第十七話 まだ帰れない?なんかこええ!?
急いで話数を付けました。
さらにフラルの一人称をカタカナにしました。
6/17 一部の表現を改訂。
洞窟から出ると、そこは、闘技場のような場所だった。
テンプレに沿ってか、律儀に円形の闘技場の周りに、観客席まであった。
「守!」
観客席には俺以外の奴らがいた。って!?
「なんでそこにいるんだ!?」
「洞窟から出たらここにいたのよ!守こそなんでそこに!?」
「おまえらと同じだ!」
なんで出てきたところが俺だけ違うんだよ!あ、魔法か。魔法って便利だなちくしょう!
『おい!ここからそっちに行けないぞ!?』
「なんだと!?」
フォルフはこちらに来ようとしているが、見えない壁に阻まれているようだ。
「ブルルルルル!」
闘技場の真ん中からなんか出てきた。間違いなく魔物だ。ただの動物にでかい蝙蝠みたいな翼を持ってたり、ヤギの様な角を持ったりする馬鹿でかい馬なんている訳が無い。
「ブルルルルル!」
こちらに突進してきた。かなり速い。スピード違反です止まれ。うわ、こっちくんな。
もちろん障壁を出してぶつけようとする。しかし、
「げ!?あの速さで避けた!?」
スピード違反の上に突然現れる壁を避けるとか…いったいどうしろと!?
「な!?魔法が打ち消された!?」
横からギーナが言った。ということは完全に俺一人の闘いか…
「くっ!」
俺は障壁を横にせり上げ、ぎりぎりで魔物の突進を避ける。
「その魔物はデモース!速くて強い突進にきをつけて!」
「もうわかってる!」
もうちょっと早く言って欲しかった。
「あと、そいつ空飛べるから!」
「弱点は!?」
「わからない!」
「ええ!?」
弱点不詳…もしかして詰んだ?
「ブルルルル!!」
またデモースが突進してくる。どうすれば良い!?突進馬鹿の弱点なんて…!
そうだ!一か八か…
俺は障壁をせり上がらせ、デモースのちょい上辺りを通り過ぎるように飛び、飛んだところに障壁を出し、それを蹴って後ろからデモースに飛び掛る。
さらにデモースの進行方向に障壁を出し、ぶつけさせる。注意をこちらに引いておいたので、ちゃんとぶつかるはずだ。
これでは終わらない、俺は障壁でさらに加速し、手元に障壁で作った剣を出す。今回はちゃんと刃があり、斬れる。
そう、この剣で奴を斬る!
「ブル!?」
よし!かかった!
「突進馬鹿の欠点なんて周りが見えない事だって相場が決まってんだよ!」
そしてぶつかってふらついているデモースを、勢いのままに障壁の剣で斬りつけた。
斬りつけられたデモースは倒れ、もう動かなかった。
「守!」
俺は勝った。割と楽勝だった気がするが、生き残れた。
「大丈夫だった?」
「ああ。何とも無い。」
皆が心配してくれるって、こんな嬉しいことだったんだな。安全な日本ではわからなかった。危険な目にあったからこそ、このことがわかったんだろう。
「しかし、ここはどこなんだ?」
『わからん…』
「わからない…」
「わからないわ…」
全員知らない、か。
「まあ、とりあえず調べてみよう。」
「そうよ!調べなきゃ!謎がワタシを呼んでいる!」
フラルの言葉を始めとして、俺たちはこの闘技場らしき場所を調べ始めた。




