってるしね。」
そう言えば、タカミは未来とはいえ、一応俺たちと同じ世界から来たんだっけな。
だからこの世界の物を知っているのだろうが…それでも分からないものはあるだろ。俺だってちょっと前の時代の物は分からないものがあるしな。
っと、話が脱線したが、母さんにも断られたのか。俺もたまには手伝うが、家事は大変だしな。
「じゃあタカミ、お前が皆に教えるんだ。分かる限りでいいから。」
「私にも分からないものはあるわ。」
「分かる限りでいいんだ。俺は宿題を終わらせないといけないしな。」
「……そうだ。守、私達をどっかに連れてって。近場でいいから。」
「だから、俺には宿題があるんだ。だから無理だ。」
「考えてみなさい守。夏休みはまだ四日もあるのよ?少し遊んだって、終わらないわけじゃないじゃない。」
タカミが悪魔の誘惑のごとくそんな事を言っている。
そんな事、とは言ったが、今の俺には充分な威力を誇っている一言だった。
高校の一年、というのは遊びたい盛りで、ゲームセンターだのカラオケだの、いくら行っても飽きない。というか足りない。
故に、宿題を終わらせなければいけないというプレッシャーを抱えた俺には、プレッシャーの発散の機会を与えられたのだと誤解してしまう。
そんな誘いには乗ってはならないと頭でわかっていても、心がそうはさせない。
俺はしばらくその誘惑と戦っていたが、結局誘惑に屈し、皆でどこかに遊びに行く事になった。
前話に出てきた新キャラの名前にルビを振りました。
眠くて忘れていたようです。すいません。




