第百八十二話 一気に来た別れ?仲が良いのか悪いのか!?
一話目。
タカミメロンって言うメロンがあったんだ…
某ショッピングモールに行った時広告っぽい紙に書いてあって、思わず二度見してしまいました。
後でググッたらフツーに出てきました。
「母さん。元の世界に戻るなら元の姿に戻ったほうが良いんじゃないか?」
母さんが元の世界に帰ると言う事だったので、母さんの姿を元に戻したほうが良いと思い、言った。
まだ夕食は続いている。というか、さっきは皆手を止めてたからな。
「そうね。…少し名残惜しいけど、元に戻る準備は?」
「…今行ってくる。」
「え?今は夜…」
俺が言い終える前に、移図離は出て行った。
能力があるから、なんかあったらすぐに離脱できるんだろうが…
「…行っちゃったね。」
「ああ…」
なんとなく不安になりながらも、俺たちは食事を続けた。
翌朝。
俺たちは高壁達を見送るため、外に出ていた。
「…もう帰るのか?」
「ああ。」
「いつまでも居座るわけにはいかないでござるからな。」
「またいつか遊びに来ますよ。」
「…高壁は?」
「………」
高壁の姿だが、まだ元に戻っていない。
あの後、移図離は帰ってこなかった。どこで何をしているのだろうか。
「……ただ…いま…」
と思ったら帰ってきた。
転移で帰ってきたのであろう。でなければ突然現れるなんてあるはずが無い。
「移図離!?死にそうな顔してるけど大丈夫!?」
「……眠い…疲れた…これを…」
そう言って、死にそうな顔の移図離は三つのコップを差し出した。
コップの中には何かの液体が入っている。
「……それは…元に…戻れる…ジュース…お休み…寝る…」
それだけ言って、移図離は消えた。
恐らく、自分が使っているベッドに転移したのだろう。
「…じゃあ、ありがたく頂く。私が気絶してる間に帰って。行きたい世界を思い浮かべるだけで移動できるから。」
そう言って高壁が取り出したのは一つの障壁。昨日の夕食の後、俺が世界を移動できる機能を付けた。
「まあ、いつでもこっちに来れるから、そのうち遊びに来るかも。その時はよろしくね。」
と言って高壁は移図離が持ってきたジュースを飲み、気絶した。
「…まあ、そう言うことですから、また来ます。」
「さらば。」
「じゃあな。」
それぞれ別れの言葉を言い終えると、四人は瞬間移動したかのように消えた。さっきの障壁の機能で帰っていったのだ。
「…行ったな。じゃあ、俺たちも帰る。守。コイツは持っていくぞ。」
そう言って父さんが取り出したのは俺が持ってた、世界を移動できる機能が付いた障壁。
「分かってるって。」
「私も飲むかねっと。後は頼んだよ。」
母さんも、高壁同様移図離が持ってきたジュースを飲む。そして気絶する。
「旅、気をつけていけよ。またな。」
父さんと母さんも帰っていった。
「…行っちゃったね。」
「ああ…」
「…あいつら、俺たちに何も言わせずに帰って行ったな。父さん達も。」
「ああ…」
「俊太、どうした?」
「あ?何も無いが?」
「おい!そこは「ああ…」だろ!なんでぼんやりしてないんだ!」
「なんで俺にぼんやりして欲しかったんだ太郎!?」
「テンプレだからだ!やってみたかったからだ!」
「意味分かんねえよ!」
「そんくらい分かれよ!」
なんか、トーナメントの時から俊太と太郎の仲が悪くなったような…
いや、この場合は良くなったというのか?喧嘩するほど仲が良いってよく言うし。
「…また喧嘩が始まったね。」
「ああ…」




