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第百八十話 死ぬかと思った?長への交渉!?

一話目。

長老ではなく長だった…

前話を修正しました。

「ようやく着いたわ!」


「や…やっとか…」


 キャビの先導でようやく長が待っていると思われる港に着いた。

 もう夕暮れ時で、空は赤くなってきている。

 スタット村の入り口あたりで移図離が増えていたが、俺たちに気にする余地は無かった。何故なら…


「せ…せめてもう少し丁寧に運んでくれ…かごにあちこちぶつけた…」


「高壁が柔らかい障壁をかごの外にくっつけるように出してなければ俺達は死んでたかもな…」


 …タカミがあまりにもかごを乱暴に運んだせいで、かごの中に居た俺たちは体をかごにあちこちぶつけていたのである。

 高壁のおかげで誰も怪我こそしなかったものの、かなり危なかった。


「わ、悪かったわね。でも急がないといけなかったから…」


「だったら俺達を運んで来る意味無かったんじゃないか?」


「……」


 太郎に正論を言われ、何も言えなくなるタカミ。

 だが、こればかりは弁護の余地はあるまい。


「それより、早く長を探そうよ。きっと長も今頃待って」

「お~い!キャビ~!」


 探すまでも無かった。長から来てくれた。


「まったく…いつまで待たせる気だったん…他の二人と七匹は?」


「匹とは失礼な!」


 俺たちは動物扱いですか。あ、人間も動物だから別に…いや、人間扱いされてない時点で駄目か?え~っと…


「それより長。一つ話があります。」


 いつの間にやらお仕事モードになっていたらしいキャビが話を切り出す。

 何の話だかは知らないが。


「…なんじゃ?」


「長…村に戻るのをもっと先延ばしして良いでしょうか?」


「…ほう。」


 村に戻るのを先延ばし?


「もちろん、いつか村には戻ります。ですが、それを今日ではなく、もっと先にして欲しいのです。」


「…理由を聞こうか。」


「はい。守の仲間が旅に出るそうなんです。その旅に私も同行したいと思ったからこの提案をしました。

 その旅の時に、私達の島にも寄るでしょう。その時に私はそのまま島に残ります。」


「…そうか。旅に出る…か…」


 長はなにやら考え事をしているようだ。

 何を考えているかなんて俺には分からない。


「…よし。その旅、許可しよう。」


「ありがとうございます!」


 お仕事モードなのに叫ぶように言うキャビ。

 そこまで感謝する事なのか…長もお仕事モードで叫ぶとは思ってなかったのか、戸惑っていた。


「え…あ…あ、ああ。」


 こういうときは何かしら条件がつくものなのだが、それは無かった。

 言い出せなかった可能性も無きにしも非ずだが、結局無かったのだから良いだろう。

 かくして、リセスの旅にキャビも同行する事になった。

 キャビは強いので、頼りになる。

 …子供だが。


「では長、お元気で。」


「うむ。キャビも気をつけて帰るのだぞ。」


 いつの間に乗っていたのか、長の乗った船は出航し、どんどん小さくなっていった。


「さて、俺たちも帰ろう。」


「…それは良いんだけど…もう帰る頃には真っ暗だよね?」


「…何のために私が居るの…?」


 帰りの話題が挙がると、ここまでほぼ無言だった移図離が出てきた。


「…そ、そう言えばそうだったわね。すっかり忘れてたなんてことは無いから安心」

「と思ったけど前言撤回。自分以外の他人は転移させた事が無い…何が起こるか分からないから私だけ先に帰る…」


 と言うと同時に移図離は消えた。


「…移図離って、結局何しに来たんだろ?」


 光の疑問に答える者は居なかった。

執筆時間は…40分!

始めは一時間もかかってたのに…作者も成長したのだろうか?

だったら嬉しい限りで。

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