第百六十八話 他の四人は?木の実に関する疑問!?
四話目。
ここまで投稿できたのはいつ以来だろうか…(遠い目)
「……そう言えば、他のじゅーすを飲んだ奴は?」
叫んで気付いた。他の四人はどうしたのかと。
「え?ああ、他の四人なら、守と同じように椅子の上にいるわ。そうだ、テーブルの上に持ってくよ。」
「は?持ってく?一体どういう…おい!腹をつまむな!止めろ!!」
ギーナは俺の腹をつまんで持ち上げ、更に上へ運んだ。そこには大きなテーブルのような大地が…というかテーブルがあった。
ギーナは俺をそこに置く。辺りを見渡してみると、俺だけではなく、俺と同じくらいの背丈の人が四人くらいテーブルの上にいた。
「……この流れからして、俺があのジュースによって小さくなったと仮定しよう。だとすると、俺と同じくらいの背丈の奴らは罰ゲームを受けた四人…
つまり、俺と守と俊太と光とデュアか…誰が誰だかさっぱり分からんな。」
そんな声が聞こえてきた。罰ゲームを受けたのは五人、さっき喋ったやつの口から太郎の名前だけが出なかったということは、今喋ったやつが太郎か…
だとすると、あのジュースには間違い無くティエスの実が混ざってたな。確認できるだけで、俺も太郎も性別が変わっている。
となると、もう一人の幼女が俊太で、二人の少年はデュアと光か…どっちがどっちだかわから…いや、髪の毛と目の色が緑色の方がデュアか。
皆同じように小さく、幼くなっており、性別も変わっていた。更に猫耳と尻尾のおまけ付きだ。共通点を挙げるとこんな感じか。
「で?何の木の実を混ぜたらこうなったんだ俊太?誰だか分からんが…」
太郎が俊太に問いかける。だが、太郎は俺と俊太がどっちがどっちだか分からないらしい。
「あ、俺が俊太だ。で、混ぜたものだが…ビードの実、ティエスの実、ヤソグの実、スモノレの実、ヒューマの実、リカバの実の六つだ。」
「ん?ビードの実とヒューマの実って、効果を相殺しないの?」
光が尋ねる。
そう言えば、人間がビードの実を食った後、ヒューマの実を食えば元に戻り、ヒューマの実を食った動物がビードの実を食えば元に戻る。
だから二つを混ぜたら効果が相殺されてしまうのでは?と言う事だ。なるほど。
「ああ、その二つの木の実だが、どうやら二つとも食べても相殺はされないらしい。という話をギーナから聞いた。」
ヒューマの実はもしかしなくともフォルフ用だろう。
用意周到なことだ。
「更に質問。聞いたことが無い木の実が混ざってる件について。」
なんか聞き覚えが全く無い木の実が混ざっていたので、効果を訊く。
「まあ、ティエスの実とリカバの実とヒューマの実とビードの実は置いといて…」
『我はリカバの実以外はどれも分からん。』
「…じゃあ、置いたばっかりの物を拾って…簡単に言うと、ティエスの実は性別が変わる。
リカバの実は回復する。
ヒューマの実は人間になる…これはフォルフ用だな。
ビードの実は動物になる。ちなみにビードの実は木によって変わる動物が違うらしいぞ。」
『なるほど。で、残った二つは?』
「ああ、まずヤソグの実だが、これは若返る事ができるな。」
「え?じゃあ、不老不死も夢じゃないの?」
「若かったあの頃に帰れるの?」
若返りという言葉に母さんとガーニャが反応した。
「いや、若返れるのは最大で一週間だけだ。個人差はあるが、早くとも五日はこのままらしい…それに、かなり珍しい木の実だ。俺も運よく見つけたようなもんだしな…」
少なくとも、俺にとっては運悪く、だな。
「…五日か~。」
「それだけでもいいから一回若返りたいわ。」
「……俊太、残りの一つは?」
この発言を気にすると後でとんでもない目に遭いそうだったので、早くこの話題から離れるために俊太に訊く。
「…ああ、スモノレの実だな?スモノレの実は、食うと小さくなる。こんな感じで。以上。」
……説明短っ!?
「……で、だ。罰ゲームは受けた。この後どうすれば良いんだ?」
「ああ。元に戻るジュースは前もって作ってあるから、それを移図離に持ってきてもらって飲んで…」
「…させると思う?」
「「「「『え?』」」」」
「…すぐに元に戻すと思う?しばらくそのままでいてもらう…だってこれは罰ゲームだから…」
「「「「『……まじかよおおおおおおおおお!!』」」」」
四人の大合唱は、やはり響かなかった。
何かもう眠い…
作者の生活リズムが戻ったみたいで良かったです…
あれ?早すぎじゃね?
追記 字下げを忘れてたので修正。




