第十六話 ギーナは天才?洞窟踏破!?
寝る前に投稿。結構時間がかかった…
「真っ暗だな。」
「まあ洞窟だしね。」
俺たちは洞窟に入った。が、暗い。
「この中に明かりを持ってる人または辺りを照らせる魔法を使える人はいませんか~」
「は~い、今使いま~す。」
ギーナが使え…うお、眩しい。
「どうですか~?」
「充分で~す。ありがとうございま~す。」
辺りが照らされた。少し眩しいくらいだ。
「よし、行きますか。」
俺たちは改めて洞窟を進んだ。
と、そういえば。
「結局付いて来た訳だが、あんたの名前は?」
「ああ、まだ名乗ってなかったわね、ワタシはフラルよ。」
「なんかデジャヴが…」
しばらくして。
「なげえ…」
「長いね…」
『長いな…』
「長いわ…」
まだ俺たちの洞窟探索は始まったばかりだ…
とはいえ、長すぎる気がする。少なくとも四人そろって長いと言ってしまうぐらいには。
なんて考えていると、少し開けた場所に出た。すると…
「グルルルルルル…」
「なんだよフォルフ?」
『…俺じゃない。』
「なに?」
その瞬間洞窟の奥から何かが来る。
「ガアアアアアアア!!」
かなりでかい魔物だ。しかもここは洞窟の中なので、狭い。
「皆!左右に避けて!」
俺たちはフラルの声で左右に飛ぶ。
すると俺たちがいた場所に、魔物の口から出てくる炎が通った。
「あぶなっ!?」
「ひいっ!?」
『むっ!?』
「ふぅ…避けれた…」
む?フラルが何か知っている様子だ…
「あいつはファッグ!口から炎を吐いて、力もそれなりにある魔物よ!」
あいつはファッグって言うのか。下手に攻撃するよりもまずは…
「ファッグの弱点は!?」
「ファッグは体が冷えると炎が出なくなって、力は弱くなるし、動きも遅くなる!だからアイツを冷やして!」
なるほど。冷やすと良いのか。今回俺は足手まといかな。
だって魔法が使えないし。今まで練習してきたが、イメージはともかく、魔力をどうやって引き出せば良いのか、分からなかったしな。
「俺は魔法が使えないから、今回は頼んだ!」
「了解!今まで魔物の処理はまかせっきりだったし、今回はまかせて!」
そう言って、ギーナ達は魔物に向かって行った。
さて、任されたし、張り切って行かないと!
そう思って私はファッグに向かって行く。
冷やすのか。まあ、そのくらい簡単、簡単!
私が魔法を使った瞬間、ファッグは氷の彫像と化した。
「…は?」
俺は確かにファッグは任せたと言ったが、まさか一瞬で凍らせるとは…フォルフとフラルも固まってんじゃねえか!
「あれ?ギーナって実は凄い?」
「まあ、皆からは天才だのなんだの言われてたけど。」
「「『まじで!?』」」
「まあね。」
俺たちは驚きつつ、先へ進んだ。
「おっ!出口だ!」
俺たちはようやく出口に着いた。あの後は魔物も何も出なかった。外の光が眩しい。
「長かったね…ここまで…」
『本当にな…』
「やっとか~」
皆お疲れムードだ。ここを出たら、休憩だな!
このとき、彼らは気づいていなかった。
この洞窟の奥には、出口ではなく、門のような物があると言われていたことに…
そして、出口のまわりに、門のような物があることに…
しかし、外の光と疲労のせいで、誰も気づけなかった…
「よし!ここから出るぞ!」
俺たちは長かった洞窟を出た。