第百八十四話 始まって早々?進まない一日目!?
二話目。
虫が耳元でブンブン飛んで眠れないため執筆。
俺、これを投稿したらまた寝るんだ…
「……」
迷った…
始まったばかりでこの始末。
村を出発し、久々にダーフォの森に来たのだが、地図も無く森を突っ切ろうとしたのがいけなかったらしい。
森なんて真っ直ぐ進んだらすぐに出るだろ。なんて高をくくっていた結果がこれだ。目も当てられないとはこのことだろう。
「なあ、ギーナは何か分からないのか?」
「……最近は全くここに来てないからね…もう色々変わってるよ。そこの根元から折れた木なんて、この前はなかったし…
狩人や魔物が頻繁に戦うから、数日も来なければ道なんて分からなくなるわ。」
「……Zzz…」
地元住民のギーナもお手上げらしい。
それではよそ者の俺たちなんてお手上げだ。
「私よりこの森に住んでたフラルのほうが詳しそうなんだけど…」
「このあたりまで来たことは無いでござる。セッシャ達の村は村周辺で事が足りたでござるからな。更に、セッシャはまだ若いという事で、
遠出する時は他の皆にまかせっきりだったでござる。それ故、村から少し出るとすぐに道が分からなくなるでござる。」
「……Zzz…」
う~む、フラルも脱落…
森で遭難した時はどうすればいいんだ…
……
「まあ、とにかく進もう。どこに出るかは知らんが、結局はどこもかしこも全部周るんだ。
今どこに出ようが関係無いじゃないか。順番が変わるだけでな。だったら、とにかく前に進めば良い。」
「おお~、珍しく太郎が良い事言った。」
「珍しくは余計だ!」
「……Zzz…」
「そ、それよりも早く進んで…あだっ!?」
「うあ!?」
「いだ!?」
「いっ!?」
『ぐっ!?』
「いてっ!?」
「いたっ!?」
「足元くらい見なさいよ…」
鳥かごを持ってた火太郎が木の根っこでこけて、俺たちまで巻き沿い食らった。
「こんな調子で大丈夫かな…」
「知らん。」
俺たちは早く森を抜けるべく、一直線に進んだのだが…
一時間後。
「「「「「「「「「「「『『……』』」」」」」」」」」」」
村に逆戻りしていた。
「なんでだよ!」
「知らねえよ!」
「…さて、戻らないと…」
「……Zzz…」
俺たちはまた一直線に進み始めた。が…
更に一時間後。
「止まれ!」
「え?」
「ま た エ ル フ か 」
『エルフはもういい!』
「……Zzz…」
…と、こんな感じで全く進まないのであった。
「や、やっと着いた…」
次の村に着いたのは、日が傾き始めたころだった。
もう今日だけで何回スタット村を行き来したか…数えたくも無い。
あと、ここのメンバー(少なくとも小さくされてない七人)は、方向音痴であるということがよく分かった。
いや、ただ単に森の中だからあんなに迷ったのか?ダーフォの森は普通の森と比べても暗いし…
「もう足が棒のような…」
「それに引き換えこの六人は…なんで罰ゲームを受けたのに楽してんのよ!」
「……Zzz…」
タカミの言うとおり、俺たち六人は全く疲れていない。
何でってそりゃ、ず~~~っとかごの中にいるだけだったからな。退屈の何の。
「この格好だけでも充分罰ゲームだよ。というかこの楽を含めても、恥ずかしさの方が上でまったく見合ってないんだが。」
「同感だ。」
「同じく。」
「私はもう慣れてきた…」
『我も慣れてきてしまった…だが、慣れてしまったという事実に凹む。』
「まあ…あれだ。この村について調べるぞ。」
「……Zzz…」
ずっとスルーしてきたが移図離、そのままだと夜に寝れなくなるぞ?
というか、よくもまあ移動している間ずっと寝ていられたな。
俺たちは話し合いの結果、俺たち六人はリセスに運び、移図離はタカミが運んで、リセス、タカミを含めた自由に動ける六人は、それぞれ分かれてこの村を調べる事になった。
のん気に寝てた移図離が羨ましい作者でした。
よし!寝るぞ!




