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第二話 狼との追いかけっこ?見てないで助けろ!?

暇ゆえに連投!

スマホの感度が悪くて時間がかかってしまった…

ではどうぞ!

「ちょっと待て!何だその爪は!?」

 

 俺は赤く伸びた狼の爪に対して、動揺を隠せなかった。

 

 何故?どうやって?どうすれば良い?

 俺はパニックになってしまった。

 しかし、止まれば間違いなく赤い爪の餌食になってしまうだろう。その為、足を止めることは出来なかった。

 

「ガアアアア!!」

 

 狼は飛び掛かって来る。動きはさっきと全く同じだが、赤く伸びた爪が恐怖を増大させた。

 

「うわああああ!!」

 

 俺は何とか避けられたが、そのせいで地面に倒れてしまった。

 続く攻撃を転がって避けつつ、何とか体勢を整え、また走り出す。

 

 すると、

 

「うわっ!?」

 

 目の前に木があり、何とか木をかわす。危ない危ない、前方不注意ってのは危ないな~

 皆、走る時はよそ見せず、ちゃんとまえを見るんだぞ!

 って誰に言ってるんだ俺は!

 

 ドン!

 

「キャイン!」

 

 どうやら狼はさっきの木にぶつかったらしい。そのせいでふらふらしている。今のうちに…

 

 ドン!

 

「いだっ!?」

 

 どうやら俺は他の木にぶつかったらしい。

 さっきあれほど前方不注意は危ないって実感してたのに…

 俺のバカ!さっきの反省をちゃんと生かせよ!

 

 とりあえずふらふらしつつ、何とか走る。

 狼の方が俺より勢いがあった分ダメージがあったはずだが、

 俺と同じようにふらふらしつつ走っている。

 何か親近感がわいてきたな…

 そういえばふらふらしつつ追いかけっこをしている人と狼をはたから見てどう思われるだろう。

 そんなシュールな光景を作りつつ、俺は必死に逃げた…

 

 

 

 

 

 ここはダーフォの森。群生している木の陰のせいで日の光りがあまり当たらない、暗い森。

 その森に海のように青く長い髪、空のように青い目をした少女がいた。

 彼女の名はギーナ。

 このダーフォの森周辺の村の要請でダーフォの森の巡回をしている。巡回は他の狩人と代わる代わる行っていた。今回は彼女の番だった。

 

 狩人とは、人々の依頼で魔物を狩り、魔物が蔓延る森や洞窟で冒険したり、そこから依頼で指定のものを取ってきたりしている。そんな職業である。

 

 彼女が暫く歩いていると、

 

「あれは…」

 

 狼に追われている少年を見つけた。

 

「あれはマルフ!」

 

 そう。あの狼はマルフ。魔物では珍しく、魔法を使い、身体の一部を強化する。あのマルフは魔法で爪を伸ばしているようだ。

 追われている少年は地面を転がりながら避け、体勢を立て直したようだ。

 

「早く助けないと!」

 

 彼女は急ぐ。が、

 

「………」

 

 目の前で起こった光景に笑いそうになった。

 マルフと少年が木にぶつかり、ふらふらと追いかけっこをしているのである。

 しかも少年は木にぶつかりかけ、「走る時はちゃんとまえを見るんだぞ」と言った直後だった。

 

「何か面白いしもうちょっと見ていよう。」

 

 面白いものが見れそうだし暫く見て、ピンチになったら助けよう。そう思ったギーナだった。

前回の2倍くらい長くなった気がする…不思議だな~

今回の様に一話の長さがばらばらになるかもしれません。出来るだけ揃えますが、その時はお許し下さい。

ありがとうございました!

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