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第百七十七話 ギーナを歓迎?最悪なオチ!?

五話目。

そろそろ宿題が…

いや、眠いし明日で良いか?う~む…

 ギーナが来て、どこからかテーブルや飲み物、お菓子が出てきて、何故か歓迎会が始まっていた。


「…本当に俺たちも良いのか?」


「おう!こういうパーティーみたいなのは人数が多いほど楽しいからな!!」


 しかも捕まってた俺たち五人も入れて。このためだけにわざわざ鳥かごから出してくれた。

 こいつ本当に何なんだ?よく物語とかでありがあちな憎めない悪役みたいな奴らだな。どうも悪い奴に思えなくなってきた。


「さて、よく俺達が暇してたときに来てくれたな!ありがとよ!」


「ど…どういたしまして?」


 俺たちもだが、ギーナも現状がよく分かっていない。


「…んで、他に誰か来るのか?」


「…ええっと…分からない。他にこの五人を探してる人もいるけど、ここにたどり着くかどうかは…」


「そうか…もういっそ看板でも出しときますか?ここに五人が居ますよ~的な!」


「おお!そりゃ良いな…って、看板がねえよ!」


 泥棒達はそんな会話をしてハハハと笑っている。

 …マジで何なの?これ。


「…どういうこと?」


 未だ困惑気味のギーナがそれとなく小声で訊いてきた。


「…俺たちにもよく分からん。

 ギーナが来る直前あたりに、敵でも良いから誰か来ないかな~とか、今だけは敵だろうが歓迎してやるぜ、とか言ってたが。」


「……何がしたいのかしらこの人達…」


「さあ?」


 恐らく、俺たち六人は誰も泥棒の思惑なんて分からないだろう。


「よ~し!鳥かごからも開放されたし、どんどん騒ぐぜ!」


 …俊太はこういう奴だ。何も考えずに騒げるようなおめでたい性格がここに来てうらやましいとすら思えてきた。


「おっ!ノリが良いね~!」


「よっ!どんどん騒いでくだせえ!」


 なんかよく分からないノリに乗って、俊太は泥棒達と打ち解けたらしい。

 俺にはもう何が何だかよく分からん…誰かこの訳の分からない状況をなんとかしてくれ…







「あ~騒いだ騒いだ!」


「ああ、楽しかったな。」


 なんだかんだで楽しんだ俺たち。

 あの後、いぶかしみつつも場の雰囲気に流されて嫌々参加する羽目になったのだが、

 一度輪に入ってみると楽しくなり、いつの間にか泥棒達と打ち解けていた。


「いや~、最初のうちは疑って悪かったな!てっきり、お菓子やジュースになんか仕込んでるかもとか思ってたが、そんな事は無かったしな!」


「良いって事よ!それに、俺もこいつも出会い方が出会い方だけに仕方ねえと思ってるしな!そうだろ?」


「そうっすねボス!」


「そう言ってくれると俺もありがたい!」


 とまあ、普通に会話こそしているが、俺たち五人は鳥かごの中にいて、それをギーナが持っている。


「じゃあ、これで解散だな。皆、気をつけて帰れよ~!」


「ああ!今日はありがとな!」


「またパーティーしようぜ~!」


「またね~!」


「またいつか!」


「じゃ~な~!」


「おうよ!またいつか会いましょうぜ!」


 こうして俺たちは沈んでいく夕日をバックに別れ、それぞれの帰路についた。

 めでたしめでたし。







「…で?何をしてたらこんなに遅くなるのかしら?」


 家に帰るとタカミと父さんが待ち伏せしていた。


「……ちょっとその辺の小屋で、泥棒と一緒にパーティーを。」


「…そうか。それは楽しかったか?」


「ああ!めちゃくちゃ楽しかったぜ!」


「ちょ!?俊太!?」


「そうかそうか…楽しそうで何より…とでも言うと思ってんのかーーーーーーーーー!!!」


「「「「「『ヒィッ!』」」」」」


「お前ら…五人の罰ゲームの期日を引き伸ばし。ギーナは…」


「は、はい!」


「五人と同じ罰ゲームを受けろ。」


「そ、それは移図離がいないから不可能なんじゃ…」


 ヒュン


「…ただいま。」


「……移図離が、どうしたって?」


「……勘弁してええええええええええ!!」


 結果、俺たちの罰ゲームは二日から五日までに引き伸ばされ、ギーナは俺たちが飲んだのと同じジュースを飲むことになりましたとさ。

 もう最悪だ…







「あ!結局剣盗んでなかった!」


「なにぃ!?」

まさかのオチ。

どうしてこうなった…作者にも(ry

追記 三日から二日に訂正。

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