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第二百二十二話 架空が現実に?設定は現実!?

三話目。

キーワードに”パロディ”を追加。

何で今まで付けなかったんだろうか…

追記 パロディって伸ばさないのか…

 その人の話によると、私達は”この世界”において大人気のシリーズ…”異世界ドタバタ騒動記”の登場人物らしい。

 守の証言からするに、そのシリーズの内容は私達がこの夏休みにしたこととほぼ同じなのだろう。

 ”この世界”、というのは、私達が守を追ってぐにゃぐにゃした空間に入って行った時にこの世界に来てたとか。

 と、自称人気小説の作者のタムが言っていた。小説に書いてある著者もタム、と書いてあった。

 実名で小説書いてて大丈夫なの?という疑問が無かったわけではないけど、流しておいた。今気にしててもしょうがないし。

 いろいろと話したけど、結論は…


「つまり、私達は異世界に来てて、その異世界で人気の小説に私達が偶然出てた…というわけね。」


 簡単にまとめるとこんな感じになるだろう。


「まあそうなるな…にしても驚いたな。まさか本物がいるなんて…」


 良く分からないまま本物だと言うと、タムがものすごい驚いた。

 タムが言うに、自分で書いた架空の人物がいきなり目の前に出てきたら驚く、だそうだ。

 そりゃあそうだろうけど、私達からすれば自分達のことが架空の小説として書かれてたことが驚いた。

 でも、まだ解決していない疑問がある。


「なんで守は何か叫びながら走って行ったのかしら。」


「確か、恥ずかしい…だったっけ?そんなに見られたくない内容なのかな?」


 ギーナの言葉で私とギーナは顔を見合わせ、お互いにニヤリと笑うと、


「その本、読ませてくれない?」


「い、良いけど…なんでそんなに邪悪なオーラを出してるんだ?恐いんだが…」


「気にしない気にしない。」


 タムから本を借りると、私達は二人で本を覗き込みながら読んだ。

 後悔するとも知らずに(主にギーナが)…







「…森を抜けた…どんだけ走ったんだ俺…」


 ただひたすらに走っていった俺は、いつの間にか森を抜けていた。

 確かに途中から魔法を使ったような気がしないでもないが、それにしても短すぎじゃないか?

 まあ、どうせ本当は元々森の端っこにいてそこから走ってきたからあっさり抜けられただけに過ぎないんだろうがな。

 で、森を出た先にあったのは一つの町。建物からは光が漏れている…あ、人の方じゃないぞ?ライトの方。

 って、よく見たらもう真っ暗じゃないか。そう言えば飛び出してきたのは夜だっけな…眠い…


「ん?高壁守?いやまさかな…」


「そんな訳無いだろ、架空の人物がいるなんて…」


 偶然歩いていたと思われる通行人二人に架空の人物扱いされる。

 どうやら俺たちは架空の人物だと思われてるらしい。まあさっき見たあの本のだろうな。

 ただ、分からないのが全くあの本の名前に聞き覚えが無いこと。そこまで人気なら、俺の耳に入っていてもおかしくないはずだ。

 それどころか、この世界の住民のはずのギーナ(守は世界の歪みに入ったことをまだ知らない)でさえ知らないと言った。どういうことだ?


「おいおい、子供がなんでこんな時間に出歩いてるんだ?早く家に帰って寝てな。」


 さっき俺のことを話していた通行人二人に話しかけられる。

 家はこことは別の世界にあるんだが。


「ああ、ちょっと野暮用で。」


「なんで子供がこんな時間に野暮用あるんだよ…ほら、早く帰りな。」


「さっきから子供子供と…俺は高校生なんだぞ…あ、今は子供なんだった。」


「……随分とこったコスプレだな。設定までバッチリだ。」


 設定じゃなくて現実だからな。


「まあ、言われなくても帰るさ。じゃあな。」


「喋り方までときたか…」


 やたら凝ってるだのなんだの言われた気だするが、子供の体だからだろうか、もう眠気が限界に近い。目を閉じればすぐに眠れそうだ。

 仕方なく、俺は少し歩くとその場で障壁ハウスを創り、寝具セットも創って寝た。

 障壁のベッドに入るなり、俺の意識は夢へと旅立った。

もう眠い…最近は疲れっぱなしでこの時間になると眠くなる…

という訳で、お休みなさい。

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